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3年計画の日韓を結ぶ移民やディアスポラ(民族離散)を考えるアートプロジェクトをクラウドファンディングで実現!

3年計画の日韓を結ぶ移民やディアスポラ(民族離散)を考えるアートプロジェクトを成功させたい!

このアートプロジェクトは韓国・済州島で起きた済州4·3(1948年4月3日〜)と日本との関係性をテーマとしています。アートを通して多くの日本人の方にこの歴史と日本の関係性を知ってもらいたいです。

コレクター
5
現在までに集まった金額
90,000
残り日数
46
目標金額 1,200,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2025年5月23日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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目標金額 1,200,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2025年5月23日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

Presenter
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PRESENTER
藤原 勇輝

私は山陰の鳥取をベースに美術活動をしています。その地域で長年生活していると私なりの特異な点が見えてきます。それは山陰と山陽を比較する中で、鉛色の空を見る中で、日本海を眺めている中で私にイメージのきっかけを与えてくれます。それは妖怪や幽霊、ミサイルや拉致、日韓関係など想像の世界から現実の世界まで、それらのイメージを頭の中で行き来しながら作品の構想を練っています。頭の中で構想を練るのはお金もかからないし誰にも迷惑をかけません。しかし、実際に実施しようとするとお金もかかるし誰かに迷惑をかけてしまうかもしれません。今回のプロジェクトも大変ではありますが、それ以上に奮い立つものを感じている次第です。

このプロジェクトについて

このアートプロジェクトは韓国・済州島で起きた済州4·3(1948年4月3日〜)と日本との関係性をテーマとしています。アートを通して多くの日本人の方にこの歴史と日本の関係性を知ってもらいたいです。

はじめに

初めまして。

この度、このプロジェクトを企画致しましたアーティストの藤原勇輝と申します。

「4·3 Art Project -逆走して歴史と出会う-」という移民やディアスポラ(民族離散)を考えるプロジェクトを皆さんの力をお借りして成功させたいと思い、クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

このプロジェクトは韓国・済州島で起きた済州4·3(1948年4月3日〜)と日本の関係性をテーマとしています。昨年(2024年)、ノーベル文学賞を受賞されたハン・ガン氏の最新作「別れを告げない」でこの歴史が取り扱われて日本(世界的に)でもこの歴史自体の認知度は広がったと思いますが、この済州4·3と日本の関係性が深いという事をまだ知られていない方が多いのではないかと実感しております。

このクラウドファンディングを通して済州島と日本の両者の関係性をもっと知って頂きたいという思いが一つあります。

それでは、どのような両者の関係性があるのでしょうか?

済州4·3は、韓国歴代政権のもとで半世紀近く正史から消されてきました。韓国という国家の正統性を揺るがすものだったからです。4·3を指す1948年4月3日、南北分断につながる南朝鮮単独選挙への反対、また米軍政・警察・右翼による横暴への抗議から、300人ほどの島民による武装蜂起が決行されました。

この抗議行動は、武装隊最後の一人が逮捕される57年4月までに3万人近くの島民が犠牲となる凄惨な結末を迎えます。軍警討伐隊による犠牲者が8割という事実は、半世紀後の95年に初めて明らかになりました。その状況下、漁船や貨物船に隠れ、密航という形で日本に逃れる済州島民も多数おられました。

済州島出身の在日コリアンの方が多い理由の一つが、この済州4·3にあります。そのような境遇の方たちが3世代4世代と世代を重ねて、共生のバランスを保って日本人と在日コリアンの方々は日々、日本で生活をされています。

一方で、現在の日本での移民に対する捉え方は、紛争などをきっかけにどうしても自国に居ることができず危険を冒してまで日本へ逃げてこられた方々と、労働目的や家族と暮らすためなどの理由で自主的に日本に来た人とが一緒に括られているのが現状。もっと個々の移民の事情を考慮すべきなのではないかと私は思います。世界的にも移民、ディアスポラは議論の主題となっていると思いますので、日本でも考えていかなければならない事ではないかと考えます。

