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vol. 20 2021-06-28 0
クラウドファンディングを立ち上げる?なんて半年前には思ってもいませんでした。
かなり前から工場跡の活用に取りかかるべしとは思いながら腰は上げぬままでしたが
『猪ノ穴』という名称と原動力をいろんな方々から授かった今、来る季節毎の過ごし方をシュミレーションしています。
クラウドファンディング。シュミレーション。etc…
アナログ狩人も横文字だいぶわかるようになってきました。
過去のFacebookの投稿を紹介します。
先週土曜、数年ぶりの巨鹿が捕れました。 推定年齢は10歳以上…体重100kgほど。
牡鹿(縄張りが持てる牡)は秋に迎える繁殖期のために十分な食料を得られる場所に陣取り、身体中にエネルギーを充満させます。 個体により差はあるものの、単なる鹿肉がこの時期には夏鹿として美味しく化けるのです。
その山でボスに成れる鹿の奇跡…を少し。
春夏に産まれた子鹿の雌雄比率はほぼ同じで繁殖できる成獣になるまで牝は1~2年、牡は3年以上。牝は成長しても母系の群れに留まるけれど、およそ3歳になった牡は群れから外れ同じ世代の牡同士で群れをつくり成長していく。
獣にとり成長とは、より逞しい子孫を次世代に繋げるための身体作りと知恵(警戒心)の蓄積なので、母系の群れも若牡の群れも、常に育つことと死なないこと(狩られたり事故に合わない)のために懸命に生きている。 そこで気付かされるのが繁殖できるまでに必要な食料の量。 子供を産める母体になる必要量と、繁殖に加われる牡鹿となるための必要量。 山だけでは足りないから… 昨今の森林事情により人間の生活圏まで出没し鹿として生きる目的を成している結果、狩りや罠によって駆除(淘汰ともいう)される鹿は…
三重の中南勢で毎年およそ20000頭。 雌雄の比率はほぼ同じ。 とすると1万頭の牡鹿に入らなかった(生き延びた)牡の生命力にまず敬意が。 でもしかし、それを10年続けなければ出来上がらない巨体の奇跡。
そこを一番伝えたかったのですけど。 ついでに盛ればもっと牡鹿のストーリーは深くなる… 縄張り争いの死闘。神がかる姿。牡の咆哮。
あ……
でも、巨鹿も…檻に入ってしまった…
もうちょい慎重に生きて「ししがみ様」みたいになってくれよっ。
山のエネルギーに満たされた、夏のご馳走の一面でした。
返礼品の山肉のうち鹿肉をストックするのは春から秋で、今その最盛期です。解体精肉をする作業はいつになく張り切れております!!
皆様に感謝です!