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ドキュメンタリー映画『自治と青春(仮)』をクラウドファンディングで実現!
なぜ大学は退去を求めるのか、なぜ寮生は吉田寮を残したいのか。京都大学内の話だけではなく、今の日本の管理社会の問題として考えます。個性的な寮生と過ごす、ほろ苦くてオフビートな青春ドキュメンタリー映画を制作します。
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1968年香川県生まれ。中央大学社会学科卒。映画を志し、映像業界に入る。以後劇映画、テレビの仕事に従事する。 2001年自主企画で「STILL LIFE」を製作。PFFで入選。2005年離婚した妻や家族と向き合うセルフドキュメンタリー映画「サオヤの月」を発表(劇場公開)。2012年東日本大震災で宮城県石巻市の避難所に半年住み込み制作した「石巻市立湊小学校避難所」を発表。全国で公開された。また台湾ドキュメンタリー映画祭、ドバイ映画祭に招待された。映画「菊とギロチン」(2018年瀬々敬久監督作品)プロデューサー。著書に「石巻市立湊小学校避難所」(竹書房新書)
なぜ大学は退去を求めるのか、なぜ寮生は吉田寮を残したいのか。京都大学内の話だけではなく、今の日本の管理社会の問題として考えます。個性的な寮生と過ごす、ほろ苦くてオフビートな青春ドキュメンタリー映画を制作します。
ノーベル賞受賞者や多くの学者や知識人を輩出してきた吉田寮。日本最古の学生寮で日本の四大自治寮のひとつです。現在、京都大学からの一方的な退去通告を受けており、寮が創設時から守り続けてきた自治が壊されようとしています。退去期限を目前にしながらも寮を存続させようと奮闘する学生たちの日々を描いていきます。 「自治」とは、自分たちのことは自分たちで決めることで、とても大切なことだと思います。学生の「自治」は、わたしたちにも関係する話でもあるのです。
京都大学は「自由な学風」で知られる大学です。開舎105年の歴史がある吉田寮は、自主自立を重んじられ、教育活動の一環として作られました。
しかし今、少し雰囲気が変わってきたように感じます。度々ニュースで取り上げられた「立て看規制」の問題。個性豊かな立て看は京都大学「名物」でしたが、学生となんの話し合いもないまま強制的に撤去されました。 吉田寮の退去の問題は、立て看規制と同じ構図なのです。
初めて吉田寮に訪れたのは1989年でした。東京の大学に通っていた自分にとっては、新鮮な場所でした。退去の問題を知って、2018年7月から一人で3ヵ月間、撮影を行いました。何が起きているのかを知ろうと思ったのです。
今回の撮影のために吉田寮に来たのは5月、以前と雰囲気は何も変わっていませんでした。いちょう並木をまっすぐ歩くと古くて大きな木造二階建ての建物が現れました。木々に守られている感じで独特な空間です。
受付では長い髪でジャージにサンダルの学生たちが何人かいて、楽しそうにしゃべっていました。すぐ隣の部屋でピアノを弾いている人がいたり、ゲーム部屋ではソファに寝転んでいる人がいてみんな思い思いに過ごしているようでした。
吉田寮は、いつも様々な人がやってきます。寮生や元寮生、それから近所の人が集まって、なにやらいつもしゃべっています。 いろいろな価値観の人が集まって話ができる自由な雰囲気を持っているのです。吉田寮は、非常に多様性のある場所でした。
吉田寮の寮費は、水道光熱費込みで月に2500円。(年間で3万円)年齢、性別、国籍問わず、京都大学に学籍を持つ学生なら誰でも入寮資格があります。現棟(築105年の巨大な木造建築)、食堂(築129年・2015年補修済)、新棟(築3年地上3F地下1F)の3つの建物が存在しています。経済的に恵まれない学生のための福利厚生施設として機能してきました。
吉田寮には共有スペースがたくさんあります。いわゆるたまり場です。食堂、漫画部屋、旧印刷室、ゲーム部屋など。そこに行けば誰かに会えます。昔の長屋のようなイメージでしょうか。いつだってさみしくないし、いろんな交流が生まれます。
また、広い敷地は自分の研究や活動をするのに都合がよいです。寮生のN君は仲間と貝や魚の研究をしています。日々野山に行っては採取してきた生き物を寮で飼育しています。
食堂は大きな多目的ホールとなっていて「食堂酒場」「厨房LIVE」や「こどもよしだりょう」など様々なイベントが行われています。また普段はビリヤードや卓球もできる憩いの場になっていて、寮生だけでなく地域の住民にも開かれているのです。吉田寮は、なんでもできるオルタナティブスペース(相対的に自立した多様性のある場所)なのです。