今日の日本では、災害などにより故郷を離れざるを得なくなり、そのまま戻ることができない方々も多くおられます。地震や土砂崩れ、洪水など災害の多い日本に住んでいる我々すべてがいつどこで故郷や住み慣れた街を出ていかなければならない状況に陥るかわかりません。状況は違えど「ディアスポラ」に共感できる部分は日本に住む日本人にとってもあるのではないでしょうか。

そのような昨今の問題、また、プロジェクトを考え始めてちょうど今年で10年目という節目を踏まえて、今年から「4·3 Art Project -逆走して歴史と出会う-」というアートプロジェクトをスタートさせたいと思いました。

4•3 Art Project-逆走して歴史と出会う-とは?

では、「4·3 Art Project -逆走して歴史と出会う-」とは一体どのようなプロジェクトなのでしょうか?まずは、おおまかなイメージをお伝えするために告知映像1分28秒(制作:林佑樹/映像クリエイター)を作成いたしましたのでこちらをご覧ください。

4·3 Art Projectの全体構想

先にも記述したように、済州4·3 は韓国・済州島内で起きた同じ民族同士の歴史ですが、そのことをきっかけに貨物船などに隠れて日本に逃れてきた方が今でも多く日本に住まれておられます。身の安全を全く保証されない、生死をかけた渡航をせざるを得なかった人々の心境はいかばかりだったか、少し想像するだけでも恐ろしさを感じずにはいられません。

我々は、一般的に旅行を計画する場合、いつ出発して、いつ帰って来るか、そしてどこに宿泊するかという旅程を立てチケットや宿泊地を手配すると思います。しかし済州4·3から逃れてこられた方々は、日本へ無事到着するかどうかも分からない、いつ祖国に帰れるかも分からない、いわば片道の渡航だったと聞き取り調査をしながら理解を深めてきました。そして、私はこの歴史へのリアクションとして、その一方向のルートを「逆走」するという視点で、アートを通して歴史を見つめてみようと思いました。

かつて済州島から逃れてきた人々の渡航ルートを見ると、まずは一番近い九州地域に入り、次に大阪など東の方へ移動する流れがありました。

4·3 Art Projectではその歴史を反映させて、1年目に大阪・生野区、2年目に長崎・大村、そして最後の3年目に韓国・済州島の順番で展覧会を開催することで西の方へ移動し「逆」の流れを創出します。1年ごと、計3年かけて、3 部作の作品を発表することを計画しました。その行為をもって歴史へのリアクションとする試みです。この「逆」という捉え方が、それぞれの展覧会テーマを掲げる上での通底した思考回路となります。

以下の写真はプロジェクトのコンセプトドローイングです。

それでは、それぞれの展覧会の説明をしていきます。

大阪、長崎、済州島で展覧会を開催するにあたり、それぞれ違うテーマを掲げています。大阪・生野区では「裏」、長崎・大村では「逆」、韓国・済州では「反」です。これらは日本から済州島を見る(想像する)観点から着想を得ました。

まず、1 部(大阪・生野区)の展覧会の詳細です。

テーマは「裏」。会場は多文化共生の拠点「いくのコーライブズパーク(いくのパーク)」です。「いくのパーク」は、韓国・朝鮮にルーツを持つ子どもたちが多く通っていた「御幸森小学校」跡地をリノベーションして生まれ変わった場所です。その記憶が残る場所の1つのスペースをお借りして2つの作品(空間)を構築します。一つは、数字と光を用いた体験型インスタレーション。もう一つは、鑑賞者の皆さまが制作して出来上がる参加型線彫刻作品です。

大阪・生野区という移民、ディアスポラの方々が多く住まれるリアルな場所に展覧会を通して実際に来てもらい、街や雰囲気を体感しながら歴史について思いを馳せる機会を創出できれば幸いです。

展覧会の情報は以下です。

日時:2025年4月3日(木)〜5月25 日(日)10時〜18時(水曜日クローズ)

