滞在アーティストが決定しました!【Video Kaffe】
vol. 19 2022-06-19 0
いつも応援ありがとうございます。HAAYMMです。
クラウドファンディング終了まで、残り12日となりました。最終日まで引き続き、さらなるご支援を募らせていただいています。どうぞよろしくお願いいたします!
さて、今回のアップデートでは、8月9月に滞在することが決定したアーティストをさらにご紹介させていただきます。
神戸市北野を拠点に、現代アートを通じて社会との接続点を探求されている文化施設のC.A.P.さん。そこで2016年から継続されている国際共同プロジェクト「See Saw Seeds」で来日される、フィンランドのアート・コレクティブ「Video Kaffe」さんです!
C.A.P.さんからのコメントやVideo Kaffeのプロフィール、神戸での活動概要を以下に掲載させていただきますので、読んでいただければ幸いです。
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「C.A.P.からのコメント」
ビデオカフェは、See Saw Seedsプロジェクト開始の年、2016年からのC.A.P.の良きパートナーです。
世界中のレジデンスプログラムを渡り歩いているフィンランドのアーティストカップルが、ハンブルグのゲンゲフィエトルと連絡をとってなにか一緒にやってみたらどうか?と進めてくれたのがきっかけで、ドイツ、フィンランド、UAEにあるC.A.P.のようなアートグループが一緒になって企画し実施するプロジェクト「See Saw Seeds」が始まりました。
今回のビデオカフェの来日メンバーのうち、イエンヌ・マイルドとサーミ・ピッカライネンは2017年に、神戸でふた月活動しています。その時は、先に彼らの自宅に2ヶ月お世話になった神戸のアーティストの自宅に宿泊しました。実はビデオカフェメンバーはトゥルクが拠点とはいえ、実際の場所は持たず、フィンランドや北米やヨーロッパにいるメンバーが日常的にオンラインで制作環境を共有しグループとしての作品を制作しています。それで例えばニューヨークでプロジェクトがあれば、各地から一斉に集まって、工具、器材や設備を設置して、ニューヨークのギャラリーが突然ビデオカフェの工房になるのです。彼らはこうした工房=制作の現場を作品化して市民に公開し、そこでのコミュニケーションを最大限に活かすというプロジェクトをおこなっています。今回、それが神戸で実現することになりました。今回の屋外彫刻「Fungi Luciferin」は、コロナ禍がなければ2020年に実施したものです。2年間待っての神戸での作品となりました。課題を現地に持ち込んで、現場のアーティストや市民の協力で解決し、作品を発展させていくという機能をもったプロジェクトです。彼らと一緒に、顔を合わせて活動できることがとても楽しみです。
See Saw Seedsで毎回頭を悩ませるのが、神戸滞在中の宿泊です。短期の賃貸契約を結ぶのは、ここでは大変なことです。とくに外国人にとって、敷金や補償金などの独特の文化もあり、費用も月額家賃だけの計算では立ち行きません。ホームステイも期間が長くなってくると、負担になることもあるでしょう。コロナ禍もやや見通しが立ち始め、今回のプロジェクトも具体化しようとした時に、AiRKのことを知りました。今回、お世話になることになり、おかげさまでなんとか今年、2年越しの企画が実現しそうです。AiRK!ありがとうございます!
「活動概要」
See Saw Seeds in Kobe 2022
海外のアートグループとの活動「See Saw Seeds」、本年はフィンランドのトゥルクを拠点に活動するビデオカフェ(Videokaffe)から6名のアーティストを神戸に迎える。
2022年8月から9月にかけてコアメンバー2名が滞在し、この間に他の4名が2週間からひと月半の間合流する。
今回のプロジェクトは、3つのプログラムから構成されている。
1)Program 1 “Fungi Luciferin”
キノコは再生の象徴である。私たちは殆ど忘れていることが多いが、菌類は世界を形成している。それはしばしば生命の終わりから生まれ出て、また物事の始まりにも存在する。人間は地球という惑星のバイオマスのほんの一部に過ぎないのだ。
北欧の人々は、森や菌類と深い歴史を持っている。この作品は、自然とのつながりを求める人間の欲求を表し、人と菌類の相互コミュニケーションを認識、関与、促進する。2年間のコロナ禍で、私たちは来日しこの作品を制作する機会を待っていた。コロナ禍を通じて、世界には「再生」という考えが生まれる。私たちは、この彫刻を、過去の残滓からの再生のシンボルとして捉えている。
阪神電鉄と六甲山観光が主催する「六甲ミーツ・アート芸術散歩2022」に招待アーティストとして、ビデオカフェとC.A.P.が共同で屋外彫刻を設置する。
“Fungi Luciferin”は、発光する菌類という意味だが、自動車を1/2に切断した後部にロボットのキノコを取り付ける予定。作品本体から少し離れた鑑賞場所にはセンサーを設置し、観客の声や何らかの音に、この彫刻は発光して応答する。設置場所は、森の音ミュージアム駐車場脇の池に浮かぶ島を想定して調整中。
2)ビデオカフェのオープンワークショップ
ビデオカフェは各地のギャラリーなどに工具や機材を運び入れて日常の制作風景を、メンバーが対面で再現する。このワークショップ(工房)は市民に解放される。来場者とお茶を飲み、対話し、木工や電子工作などでなにかを一緒に作ったりするオープンワークショップを開催する。
3)神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks 2022内でのレクチャー「ビデオカフェの女性たち」(予定)
ビデオカフェの女性メンバーがアートグループであるビデオカフェの活動における彼らの役割や課題などについて語る。
※2021年度の同学術weeksでのVideo Kaffeによるオンラインレクチャー・アーカイヴはこちら
「ビデオカフェ(VideoKaffe、フィンランド・トゥルク)とは」
ビデオカフェは、自分の手を使うこと、そして発明の喜びと好奇心を大切にしています。北アメリカとヨーロッパの様々な場所にいる10人のアーティストによる共同ネットワークで、パブリックアート、展覧会、レジデンス、インターネットベースのネットワークプラットフォームを通して、ハンドクラフトとテクノロジーの接点を探究しています。ネットワークとビデオキャプチャーデバイスを使いスタジオどうしを接続する「ScreenBreach」という技術で、常にオンラインで共同作業を行っています。このように遠隔でのコラボレーションを行うことで、これからの制作スタイル、集団での活動と個人の実践、作業におけるパフォーマティブな面、探索と発見の手段としての遊び、などのテーマをめぐる活動をしています。
来日メンバー:ヘイニー・アホ(Heini Aho /FIN)、マーク・アンドレアス(Mark Andreas/USA/GER)、イエンヌ・マイルド( Jenny Mild /FIN)、サーミ・ピッカライネン(SamiPikkarainen /FIN)、セバスチャン・ジーグラー(Sebastian Ziegler /GER/FIN)、トマス・ウエスプハル(Thomas Westphal/GER)
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以上です。
六甲ミーツ・アートでの展示やWSなど、精力的に活動されるようなので、ご興味のある方はぜひC.A.P.さんのHPなどで詳細を追ってみてください。
私たちHAAYMMも、AiRKに滞在されるアーティストとのコミュニケーションを通じて、さらなる国際色豊かな北野/神戸を目指していきたいと思っております。どうぞ楽しみにしていてください。
それでは引き続きご支援、シェア&拡散のほど、どうぞよろしくお願いします!
HAAYMM一同
https://www.haaymm.org/