吉田寮で一番大切にしているのは「話し合い」です。とにかくとことん話し合います。問題が起こった時は、当事者同士で話し合います。それをやりやすくしているのは、「タメ口(ぐち)」の文化。年齢や在寮年数など関係ないのです。なので、上下関係を生まず対等にしゃべることができます。
それから寮のことはすべて「総会」で決まります。全会一致の方法です。基本的に多数決は行いません。なので少数の意見を無視する事がないのです。非常に手間と時間がかかる方法だけど、 寮生は丁寧に議論しながら自分たちの自治を行っているのです。
このようなやり方をしている社会や団体はどれくらいあるでしょう。「自治」がだんだんと形骸化してしまっている今、限られた人だけの「自治」になって、少数派の声が届かなくなっていることってあるんじゃないでしょうか。そんな構図から弱者が出てくるような気がします。
吉田寮は、個人をとても尊重しています。吉田寮の対話の方法は、わたしたちに大切なものを気づかせてくれます。
大学は、昨年12月に「建物の老朽化」が問題として「新たな寮生の募集禁止」「2018年9月末までに全員退去」を求めてきました。
これまで大学と寮は長い歴史の中で、繰り返し話し合ってきました。「老朽化の問題」も補修にむけて議論を重ねてきたのです。しかし昨年の「退去通告」はなんの話し合いもなく、一方的に出されたのでした。
内容にも大きな疑問があります。 新棟は築3年で建物の耐震性や安全に問題はないのに、新棟からも「出ていけ」と言っています。安全性について明らかに矛盾しています。
なぜ吉田寮から寮生を追い出すのでしょうか。退去通告には他の理由があるのでしょうか。建物の老朽化だけの理由ではないように思うのです。
※大学の見解では、団体交渉で寮と交わした「補修などに関する」確約書は、無効で破棄するとしています。退去後の方針は、具体的に触れられていません。
吉田寮の自治は、時代に合わせて変容してきました。伝統を守るだけでなく状況に合わせてその時の寮生が、「自分たちの居場所」を作ってきたのです。
「自治」とは「社会の中で、生きやすい場所を作ること」とも言いかえることができると思います。みんなで何かを囲んだり、ゆるやかに隣どうしにいながら言葉や感情をお互いにかわしあいます。そこで寮生は、様々なことを学び育んでいく。
吉田寮という建物がそうした人と人の営みをずっと見守り、生み出してきたのです。長い時間培われたものが一度なくなってしまったら、二度と再生できないと思います。
京都大学と吉田寮の問題は、わたしたちの問題です。「管理しようとする者」と「自分たちで作る社会」。それは、わたしたちの周りにもないでしょうか。
経済至上主義のもと、合理的な価値観が優先された日本社会はますます窮屈になってい る気がします。そんな中、「自治」って一見時代遅れの印象を持つかもしれない。でも、吉田寮で過ごしているとそれが生きていく基本のことだと実感します。どんなことでも対話を心がけ、人と人の理解を少しずつ深めていく。それはかなり面倒で時間のかかることです。だけど、そこには 多様性を認める心地よい自由の精神があると思うのです。本来、憲法で保障された「学問の自由」を守るために与えられたのが「大学の自治」です。その一部である「学生の自治」を実践する吉田寮の今を描くことで、わたしたちの身の回りの社会について一緒に考えていけたらと思います。
藤川佳三(ふじかわけいぞう)
1968年香川県生まれ。中央大学社会学科卒。映画を志し、映像業界に入る。以後劇映画、テレビの仕事に従事する。
2001年自主企画で「STILL LIFE」を製作。PFFで入選。2005年離婚した妻や家族と向き合うセルフドキュメンタリー映画「サオヤの月」を発表(劇場公開)。2012年東日本大震災で宮城県石巻市の避難所に半年住み込み制作した「石巻市立湊小学校避難所」を発表。全国で公開された。また台湾ドキュメンタリー映画祭、ドバイ映画祭に招待された。映画「菊とギロチン」(2018年瀬々敬久監督作品)プロデューサー。著書に「石巻市立湊小学校避難所」(竹書房新書)
2012年に公開した「石巻市立湊小学校避難所」というドキュメンタリー映画では、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市の避難所で、報道ではカットされそうな本音の声や心に傷を負いながらも明るく暮らす人々を描きました。全国7館で公開され台湾、ドバイでも上映されました。自主上映でも数多く公開され、被災地の本当の姿を伝える事ができました。ドキュメンタリー映画にはそうした力があると思います。