会場:いくのコーライブズパーク(いくのパーク)1Fにある多目的室 Ⅱ 

〒544-0034 大阪府大阪市生野区桃谷5丁目5-37

入場料:無料

▼いくのパーク外観です。

以下の写真は体験型の作品のビジュアルイメージです。済州島内にある「1948.4.3」という済州4·3関連の看板を、もし日本側から見た(想像した)としたらどのように見えるのか。看板の裏側を見ているイメージが私に湧いてきました。それは韓国人同士の歴史であり日本人が直接関わっていない事がそのようなイメージの起因となっています。その想像を出発点にコンセプトを構築。数字の裏表をミックスすることで、済州4·3と日本の現在の関係性を表す試みです。

以下の写真は参加型の作品イメージです。暗い部屋を出て廊下を渡り隣の部屋に入ります。赤い壁が目に飛び込んできますので、その壁に来場者の方々が彫刻刀で椿の花を刻んでいきます。会期が進んでいくにつれてどんどん椿の花が増えて会期最後には壁一面を椿の花が覆うイメージです。床に落ちた削りかすはそのままにします。こちらは参加型の作品ですので、皆様と一緒に作り上げていければと思います。

以下、会場レイアウトです。

次は2 部(長崎・大村)の展覧会の詳細です。

テーマは「逆」です。1950年に長崎・大村市に大村収容所という外国人を送還するための収容施設がありました。現在は存在していないのですが、済州島では重要な歴史、場所と捉えられています。しかし、日本ではまだ認知度が低いだけでなく大村歴史資料館の学芸員の方にお聞きしたところ資料化もされていないのが現状とのことでした。そのためその学芸員の方に情報を聞きながら、地元のリサーチを続けてマップ作りなど資料制作から始めている状況です。

作品内容としては、かつて事件から逃れるために漁船や貨物船に隠れて海を渡り、日本へやってきたコリアンの方々の実際の海域を舞台に、現代の私たちの済州4·3 への思いを済州島から九州に渡ってきたルートの「逆」、つまり日本から済州島へ向けてメッセージを入れたボトルを対馬海流の流れに任せます。

本当に届くのかあるいは何年、何十年後かに届くのか正直全く分かりませんが、海流に乗せてメッセージを送り届けようとする試みです。事件当時、済州島から対馬海流に乗って遺体が対馬に流れ着いたと聞きます。その状況に想いを馳せながら追悼の意味を込めてメッセージを送ります。現在少しづつメッセージを集めています。ご興味のある方はメールあるいは直接私にお気軽にお問い合わせください。43artproject@gmail.com

最後に3 部(韓国・済州)の展覧会の詳細です。

テーマは「反」です。済州4·3勃発のきっかけを「反」というイメージで捉えます。済州4·3の現場に赴き、現地の方々とチーム(コレクティブ)を組織する方向で展覧会を開催する予定です。おおよその作品内容としましては、済州4·3を象徴する椿の花をモチーフとして当時のアメリカ軍支配の状況を暗示させるキャンディ(五島列島で生産されている椿成分が入ったキャンディを使用)を素材として造形を反転させ、「反」を表現する試みです。済州島では、「Culture Space Yang(カルチャースペースヤン)」というレジデンスやギャラリーを運営する団体に所属するキュレーターのKim Younjooさんがキーパーソンとなり準備を進めています。

4·3 Art Projectを始めるきっかけは?

遅くなりましたが、少し私の紹介をさせてください。

私は山陰地域に位置する鳥取県出身で、現在、その鳥取をベースに制作活動をしている日本人です。広島で彫刻を学び、ドイツ(ハノーファー)、スペイン(バルセロナ)での留学レジデンス経験を積んで鳥取に帰ってきました。大学時代、大学がある山陽地域と地元の山陰地域とを行き来する中で環日本海の独特な不穏なリアリティを鳥取の浜辺で感じ、それ以来、日本海に面した極東アジアの特異な事象について考察し、国家や戦争、民族をテーマに立体やインスタレーション作品を発表しています。

