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映画を観るという行為は、時に自分自身の、そしてもしかしたら他人の人生と向き合い、追体験する時間にもなります。 カンボジアでの芸術家・森本喜久男氏の「生」、 「グレートジャーニー」を逆ルートでたどった探検家・関野吉晴さんの授業で向き合う「生」、 そして、家族と向き合う三姉妹の物語が描く三世代の「生」 それぞれ別の確度から「生きる」ことに向き合った映画です。

社会の中で生きていく

芸術家・森本喜久男氏が14年かけて作りあげた「伝統の森」。そこで暮らす村人たちの生活と森本氏を追ったドキュメンタリー映画。森本氏がカンボジア伝統の染織物を復興させるために作った「伝統の森」には、世界中から年間1500人以上の人々が訪れます。 その行動の根底にあるもの、それは 『社会の中で生きていく』ということに対する「根源的な何か」であるように感じた監督が、「その何か」に迫るために、カメラを回すことを決意した所から、このプロジェクトは始まりました。

家族と共に生きていく

どの家族にも自分たちが知らない家族の秘密がある。 この映画は、なぜ母親が自分の子どもを捨てたのか? 母親はその後、どんな人生を歩んだのか? さらに、母と子の普遍的な愛情をテーマにしているのみならず、 アルコール依存症、認知症、モラルハラスメント、トラウマなど、 現代社会が抱える問題にも果敢に取り組んだ意欲作です。

自然と向き合って生きていく

アフリカから南米まで人類拡散の道のり「グレートジャーニー」を逆ルートでたどった探検家・関野吉晴さんは、武蔵野美術大学で一風変わった課外ゼミ活動をしています。そこで始まった「カレーライスを一から作ってみる」という試み。野菜や米、肉、スパイスなどの材料をすべて一から育てるというこの途方もない計画は、自分の生と自然との関係性に否が応でも向き合う事になります。「生きること」と「食べること」に対する考え方が変わるかもしれない映画です。