今後の展開について
vol. 21 2025-05-22 0
今日も無事終わりました。展覧会終わりまで残り3日です。1日1日を大事にしてお客さんとのやりとりを一つ一つ噛み締めながら展覧会場で過ごしております。
今日は東京と香川から、2名の方がわざわざこの展覧会のためにお越しくださいました。なんと、このお二人はお知り合いだったようで、申し合わせたように偶然にも会場で出会いお二人とも大変ビックリされていました。その方達はお二人とも歴史やアートプロジェクトの専門家で、図らずも次のプロジェクトの地である長崎・大村のことについて有意義な意見交換会をすることが出来ました。
今回この第1部生野区の展示で発生した熱量をどのようにして長崎・大村に持っていくことが出来るのか。これが現在の宿題となっております。
長崎・大村での作品の一つとして、手紙が入ったボトルを対馬海流に乗せて済州島へ届けるという参加型パフォーマンス作品を制作予定です。
このボトルメッセージの中に入れる手紙は、当事者の遺族や関係者だけでなく、済州島に想いを届けたい方など、たくさんの方に書いてもらいたいため広く募集するつもりです。何日、何ヶ月、何年かかるのか、そもそも本当に済州島に届くのかは誰にも分かりません。もしかすると対馬、日本海側の地域に漂着するかもしれません。不確定な要素が多い試みですが、海流や風に揺られながら漂うボトルを想像する事は、とても豊かなことだと思います。
この行為は不法投棄、環境破壊だと言われるかもしれませんが、実際のところ、私はなんら悪い事だと思っていないのが正直な気持ちです。もちろん不法投棄、環境破壊は反対です。それを踏まえて皆さんの意見を聞きながら丁寧に進めていこうと思っています。
それでは、ゴミとアート作品の違いはなんなのか?
それはそこに愛があるかどうかではないかと考えています。ゴミでも愛があればそれはもしかするとアート作品になり得るかもしれません。その逆でアート作品も愛がなければゴミになるかもしれません。冷蔵庫も愛があればたとえ壊れたとしても修理して再び使用できるかもしれません。
この愛や熱を応援してくださった方々から私は感じ、地球とコラボレーションするような気持ちで次の作品に取り組んでいこうと思います。
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