第4回制作報告です
vol. 31 2021-12-02 0
監督の寺田和弘です。11月21日(日)に原告遺族による現地での語り部の会をクラウドファンディングのリターンとして実施しました。当日の様子を6分間ほどのダイジェスト版としてまとめました。以下のURLで限定公開していますので、是非、ご覧ください。
当日は40人以上の参加がありました。また、共同通信の加我記者、安藤記者 佐野記者が記事にまとめて下さり、東京新聞、岩手日報、山形新聞、福島民報、秋田魁新聞、伊勢新聞、福井新聞等々がそれを掲載してくれました。
大川小映画、支援に語り部で返礼 来春完成、製作費支援者に|共同通信 (nordot.app)
参加してくださった方々からは
・ご遺族と弁護士の方々から直にお話を伺える貴重な機会をありがとうございます。裏山のたた き台にも登り、その近さとなぜ避難できなかったのかとの思いを強く感じました。自分なりに教訓を伝えるお手伝いをできたらと思います。
・今回、初めて紫桃さんはじめ大川小学校の御遺族の方々の語り部を拝聴しました。学校管理下で子どもたちを失った無念、学校防災のあり方、誰にも二度と同じ思いをさせたくない。子どものいのちを守るために普段、何ができるかを考えさせられました。
・説明を伺い、ここで起きたことがとてもよく理解できました。裏山に実際に登ってみると、何故ここに逃げなかったのか?の疑問がますます強くなりました。
・伝承館の展示には「なぜ?」に対するものが決定的に欠けていると思いました。伝承する意味はそこにあると思います。
・震災から初めてこの場所に来ました。裏山に登って、学校教育のあり方、教員の資質、体制について根本的に変革・改革がなければいけないと感じました。新聞、ニュースでわからなかった、理解できなかったことを知ることができました。
・裏山に登って、景色を見て、お話を伺うほどに、なぜこの場所に行く(来る)というお決断ができなかったかくやまれます。実際にお話を伺わないとわからないことはたくさんありました。「これから活かしていく」、「今できることをする」ことが大切だと感じました。本日はありがとうございました。この映画化で「事実」が少しでも多くの方へ伝わることを祈念いたします。
・先生方の危機管理の統一がとられていないのが不思議だった。山に逃げる行為がつぶれた要因を徹底的に調べることが必要。学校教員は、民間人に「やり込められる」というのを一番いやがる人種であることを認識すると、何も?ないことに通じる。という理解ができる。学校は子供の命を預かるという自覚がない。
・学校の責任、そしてその先は行政の責任。裁判の判決がどう市政、県政、国政に生かしていけるのか、そこが大切と思います。
等々、感想をいただきました。この日、原告団は今後も語り部活動を年3回ほどのペースで続けていくことを発表しました。次回は2022年5月上旬の予定です。是非、ご参加ください。
映画制作はオフラインという映像を繋いでいく作業をはじめています。来年春頃に試写会ができるように頑張ります。引き続き、ご支援よろしくお願いします。