メンバー日記23 被災地訪問プロジェクトを振り返って(まひろ)
vol. 39 2021-04-05 0
本日は、まひろの最後のアップデート記事になります。
少し長くなりますが、私の視点から綴るプロジェクトの軌跡を知っていただけたらいいなと思っております。
私が117KOBEぼうさい委員会のメンバーに加って初めての大きな企画が、この被災地訪問プロジェクトでした。
「東日本大震災から10年を経た今の東北の姿を自分の目で見たい!」という思いからメンバー募集に応募した9月。3月のオンラインイベントまで半年以上という長い月日をかけて、無事プロジェクトを終えることができました。
個人的には、多くのことを学び、濃くて、あっという間で、大変有意義な期間でした。
そんな私にとってかけがえのないプロジェクトになったのは、メンバーの先輩方のお力や、コレクターの皆様の暖かいご支援のおかげです。
改めて感謝申し上げます。
ここからは、皆様への感謝の気持ちを込めつつ、この被災地訪問プロジェクトを振り返っていきます。
先ほど少し触れましたが、ぼうさい委員会に入ったばかりの頃に東北に視察に行くメンバーの募集がありました。
1回生の私は、追加メンバーとしてチームに加わりましたが、1回生は私一人で先輩方と協力してプロジェクトを進められるのか、また、防災の知識もまだまだな私が東北に行く権利を得てもいいのか、という不安やプレッシャーがありました。
ですが、せっかく選ばれたからには、全力でプロジェクトをやりきりたいと思ったのもその頃です。
高知県出身の私は、将来甚大な被害を出すと懸念されている南海トラフ地震での地震・津波に対して何か貢献できるよう、今後の防災の課題や犠牲者をなくすための方法を知りたいといった想いが強かったです。
また、津波の被害に遭った町はどうなるのかを知り、将来起こりうる南海トラフ地震への対応を考えたり、地震・津波について勉強したいという想いや、報道だけでは分からない、震災の現実、町や人の雰囲気を肌で感じたいといった想いもありました。
新型コロナウイルスの影響で、東北訪問は中止になりましたが、文献調査をしたり、オンラインで語り部の方のお話を聞くなどして、知識を蓄え、コロナが収束したら東北に足を運びたいと思います。
そして、防災・減災を学び続け、将来起こる災害に備えていきます。
当プロジェクトが始動し始めた頃は、クラウドファンディングを呼びかける広報活動、東北で訪問する施設とのコンタクト、シンポジウムの準備…と、メンバーで分担しながら進めました。
私は広報担当で、クラウドファンディングで活動自体を知ってもらうことから始めました。
なかなかコレクターが集まらない中、今こうして私の文章を読んでくださっているコレクターの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
メンバー皆、周りの人に声を掛けたり、個人のSNSアカウントでも広報活動をしていましたが、クラウドファンディングが思うようにいかず、広報担当なのに何もできていないと焦る日々でした。
私はこの広報活動であまり戦力にはなれませんでしたが、「自分たちはこういった活動をしていて、このプロジェクトで被災地に行って自分の目で東北の今を知りたい」といった熱い思いを伝えようと、もがいていたのを思い出します。
実際に直接広報をしていたとき、「一から企画して凄い。頑張って!」と言っていただけたことが嬉しく、その言葉を励みにしていました。
東北訪問の夢は叶いませんでしたが、このクラウドファンディングの経験によって、「非対面による情報発信の難しさ」や「熱意を伝える大切さ」を学ばされました。
これからもSNS等でも人の心に刺さるような有効的な情報発信するにはどうしたらよいのかを模索していきます。
このプロジェクトでは、東北に行けなかったからこそ、神戸の街歩き調査や、人と防災未来センターの見学、オンラインイベント開催といった、新たに企画して行ったこともあります。
ここからは、オンラインイベントに焦点を当てて振り返っていきます。
東北や熊本、神戸の防災啓発団体や語り部の方のお話を聞くことができ、それぞれの場所から他団体と交流できるのが当たり前になりつつある時代だからこそ、防災啓発活動におけるオンラインの可能性を痛感しました。
私がオンラインイベントで最も印象に残っているのは、若者防災活動発表です。
防災を広める活動といっても、アプローチの仕方が様々だと気づき、参考になるものばかりでした。
これからも活動をしていく上で、他団体との交流も積極的にしていけば、防災をいろいろな視点から捉えられ、より柔軟な防災啓発活動になると感じたし、さらに防災の輪を広げることができるのではないかと思いました。
また、私自身、ぼうさい委員会として発表させて頂く中で、今までの7年間のぼうさい委員会の歩みを知ることができたり、そこから気づいたことや、若者の役割、今後の展望を考える良い機会になりました。
さらに、私が担当した5分動画の企画では、撮影方法や、コンテンツのチョイス、プレゼン方式で伝えるか質問コーナーにして伝えるのか、BGMの有無など、私自身動画作成や編集に無知であったため、メンバーの協力にとても助けられました。
作成した5分動画は、どれも興味深く、かつ、分かりやすいものに仕上がったと思います。
後日YouTubeに公開されるので、是非ご覧ください!