(1976年鳥取生まれ、2004年広島市立大学大学院芸術学研究科彫刻専攻 修了。2025年3月30日〜6月15日鳥取県立美術館開館記念展「ART OF THE REAL アート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-」へ2作品出品。*本プロジェクトの関連作品を展示しておりますので、併せてどうぞ!現在開催中!https://tottori-moa.jp/exhibition/view/exhibition-01/

私が住んでいる鳥取県は日本海に面していて、新鮮な魚介類や海のレジャー、自然豊かな環境があります。私も幼い頃より海水浴をしたり、釣りをしたり、素潜りしたりと、身近に海の存在がありました。鳥取は、海を介して隣国の存在を感じる事ができる特異性のある場所でもあります(日本海側の地域はどこもそうかもしれません)。例えば、浜辺に行くと韓国語が書いてあるペットボトルや空き瓶を簡単に発見することができます。珍しいものでは、ミサイルの残骸の一部や木造船など、隣国を思わせる多種多様な漂着物が打ち寄せられています。

ずいぶん昔に読んでずっと記憶に残っている文章があります。宗教人類学者の植島啓司さんが冊子「花椿」に書かれていたもので、「なぜか文献で研究してきた出雲は山深い場所だとばかり思い込んでいたのだがすぐ近くに竜蛇神が寄せてくる稲佐浜があり、ウミネコがつどう経島がありその先には絶壁に立つ日御碕があったからである。」(「花椿」2013年1月号/資生堂から引用)これを読んでなぜ出雲大社は海の近くにあるのかと思うようになりました。

また、旧暦の10月は全国では一般的に神無月と呼びますが、出雲では神有月と呼びます。その時に全国の神々が海を介して出雲の稲佐浜に集結するためです。さらに新羅や百済、高句麗の関係性も歴史深いです。歴史的に見ても日本海側はかつて「表日本」と呼ばれていて、日本海を行き来した海上交易が盛んに行なわれていた時代がありました。

このように海を隔てた交流、海への眼差しが日本や私を含めた日本人を形成するアイデンティティの一つの要素になっているのではないかと考えています。

一方で、私が鳥取の浜辺に立ち海の向こうを眺めていると、なぜか不安な気持ちになる事があります。古代のイメージ世界と昨今のリアル世界を行き来する中で、イメージが混ざりあった混沌とした感覚がそうさせているのか、現実世界で感じる実際の社会情勢が関係しているのか、海自体の得体の知れない存在感自体がそうさせているのか、言語化できない状況ではありますが、その思いが私の制作、プロジェクトの大きなモチベーションとなっています。

プロジェクトを考え始めるきっかけ

2016年、初めて済州島へ訪れました。友人のアーティスト(康夏奈)の紹介で3ヶ月レジデンスで滞在制作することになったためです。そこで韓国、中国、フランスから集まったアーティストと交流する中でこの悲惨な歴史を知りました。こんな悲惨なことがたった数十年前、日本の隣の国で起きていたのかと驚き、調べてみると日本との関係性が強い事も知りました。これは日本人アーティストとして何かリアクションしなければいけないと強く思い、レジデンス終了後も済州島に定期的に行き、地元の美術関係者や住民と交流を深めてきました。

済州島は韓国の最南端に位置する楕円形をした火山島で、島の中心には標高1,950mの漢拏山があります。済州島は日本とも近く、最も近い長崎県の五島列島まで180kmほどの距離にあります。島の周辺には暖流である対馬海流が流れているため、気候が温暖です。この気候を利用して、韓国で唯一のミカンの産地となっています。今では観光地になって海外からも多くの観光客が来る場所になっていますが、一方で、日本植民地時代の零戦の掩体壕や潜水艦の格納庫が残っているのも事実です。

プロジェクトを始めるまでに行ってきた事

2016年のレジデンスが終了し帰国して以降、済州島アートフェアへの参加や、済州島の平和公園で開催される4月3日の慰霊祭への参加、済州島で毎年春に開催される済州4·3をテーマとした4·3 Artという芸術祭関係者の方々と交流、レジデンス時よりお世話になっている方や済州大学校の先生や学生との交流をするため何度も済州島へ赴いて何ができるか考え続けました。済州島から日本、そして日本から済州島を見つめてきました。

