馬鹿な話
vol. 19 2020-10-06 0
多分、馬鹿なんだと思う。
というか、馬鹿でいいけど。
きっと、馬鹿だと思われている。
何度も何度でも、そう言われ続けてきたから。
まぁ、馬鹿って言ってもそんなに悪い意味だと思わない。
釣りバカとかさ、そんなに悪い言葉じゃないでしょう?
人によってはきっと馬鹿なのかもしれないけれど。
仕事馬鹿はどう?
何がなんだかわけがわからなくなるでしょう。
小僧って言葉もあるでしょ。
ギター小僧とかさ、サッカー小僧とかさ。
あれは多分、夢中になってる子供の事なのかな?
そんな小僧がそのまま大人になると、馬鹿になるのかな。
馬鹿っていう方が馬鹿なんだって言うでしょ。
あれって、意外に真実なんだよなぁって思う。
芝居馬鹿とか言われたりもしたけれど。
それこそ、同じ劇団員に劇団馬鹿って言われたこともあったけど。
そうやって何かに夢中になっている人をみて、人を馬鹿にするように言ってしまうのって。
はたからみたら、頭わるいなぁって思うのだよ。
だって、あんた、それ、自分は夢中になんかならないぜムフフってクールに決めてるわけで。
それは、やっぱり頭のわるいやつだなって、僕は思うのですよ。
こっちのが、だって楽しいんだし。
まぁ、だから。
もっとたくさんの人が僕を馬鹿だと言うのなら言えばいいのにって思う。
最高じゃんね。
大勢の人に、あいつは楽しそうでけしからん!って思われるならそりゃ勝ちだぜって。
ざまぁみろだよと。
まぁ、今日もたくさんの馬鹿が集まってまして。
芝居馬鹿とか。ギター小僧とか。キーボード野郎とか。
やれやれですよ、まったく。
楽しそうで楽しそうで。
まぁ、僕のが楽しいんですけどね。色々と。
でもね。
自分でも時々思うのだよ。
僕は馬鹿だって。
そんな瞬間だけちょっとだけ寂しいけどね。
でも、こざかしくだけはなりたくないんだよ。
馬鹿だと言われても。
夢中になって、もっともっと先まで進む。
それが一番なんだって思ってる。
小野寺隆一