吉田寮の問題では、寮生たちが何を考え大学との交渉に挑んでいくか、その過程を描いていきます。「話し合い」によって自分たちの権利を主張するのです。
吉田寮生は個性的な学生が多いです。まだ未熟な部分があるかもしれないけれど、退去の問題に正面から向き合い悩み葛藤している姿は、勇ましくまた愛しくもあります。
吉田寮は寮生だけのものではないと思います。元寮生、京都大学生、近隣の人、市民の方や他誰でも使用することができる開かれた場所です。色んな価値観の人が出会って、交流できる多様性があるのです。
この映画は、吉田寮の自治や生活をリアルに描いていきます。映画で吉田寮を共有するだけでなく、 是非実際に寮に足を運んでいただきたいと思います。吉田寮が存続し、さらに多くの人が交流できる「場」になることを切に願っております。
「吉田寮公式サイト」
https://sites.google.com/site/yoshidadormitory/
「吉田寮を守りたい。」
https://yoshidaryozaiki.wixsite.com/yoshidaryozaiki2017
「吉田寮広報室」
https://www.facebook.com/yoshidaryokoho/
▼コレクター限定のUPDATEを共有
吉田寮は退去期限を過ぎた今も存続しています。コレクター限定で映画情報や
吉田寮の情報をお届けします。
▼監督からのお礼メール
支援をいただいたみなさまに藤川監督から心をこめて御礼のメッセージをさしあげます。
▼映画の試写会へのご招待
公開にさきがけて、試写会へご招待します。
2019年4月予定 京都と東京を予定しています。
▼映画の特別鑑賞券のプレゼント
全国共通の映画前売り券を公開前にお送りします。
劇場公開は2020年を想定しています。
全国主要都市(東京、関西他20館程度)の公開を目指します。
▼映画公式ホームページにサポーターとしてお名前掲載
お名前を映画公式サイトに掲載いたします。
▼吉田寮グッズのプレゼント(ステッカー、Tシャツ)
吉田寮オリジナルTシャツとステッカーをプレゼントします。
Tシャツのサイズは(S、M、L、XLからお選びいただけます)
▼関連イベントにご招待
時期は未定ですが、「吉田寮の事をもっと知れる、感じられる」イベントを開催する
予定です。そのイベントにご招待します。日時、場所(関東か関西か)などは
未定です。
▼監督による吉田寮見学会
実際に吉田寮に行きたい方はいつでも見学可能ですが、監督と一緒に寮を見て回ります。
(寮生と交流できるかもしれません)
京都までの交通費は出ませんので、ご了承ください。
▼映画パンフレットプレゼント
吉田寮の過去と現在と未来を結ぶパンフレットを作成する予定です。
▼DVDプレゼント
本作品の劇場公開DVDをプレゼントします。
▼映画上映会開催の権利
みなさまのご希望の会場で本作の上映会を開催することができます。
上映素材はこちらからご提供しますが、上映会場や設備、宣伝費用などは、みなさまの
負担となります。
2018年5月~2018年10月 撮影
2018年10月~ 編集作業~スタジオ作業など
2019年3月~ 完成目標
2019年4月~ 試写~上映会
2020年 劇場公開予定
目標額に達しなかったとしても、自己資金を投入して映画は必ず完成させます。
撮影機材購入、諸経費など宣伝人件費、ポスターチラシ代、映画製作と公開にかかる総予算は、400万円
▼200万円の使用用途
映画の完成の費用として使用させていただきます。
・ポスプロ費 140万円
(オフライン、グレーディング、スタジオ)
・整音費 30万円
・DCP費 30万円
▼200万円以上集まった場合
劇場公開、上映会に向けての宣伝・配給費用として使用させていただきます。
このプロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。
吉田寮という稀有な自治寮を知ってもらいたいと思います。
そして現代社会に存在するその意義についても。
ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
監督 藤川佳三
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ドキュメンタリー映画『自治と青春(仮)』は、独立映画鍋メンバーのプロジェクトです。独立映画鍋は多様な映画を支え育む為に活動しているNPOです
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