メンバー日記27 被災地訪問プロジェクトを振り返って(今ちゃん)
vol. 43 2021-04-11 0
本日のメンバー日記を担当する今ちゃんです。
今回、我々117KOBEぼうさい委員会を支援してくださり、ありがとうございました。
皆さまの支援があったからこそ、オンラインイベントを完遂させることができたと思います。
最初は東北の被災地に訪問する予定でしたが、緊急事態宣言により、残念ながらそれは叶いませんでした。
しかし、そこからオンラインイベントに転向し、今までの経験を活かし、とても良いものになったと感じました。
私がこのプロジェクトに応募した理由に、東日本大震災の被害に遭った東北の土地へ一度行ってみたいと思ったからです。
私は神戸で生まれ育ちました。
神戸は阪神・淡路大震災の被害が大きかった土地です。
小さい頃から、震災について授業などで様々なことを教えられてきました。
そこで私は少しずつ震災、災害について興味が出てきました。
そして、2011年には東日本大震災が起きました。
私は福島県の浪江町という場所に親戚が住んでいました。
浪江町は福島の原子力発電所があり、東日本大震災のせいで放射能に汚染された土地のうちの1つです。
その事実を知ったとき、私は非常に驚いたことを覚えております。
私自身、浪江町には2回ほど遊びに行ったことがあります。
そこで特に印象に残っているものが星空の綺麗さです。
浪江町は都会と比べると、田舎と呼ばれる場所だと思います。
しかし、だからこそ普段見ることのない、様々な光景を見ることができました。
その中で本当に綺麗だった光景が先ほど挙げた星空です。
浪江町で見た星空はとても美しく、あれを超える星空を私は未だに見たことありません。
そのくらい印象に残っている出来事でした。
今では浪江町に入ることはできますが、東日本大震災が起きてから長らくの間は入ることすらできませんでした。
今回のプロジェクトは宮城県を中心に訪れる予定でしたが、それでも東日本大震災が起きてから10年の節目という年にまた東北の土地に足を踏み入れたく、応募しました。
約半年活動し、無事プロジェクトを終えることができました。
今回のプロジェクトを通して感じたことがあり、それは私がまだまだ地震や災害について知らないなと思いました。私は神戸学院大学の社会防災学科という大学の中でも数少ない災害や防災を学べる場所に所属しています。
そこで3年以上勉強していますが、大学で習うこと含めて、まだまだ災害などに対して無知だと気付きました。
だからこそ、知らないことを積極的に学べたと感じます。
また、東日本大震災などの災害を経験した人や他の場所で災害について学んでいる人から聞く話は、今まで知らなかったことばかりで貴重な体験になったと思います。
このプロジェクトに入った当初は、同じぼうさい委員会でもあまり話したことのない人も多く、特にコロナ禍も相まって下級生とは交流があまり取れませんでした。
しかし、何度も会議などで集まり、交流を深めることができたこともこのプロジェクトに参加して良かったと思う点です。
そして、このプロジェクトのメンバーと色々と交流し、その人の得意なことや性格などといった普段知ることができないものを今回の機会で分かったことも嬉しかったと思いました。
そして、3月21日にオンラインイベントが行われました。当日の自分自身の出番は少なく、実際に多くの人たちの話をパソコン越しで聞きました。
最初に語り部さんの話がありました。
やはり実際に経験したということはとても貴重なものであると感じました。
大川伝承の会の話は東日本大震災の話が中心であり、やはり胸が痛む話が多かったです。
大川伝承の会の講演では、東日本大震災で発生した津波の映像や写真を見ました。
授業や他の機会でもそれらを見ることはありますが、見るたびに「本当に日本でこんなことが起きたのか」と思ってしまうくらい、別次元のことと錯覚します。
そのくらい悲惨な出来事だったと改めて思った講演でした。
そして、この東日本大震災を忘れてはいけないと感じ、117KOBEぼうさい委員会も行っている伝承の重要性を再認識しました。
