メンバー日記29 被災地訪問プロジェクトを振り返って(きんぐ)
vol. 45 2021-04-15 0
皆様、こんにちは。
本日の日記を担当させて頂きます、きんぐです。
最初に、今回の東北訪問プロジェクトにご参加、ご協力して頂いた皆様に厚く熱く御礼を申し上げます。
この度は、ほんとにありがとうございました。
今回のプロジェクトについて、全体的に、そしてオンラインのイベントについて少し総括させて頂きたいと思います。
まず、今回のプロジェクトの始まりは昨年の7月というコロナ禍のまっただ中でした。
そして、117KOBEぼうさい委員会にとって、プロジェクトのほとんどが初めてのチャレンジだったと思います。
そのチャレンジについての「裏話」として、いくつか紹介していきます。
①メンバー選考
これまでぼうさい委員会は外部での活動に対して、基本的に自由志願性に基づき、参加したい方がそのイベントのスタッフとして携わり、活動自体の内容に関しては委員会メンバー全員で考案・企画するスタイルがほとんどでした。
しかし、今回の東北プロジェクトでは現地訪問の特殊性や活動量を考慮し、特別チームを設置した上で、初めて志望メンバーに対する選考を実施しました。
選考内容は志望理由でした。
メンバーが東北や本プロジェクトに対する思いを事前に知ることができ、スムーズに企画の進行ができた上で、メンバー自身にとっても大きな刺激となり、「書く力」を身につける経験になったと思います。
そして、選考側の幹部にとってもメンバーを知る大きなチャンス、試練にもなったのではないかと思っています。
②メンバーによる資金調達
今回のクラウドファンドを含み、本プロジェクトに所用する資金調達は全て学生メンバーが企画、実行しました。
実は学生が主体に資金調達をする自体が初めてのチャレンジでした。
117KOBEぼうさい委員会は神戸新聞社や神戸市、県内の大学が協力して立ち上げた団体であり、これまでの活動資金は全て事務局である神戸新聞社の方々が調達・管理をしていました。
活動のありがたみ、裏側、資金調達の難しさを学生に実感・勉強してもらいたい思いもあり、敢えて今回のチャレンジを選びました。
実際、資金調達の中で、メンバー達は何回も壁にぶつかり、失敗し、そして乗り越えてきました。
最終的にはクラウドファンドの目標達成にたどり着き、兵庫県より1件の助成金を頂きました。
後者はコロナ禍により現地での活動が難しいと判断し、返還することになりましたが、メンバー全員にとって、より今回のプロジェクトの目的や内容を明確にし、自身がそこで得られることの目標を立てたことにも繋がったと思います。
特に、クラウドファンドを通じて、現代社会の仕組みを理解することにつながり、より多くの方に本プロジェクトを知ってもらうきっかけを作られたと思います。
さらに、思いがあれば、世の中では支援してくださる方が沢山いること、そしてOBOGの大きな力を強く実感できたことにも繋がったと思います。
③コロナ禍の変化に応じた活動
予想、想像ができないコロナウィルスに対して、メンバー全員が終始活動の工夫、変化の対応について考えさせられました。
今までの活動では考えられない時間と精力をかけての活動であったと思います。
プロジェクトの本格始動より、対面自粛となり、活動企画・役割分担の工夫が求められました。
そして、活動広報についてはこれまでのように、イベントでの現地広報が難しくなり、新たな広報手法が求められました。
さらに、最大限の感染防止対策を講じる現地活動、代替イベントの同時企画も求められました。
数々の難題、限られた環境の中で、参加メンバーはオンラインでの活動を最大限に工夫しながら、映像やS N Sを通じた広報、健康管理シートを用いた感染防止対策などを実施し、活動を最後まで成し遂げることができました。
未曾有の出来事だからこそできた失敗や成功、工夫やチャレンジが沢山あったのではないかと感じています。その中で、学生メンバー皆様の努力、成長を実感することができました。
次に、オンライン防災イベントについて3つの目的達成を用いてお話したいと思います。
上記のように学生メンバーは現地での活動を実現させる為にプロジェクトを進めてきましたが、コロナ禍の拡大に伴い、オンライン防災イベントの実施へと切り替えました。
非常に残念、無念の気持ちも大きかったですが、これまでのプロジェクトの準備活動が経験となり、本プロジェクトの大きな目的を達成できたと共に、防災活動における新天地を切り開くことができたと考えています。
①若者にできる防災を引き出す
イベントでは若者防災発表や「未来を見据える若者による防災伝承について」のパネルディスカッションが行われ、他団体の実践活動を知る・拡げる機会をオンラインで設けることに成功しました。
そして、「若者の強み」、「若者だからこそできる防災」を明確化することができたと思います。
それは元気、時間、新技術の適応などから生まれる「柔軟な発想を生かした継続可能な活動」、そして「上も下の世代にも影響力をもたらすことができる中継役的な活動」など。
実に今後の活動に繋がる考え深いヒントを得られたのではなかいと感じています。
②防災交流の場を作り、防災の輪を拡げる
本イベントでは若者に限らず、震災を実際に経験した語り部の講演、そしてチャットでは多様な世代、職業の方と意見交換、交流がありました。
「未来の防災の担い手は若者です。しかし、若者だけでは防災はできません。」
災害に強いまちを目指す為には、多世代が協力し、それぞれの強み、弱みを補完しながら進めていくことが大切です。
そして、若者として他世代とのコミュニケーション、軌道修正を受けながら、成長していくことが重要です。
本イベントではそれをメンバー全員に共有することができたのではないかと思います。
どの団体、世代にもそれぞれのカラー、視点があり、それを共有・交流できたことによって、今後より良い新たな活動展開に繋がると感じています。
さらに、その姿、熱意を多くの一般の方にも見せることができたと思います。
③防災の良さを伝える
まず今回のイベントを通じて、一緒に防災活動に取り組んでいる仲間が沢山いることを知れたことに対して、多くの方が心強く、安心して活動ができると感じたと思います。
そして、それぞれの活動の場で人とのつながりの大切さを知り、コミュニティが構築され、その中で成長をしていきます。
コロナ禍の中でもわかるように、場所や目的が変化しても、その活動経験は多様な現場で生かすことが可能です。
さらに、防災に対する志や熱を持っている方が増えることによって、その積み重ねがより多くの命を守ることにつながります。
これが防災の良さであり、今回のイベントでは備える知識・知恵と共に、それを多くの方に共有できたと思います。
今回のプロジェクトにおいて、メンバー全員が経験を積み重ね、大きな成長を成し遂げ、自信を持って今後の活動に取り組むことに繋げたと思います。
私自身は3月いっぱいで117KOBEぼうさい委員会を卒業しましたが、後輩たちがこの経験を生かしながら、今後の活動に繋げていくことを期待しています。
そして、本プロジェクトはあくまでも活動の一環です。
ご支援して頂いた皆様も引き続き117KOBEぼうさい委員会の学生達を温かく見守り、応援して頂きますよう、お願い申し上げます。
皆様、本当にありがとうございました。
今後もどうぞ宜しくお願い致します。