クラウドファンディング終了まで残り5時間となりました
vol. 9 2019-09-02 0
「8・15朗読・収録プロジェクト」によるクラウドファンディングの挑戦も、
残り5時間となりました。これまで応援してくださった皆様、
ありがとうございました。
以下は、第7巻に収録されている戦時中の証言です。
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「この米兵がB29から爆弾を落として、親友の定子ちゃんを殺したんだ」
定子ちゃんの隠れた防空壕に爆弾が直撃。
残ったのは、数十m離れた木の枝に3cmくらいの見覚えのある
定子ちゃんの服の断片だけでした。
「見せもの」になった米兵の姿は哀れで、私は憎しみよりも、
アメリカにいるはずの、米兵のお母さんを思ってしまいました。
つい涙が出ましたが、それは絶対に誰にも言えませんでした。」
(小島八重子「さぁ、畑だ」より)
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ある日、逃げ回る黒ブタをつかまえた父が、
それを料理し沢山のご馳走を作り、あまり食べることもなく、
家の入り口に置いてあった銃とともにいつの間にかいなくなっていました。
私たちへの思いやりが、「いつの間にか」の別れをさせたのだと思います。
(熊谷峰治「五歳の記憶」より)
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終戦の十三年後に生まれた私は、
祖母や母からピカドンや戦争の話を聞いて育ちました。
広島では夏休み中も八月六日は登校日でした。
原子爆弾が破裂した八位十五分には、町じゅうのサイレンが鳴りました。
(向井信也「キノコ雲」より)
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クラウドファンディング が終了に近づく中、
応援の声が徐々に増えてきており、大変励みになっています。
上に挙げたような戦争の記憶を留めていく活動は、
戦後75年が近づく昨今、一層重要になっていくことと考えています。
我々の取り組みが少しでも多くの方の目に留まり、
戦争を考えることのキッカケにつながれば幸いです。
残り5時間、最後まで、
少しでも多くの方にご支援いただけることを願っています。