まずは地元の方々へプロジェクトの詳細をお伝えし、協力していただくことを目的にプレゼンテーションを実施いたしました。基本的に関係者を対象に行いました。

【プレゼンテーション大阪編】

日時:2024年5月25日(土)17時30分から19時30分

会場:大阪コリアタウン歴史資料館

【プレゼンテーション済州島編】

日時:2024年10月26日(土)14時00分〜15時30分

会場:Art Space IAa(イア)

【プレゼンテーション東京編】

日時:2025年2月24日(月、祝日)14時〜16時

会場:BONUS TRACK下北現像所の隣の「HOUSE」

*長崎、大村でも今年2025年、プレゼンテーションを実施予定。

主なプロジェクト関係者の紹介

このプロジェクトを意義のあるものにするために多くの方のご協力を得ています。

大阪・生野区でリサーチを始めた当初より大変お世話になっている伊地知紀子さんを歴史アドバイザーとしてお迎えして、済州島の歴史や済州島と日本の関係性、生野区の歴史の観点からたくさんのアドバイスをいただいております。また、生野区のキーパーソンの方々をご紹介して頂き、この度、プロジェクトを始動する運びとなりました。

「伊地知紀子」1966年生。大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。大阪公立大学大学院文学研究科教員。国際高麗学会本部事務次長・日本支部会長。大阪コリアタウン歴史資料館副館長。専門は、朝鮮地域研究、生活世界の社会学、文化人類学。主な著書に、『和解をめぐる市民運動の取り組み』(明石書店、共著)、『阪神都市圏の研究』(ナカニシヤ出版、共著),『済州島を知るための55章』(明石書店、共編著)、『街場の日韓論』(晶文社、共著)、『消されたマッコリ。─朝鮮・家醸酒(カヤンジュ)文化を今に受け継ぐ』(社会評論社、単著)、Rethinking Representations of Asian Women: Changes, Continuity, and Everyday Life,(New York : Palgrave,共編著)

アートプロジェクトの観点から芹沢高志さんをアートアドバイザーとしてお迎えしてアートが歴史をどう受け入れるのか等について、まずは事前プレゼンテーション(東京)を行いアドバイスを頂いたりアートプロジェクト関係者をご紹介していただきました。東アジアの群島の関係性という観点から関わっていただいております。

「芹沢高志」1951年東京生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。89年にP3 art and environmentを開設。帯広競馬場で開かれたとかち国際現代アート展『デメーテル』の総合ディレクター(2002年)、アサヒ・アート・フェスティバル事務局長(2003年~2016年)、横浜トリエンナーレ2005キュレーター、別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』総合ディレクター(2009年、2012年、2015年)、さいたまトリエンナーレ2016ディレクター(2016年)、さいたま国際芸術祭2023プロデューサー(2023)などを歴任。 http://www.p3.org

鳥取で大変お世話になっている大谷純さんは私の初期の作品から見ていただいており、今までの作品の傾向の観点からこのプロジェクトへのアドバイスをいただいております。

「大谷純」1954年鳥取県生まれ。岡山大学医学部卒業。医学博士。内科医として勤務後、東邦大学大森病院心療内科で心身医学を学ぶ。武蔵野中央病院内科医長、同病院にて日本初の「摂食障害病棟」を開設する。その後、横浜相原病院心療内科部長、JICA本部メンタル分野顧問医、人間総合科学大学大学院教授などを経て現在社団大谷医院理事長 。主な著書に摂食障害病棟(作品社)、癒しの原点: 心療内科医の覚書き(日本評論社)など。現在、総合文化施設「大谷ハウス」準備中。

東京でお世話になっている池田恵理子さんは済州島でお会いして以来、プロジェクトの情報を共有して頂きました。済州島の情報や関連する日韓史を教えて頂く中で、東京のプレゼンテーションでは日韓史の方々やメディアの方々をご紹介していただきました。

