ロックダウン中のフランスから
vol. 15 2020-11-05 0
こんにちは。
急にさむくなってきましたね。
近所で、色づいた葉っぱにしがみついたアオムシを発見しました。
ツイッターで名前を聞いてみると、「アオスジアゲハ」の幼虫と判明。
エメラルドブルーの蝶々になるそうです。
すごい世の中に暮らしているんだなぁ‥と思います。
今週も、ぞくぞくと届いたよ! と、メッセージが寄せられています。
今回Vol.15のアップデートでご紹介するのは、実は2回目登場のこの方、
Vol.2でご紹介したMarieさんです。
(p56ーp57)
ロックダウンがはじまって41日目の日曜日に撮影された写真が掲載されています。
それから半年後、クラファンに応援くださったみなさまのお陰で、
Marieさんに『7WEEKS』を届けることができ、
ふたたびMarieさんからのメッセージが届いたわけです。
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Hello Hidekazu! What a great surprise to find the 7 weeks book yesterday in my mailbox when I returned from vacation!
こんにちは、ヒデカズ。なんてすごいサプライズ! きのう、休暇から帰ってきたら、郵便受けに『7WEEKS』が届いていました。
I was very moved to discover this package which had crossed part of the planet and which came to materialize such a generous project. Thank you very much, really!
私はとっても感動しました。こんな寛大なプロジェクトがカタチになったことや、地球の一部を横断してきた封筒が届いたことに。ほんとにマジでありがとう!
The book is very beautiful, it is above all very moving in its dimension both human and artistic ...
この本は、とりわけ、感動的ですばらしい。人間性と芸術性の双方の次元で…
It carries what is best in social networks (the best can unfortunately rub shoulders with the worst, in some cases) ...
ソーシャルネットワークによって最高のものが運ばれる(いくつかのケースでは、最高のものが残念ながら最悪なつきあいにもなる)...
It will remain the testimony of a difficult period and of our capacity for resilience, thanks to artistic practice and instantaneous exchanges from one end of the world to the other.
それは苦難の時代と私たちのレジリエンスの証(あかし)として残るでしょう。世界の端から端までの瞬時の交感と、芸術的な実践のおかげで。
How are you and what is the situation in Japan? Here in France we are confined again, because the epidemic has resumed exponentially.
日本の状況はどうですか?ここフランスでは、流行が指数関数的にぶり返してきたので、私たちは再び閉じ込められています。
After receiving the book, we had a glass of sake with my companion. A little nod to our Japanese friend Hidekazu and to Japan, whose culture we love.
本を受け取った後、パートナーと一緒に日本酒を一杯飲みました。 日本のともだちヒデカズと愛してやまない日本へ、すこしばかりの会釈とともに。
We recently reviewed the taste of sake of Yasujirō Ozu and we will take advantage of the confinement to review all of Ozu's work ...
先日、小津安二郎の『酒の味(1978年のフランスのテレビ番組?)』を見直したので、監禁を機に小津の全作品を見直してみようと思います…
Thank you again and bravo for this wonderful generosity, so rare!
この素晴らしい寛大さに改めて感謝します!
Kind regards, Marie
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奇しくも、Marieさんが本を手にされたのは、
フランスで2回目のロックダウンがはじまったときでした。
そんな状況で送ってくれた感想を読んでいると、
受けとってくれた人々のあいだで『7WEEKS』が
わたしの想像をこえた存在になっているような気がしてきます。
SNSで瞬間的につながるすごさと、
リアルな物質を介して生まれる結びつきに、
ただただ、びっくり感動しています。
それはそうと、小津安二郎はフランスで有名なんですかね?
小津作品を一度も観たことがないので、わたしも観たいと思いました。
もちろん、日本酒を用意して。
Marieさんの情緒的なギャラリーも、ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/marie.effbe/