また、オンラインイベントの視聴者の反応を伺いづらい点や、画面共有、画面収録の失敗といった反省点・課題から、視聴者を巻き込み、飽きさせないコンテンツ作りを目指したり、事前の機械操作の確認を徹底する必要があると感じました。
さらに、時間通りにオンラインイベントを終えられたという成功もありました。
これは、先輩方が考えて下さった、個人の役割分担のポスト表があったからだと思います。
次回に繋げられるよう、こういった良かったところも大切にしておきたいです。
この被災地訪問プロジェクトは、目標が被災地訪問からオンラインイベントの成功に変わったけれど、私たちの最高のチームワークで2020年度の集大成となるオンラインイベントを作り上げることができたのではないかと思います。
私たちのチームワークは、ただ単に先輩・後輩の学年や大学の壁を越えて仲がいいというわけではありません。
もちろん、絆は強いですが、私たちの強みはなによりも、メンバー個々の魅力とその魅力の調和のバランスが良いことだと思っています。
しっかりと軸を持ち進むべき方針を掲げて下さる先輩。
今後の作業スケジュールを可視化して着実にプロジェクトを前進させようとして下さった先輩。
アクシデントが起きても臨機応変に対応できる先輩。
何事にも客観的に捉え、私たちの課題を指摘して反省点を見つけ改善しようと考えている先輩。
作業を分担して進めるときは、リーダーとして進捗状況を見つつも、一人一人に寄り添っていた先輩。
明るい雰囲気を作り、何でも話せる関係を築いて下さった先輩。
先輩方の素敵な個性や魅力は、ここには書ききれないほどあります。
そして、この一人一人の素敵な個性、才能、性格が発揮されていて、各々が持ち前の個性を生かして自分の役割を果たしていたという印象が強かったです。
本当に素敵なメンバーに囲まれ、最高のプロジェクトにすることができて、とても嬉しく思います!
プロジェクトメンバーの先輩方を見習って、少しでも先輩方に近づけるよう精進していきます。
また、このプロジェクトを振り返っていると、ご支援くださったコレクターの皆様、温かく見守って下さったOB、OGの皆様、共に活動をしてきた先輩方の偉大な存在、主要メンバーではなかったけれど117KOBEぼうさい委員会として支えてくれたメンバーをはじめ沢山の方の力が1つでも欠けると今回の成功はなかったと思います。
すべての方に感謝を伝えたいです。
117KOBEぼうさい委員会の一員として、「阪神・淡路大震災を風化させず、神戸の地から防災の輪を広げる」というモットーのもと、ぼうさい授業やワークショップ等の活動を通して防災を多くの人に伝えていくとともに、感染症対策やオンライン化という新たな時代や環境に対応しながら、委員会を発展させていきます。
そのためにも、今後イベントを開催する機会があれば、このプロジェクトの経験を生かして、視聴者を引き付け、防災を少しでもやってみようと思ってもらえるようなコンテンツを作成し、グレードアップしたオンラインイベントを開催したいと思っています。
さらに、今年度からは後輩もできるため、今までの先輩方が作り上げてきた117KOBEぼうさい委員会を大切にして、後輩を迎えた新体制でも精力的に活動して参ります!
今後とも117KOBEぼうさい委員会をよろしくお願い致します。