「池田恵理子」1950年東京生まれ。早稲田大学卒業。NHK元ディレクター。アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)元館長。1973年にNHKに入局し、主に「おはようジャーナル」「ETV特集」の枠で、女性、人権、教育、エイズ、戦争などの番組を制作する。2010年定年退職。主な著書に「エイズと生きる時代」(岩波新書)、共編著書に「女性国際戦犯法廷の記録 第2巻 加害の精神構造と戦争責任」(緑風出版)、「黄土の村の性暴力~大娘たちの戦争は終わらない」(創土社)、「NHKが危ない!」(あけび出版)など

プロジェクトマネージャの明石薫さんには済州島のキュレーターへのプレゼンテーション時に通訳として偶然関わっていただいたご縁で、東京のプレゼンテーションの進行に関わって頂き、トークイベントの実務的なアドバイスをいただいております。

「明石薫」千葉大学にて生涯学習を専攻。在学中よりアートプロジェクトの企画・運営をおこなう。大学卒業後、千葉市美術館や武蔵野プレイスにて生涯学習事業や図書館業務を担当。2019年にフリーランスとして独立し、イベント企画・運営、芸術分野の研究・調査サポートをおこなう。主なプロジェクトに、「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13《まさゆめ》」広報・PR担当(2019-2021年、東京都、アーツカウンシル東京)、「韓国美術多言語用語辞典 制作事業」調査研究員(2019〜2021年、韓国文化体育観光部)、 「サウンド & アート展」企画・制作・広報担当(2021年、クリエイティブ・アート実行委員会)、「さいたま国際芸術祭2023」PRマネージャー(2022-2023年、さいたま国際芸術祭実行委員会)。

鳥取県・倉吉市のH.Factoryさんにはプロジェクトに関係する様々な参考文献を提供していただいております。4万冊以上の書籍が並ぶプライベート書庫&作品収蔵庫(松澤 宥、村岡 三郎、原口典之など)&ギャラリーを有する「木工所」で時々、作戦会議をしています。

「H.Factory」“Art”本来の“芸術”と“Technology”との融合を再度目指す。生活空間の新たな形をデザインすることにより、感性の変革を日常生活から浸透させる。現代アーティスト村岡三郎、原口典之を求心力とした若手アーティストの創造力と、電脳研究室でのIT、奥村鉄工所での100年以上蓄積された製造技術を融合させることにより、新たな提案を工業製品という形で行っていく。

映像クリエイターの林佑樹さんには当初より私の個展や企画展の告知映像や写真撮影を専属で依頼しており、今回のプロジェクトの告知映像も済州島へ撮影に行って頂き質の高い映像に仕上げて頂きました。

「林佑樹」1983年 岡山県生まれ鳥取県倉吉市在住。 美術家の言葉や、作品の意図、制作過程をドキュメンタリー映像として発表している。https://www.yuki49.com/

イラストレーターの伊吹春香さんにはプロジェクトの告知チラシなどのデザインを担当していただいております。今回の返礼品のイラストなどのデザイン全般も依頼しております。

「伊吹春香」鳥取市生まれ鳥取市在住。受賞歴:第190回 The choice(ザ チョイス) 江口寿史選準入選、第9回青空文庫有名小説表紙絵コンテスト入選。2020年イタリアの自動車メーカー・フィアットの限定車PR広告イラストを手がける。2025年映画「ゆきてかへらぬ」寄稿イラストを描く。https://www.ibukiharuka.com/

文字数の関係で書ききれませんでしたが、まだまだ多くの方のご協力を得ております。

展覧会を構成する組織(団体)の紹介

この展覧会を構築するにあたり多くの組織(団体)のご協力を得ています。

【主催】4·3 Art Project 実行委員

【共催】大阪公立大学大学院文学研究科、特定非営利活動法人IKUNO・多文化ふらっと

【協力】一般社団法人大阪コリアタウン歴史資料館、一般社団法人ひとことつむぐ、 株式会社RETOW、特定非営利活動法人コリアNGO センター様(五十音順)