117KOBEぼうさい委員会のメンバーが作成したショートビデオもとても凝った内容で面白かったです。
阪神・淡路大震災のスポット紹介は、自分たちが実際に訪れた場所が紹介されていて、神戸市全体で言うと、ほんの一部だけの紹介でしたが、震災にまつわる場所がここまで多いと驚いた覚えがあります。
私の住んでいる神戸市北区はそのような震災にまつわる場所が少ないので、東灘区を歩いたとき、少し歩いたところに慰霊碑があったことなど同じ神戸市でも全然違うなと思いました。
災害後のお風呂・トイレ事情もとても気になる話でした。
確かに、人間である以上避けることはできない話題です。
水が使えなくなったときは非常に困るでしょう。
その際、簡易トイレなどの知識があるないでは、話が違うと思います。
知っていたら、事前に準備することもできますし、それ相応の対策も可能です。
やはり知るということはこれから武器になると感じた内容でした。
感染症を踏まえた応急手当ての動画もとても分かりやすくまとまった映像だったと思います。
一度、全体像を流し終わってから1つずつテロップなどを入れて解説をしてくれる構成は非常に丁寧でした。
私は授業などで応急手当ての経験はありますが、未経験の人たちで理解できるほど伝わる動画になっていたと感じます。
次に若者防災発表です。
この発表の中には阿蘇の灯や熊本学園大学の人たちが話した内容に熊本地震の話もありました。
熊本地震は他の震災に比べると、大学の授業でも取り上げられることは少ない話です。
もちろん、熊本地震について習う機会はありますが、あまり多くはありません。ですから、実際に体験した話も聞く機会はかなり少なく、今回多くのことを聞けました。熊本の復興状況がどうなっているのか、どのようなボランティアをしているかなど、知らない話や貴重な話を聞けてとても面白かったです。
また、若者防災協議会の発表はとても発表者がとてもハキハキと話し、とても聞きやすく分かりやすかったです。
内容もしっかりしていたものだと思います。
この若者防災協議会に所属しているメンバーがぼうさい委員会にも所属していて、非常に行動力のある人だと思い、純粋に凄いと感じました。
パネルディスカッションでは、それぞれの団体の人たちが「若者の防災伝承」について詳しく話し合っており、1人1人の考えが非常にまとまっていて、聞いてて勉強になりました。
これから先、南海トラフ巨大地震や首都直下型地震など今までとは比較にならないほど大きな地震が起きるとされています。
しかし、その事実を日本国民全員が意識しているかどうかは別の話です。
もちろんそれらについて知っている人も多いでしょうが、それでも地震の恐ろしさを私含め地震を体験していない人は大勢います。
そのような人たち、特に若者に伝承することは大切だと思いますし、もし起きた際、死なないために動かなくてはなりません。
だからこそ、このパネルディスカッションは非常に有意義だったと思います。
神戸学院大学防災女子の非常食実演ワークショップが個人的には一番面白かったプログラムでした。
もし災害が起き、避難所生活をすることになったとして、やはり問題は食だと思います。
最近は非常食が充実していますし、それらを活かした内容はとても参考になるものでした。
とても簡単に美味しそうな食事を楽しめるというのは避難所生活において重要だと感じますので、良いものだったと私は思いました。
そして、避難所生活に絡めるならば、非常持ち出し袋の紹介も良かったものでした。
今回は5000円という制限での紹介となり、価格を限定することで視聴者もイメージがつきやすかったと思います。また、百均やスーパーなどに、私も知らないものが多く売ってあり、避難所生活の助けになるものが安く揃えられると、このプログラムで分かりました。
最後に、今後どのような道を通るか定かではありませんが、今回のプロジェクトで学んだことを活かしていきたいと思います。
伝承も大事ですし、日々の備えも必要です。
今回学んだとこを次に繋げたいと思います。
今までありがとうございました。