【後援】在日本済州四・三関連団体連絡会 (構成団体:在日本済州4·3犠牲者遺族会、済州4·3を考える会-大阪、在日本済州四・三犠牲者慰霊祭実行委員会)

お金の使い道

いただいたお金は、展覧会の運営に使用させて頂きます。(なお、目標金額に未達の場合でも展覧会は実施、リターン品もお送りします。)

大まかな内訳は以下の通りです。

  • 会場レンタル費
  • 会期中レジデンスレンタル費
  • オープニングパフォーマンスイベント出演者への謝礼など
  • トークイベント出演者への謝礼など
  • 展覧会の様子をまとめたカタログ制作費

当初は、展覧会の入場料を設定し、それを資金にプロジェクトを運営していくことも考えていましたが、多くの方に気軽にご来場いただき、より開かれた展覧会にするために無料で開催する事に致しました。そしてクラウドファンディングを活用することで、プロジェクトが広まり皆さまと共に作る意識が創出され、さらに意義のあるプロジェクトになると考えます。

会期中は様々なトークイベント、パフォーマンス、ツアーなども企画中ですので楽しみにしていてください。詳細はホームページやSNSでお知らせいたします。

皆さまにこの歴史を知ってもらい、そして、日本との関係性を知ってもらう中で歴史の片鱗に触れ、アートと歴史が出会い、その間で生まれるエネルギーを体感していただけますと幸いです。

想定されるリスクとチャレンジ

このプロジェクトは3年間をかけて行うプロジェクトで、現時点で不確定な要素が多々ある事をご了承ください。リサーチや展示などで費用がかかって参ります。皆さんのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

なお、今回はプロダクションファンディング(All in)での挑戦になるため、もし目標金額未達となった場合でも、不足する資金はチームで補填し本プロジェクトを実現します。リターンも必ずお届けしますので、ご安心ください。

特典について

5,000円(ポストカードによるお礼のお手紙

イラストレーター伊吹春香による書き下ろしイラストを使用したポストカード(1枚)にお礼メッセージを添えてお送りいたします。

10,000円ポストカード+Tシャツ

イラストレーター伊吹春香による書き下ろしイラストを使用したお礼のメッセージ付きポストカード(1枚)とTシャツ(1枚)をお送りいたします。Tシャツはサイズ(S,M,L,XL)とカラー(黒、白)をお選びください。

30,000円(ポストカード+Tシャツ+作品集)

イラストレーター伊吹春香による書き下ろしイラストを使用したお礼のメッセージ付きポストカード(1枚)とTシャツ(1枚)とプロジェクトアーティストの藤原勇輝作品集(2冊)

【書名(写真左)】FUJIWARA YUKI Documentary Catalog「PACHINKO TRILOGY -777-」 【頁数】110頁 【言語】日本語、英語 【サイズ】W210 H277 D9(mm) 【発行元】YELLOW BLDG. 【発行日】2023年8月10日  

【書名(写真右)】FUJIWARA YUKI Catalog of Artworks 2002 - 2020 【頁数】176頁 【言語】日本語、英語 【サイズ】W210 H277 D13(mm) 【発行元】YELLOW BLDG. 【発行日】2021年8月30日

50,000円(ポストカード+Tシャツ+4·3 Art Project大阪編カタログ)

イラストレーター伊吹春香による書き下ろしイラストを使用したお礼のメッセージ付きポストカード(1枚)とTシャツ(1枚)と今回の展覧会のドキュメントカタログ(1冊)です。2025年12月中を目指して完成させる予定です。サイズ:約A4、頁数:50ページ前後、言語:日英(韓国語も入れる方向で考えています。)

150,000円(レリーフ作品)*写真はイメージです。作品は現在制作中。

プロジェクトに関係の深い「海」をモチーフにして制作中。キャンバス(F10号)藤原勇輝の1点ものレリーフ作品。材質:キャンバス、ペイント(油絵orアクリルor鉛筆)、FRP、釣り糸、木板orアルミバー、保護用アクリルケース

250,000円(レリーフ作品)*写真はイメージです。作品は現在制作中。

プロジェクトに関係の深い「海」をモチーフにして制作中。藤原勇輝の1点もの作品。材質:キャンバス(F20号)、ペイント(油絵orアクリルor鉛筆)、FRP、釣り糸、木板orアルミバー、保護用アクリルケース

350,000円(平面作品F30号)*写真はイメージです。作品は現在制作中。

プロジェクトに関係の深い「海」をモチーフにして制作中。藤原勇輝による1点もの作品。材質:キャンバス、ペイント(油絵orアクリルor鉛筆)、FRP、釣り糸、木板orアルミバー、保護用アクリルケース

最後に

先日、大阪で開催された詩人の金時鐘氏(96歳)の貴重な講演を拝聴しました。講演の最後、金氏はあえて主語を省くように「決して対峙すべきではなく、尊敬しあっていい関係だ」とおっしゃられていた事が印象的で、そこには日韓だけではない人類へのメッセージのように私は感じました。

かつて1万年以上続いた縄文時代には大きな争いがなかったと言います。殺伐とした時代に生きている我々ですが、金氏が言う事と縄文時代の状況がふと重なりました。ただただシンプルに、人を思いやり、愛を持って接する事が改めて重要だと考えさせられました。

今年より始動するこのプロジェクトは悲惨な歴史とアートが融合します。その時、その狭間で何か新しい創造性やエネルギーが生まれるとするならばそれは一つに愛なのかもしれないと考える日々なのです。

悲惨な歴史を取り扱うプロジェクトではありますが、リラックスして地道に進んでいければと思います。

そして、皆様と一緒にこのプロジェクトを育てていきたく思っておりますので、ぜひクラウドファンディングへのご協力を何卒よろしくお願いいたします。

最後までお読み頂きありがとうございました!

リターンを選ぶ

  • 5000

    ポストカードによるお礼のお手紙

    • イラストレーターによるプロジェクトのための書き下ろしイラストポストカード1枚
    • 2025年06月 にお届け予定です。
    • 0人が応援しています。
  • 10000

    ポストカード+Tシャツ

    • イラストレーターによるプロジェクトのための書き下ろしTシャツ1枚
    • イラストレーターによるプロジェクトのための書き下ろしイラストポストカード1枚
    • 2025年06月 にお届け予定です。
    • 3人が応援しています。
  • 残り18枚

    30000

    ポストカード+Tシャツ+作品集

    • 藤原勇輝作品集2冊
    • イラストレーターによるプロジェクトのための書き下ろしイラストポストカード1枚
    • イラストレーターによるプロジェクトのための書き下ろしTシャツ1枚
    • 2025年06月 にお届け予定です。
    • 2人が応援しています。
  • 残り100枚

    50000

    ポストカード+Tシャツ+4·3 Art Project大阪編カタログ

    • 4·3 Art Project大阪編カタログ1冊(2025年12月の完成を目指します。)
    • イラストレーターによるプロジェクトのための書き下ろしイラストポストカード1枚
    • イラストレーターによるプロジェクトのための書き下ろしTシャツ1枚
    • 2025年12月 にお届け予定です。
    • 0人が応援しています。
  • 残り1枚

    150000

    藤原勇輝作品「海」(F10号)

    • 藤原勇輝の1点ものレリーフ作品:キャンバス(F10号)、ペイント、FRP、釣り糸、アクリルケース
    • 2025年07月 にお届け予定です。
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  • 残り1枚

    250000

    藤原勇輝作品「海」(F20号)

    • 藤原勇輝の1点ものレリーフ作品:キャンバス(F20号)、ペイント、FRP、釣糸、保護用アクリルケース
    • 2025年07月 にお届け予定です。
    • 0人が応援しています。
  • 残り1枚

    350000

    藤原勇輝作品「海」(F30号)

    • 藤原勇輝の1点ものレリーフ作品:キャンバス(F30号)、ペイント、FRP、釣糸、保護用アクリルケース
    • 2025年07月 にお届け予定です。
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