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「山小屋エイド基金」をクラウドファンディングで実現!

登山者の安全と安心を提供する山小屋を、みんなで応援しよう!
「山小屋エイド基金」

登山の自粛が続く中、宿泊場所、登山道の保守、避難場所としてお世話になっている山小屋を応援するため「山と溪谷社」が立ち上げたプロジェクトです。集まった支援金は、本基金に賛同し、分配先となっている山小屋に均等に分配されます。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額3,000,000円を達成し、2020年8月13日23:59に終了しました。

コレクター
9442
現在までに集まった金額
96,871,982
残り日数
0

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このプロジェクトは、目標金額3,000,000円を達成し、2020年8月13日23:59に終了しました。

Presenter
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プロジェクトをブログやサイトで紹介

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山と溪谷社では、1930年の創業から90年にわたり、山岳や自然に関するさまざまな雑誌、書籍を出版しています。登山道整備や遭難救助など幅広く貢献してくださる山小屋の存続は、そのまま登山文化の存続に直結すると言っても過言ではありません。より多くの山小屋に、より多くの支援をお渡しできるよう、活動してまいります。

山小屋にまつわる本の紹介 vol.5『剱人 剱に魅せられた男たち〈増補文庫版〉』

vol. 38 2020-08-05 0

弊社刊行の山小屋にまつわる本を紹介していきます。

今回は、2014年に刊行された単行本に、新たに4人の「剱人(つるぎびと)」を追加取材し、

計13人が登場する決定版『剱人 剱に魅せられた男たち<増補文庫版>』を、編集担当の神谷浩之よりご紹介いたします。

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三代にわたり登山者の安全を見守り続けて

北アルプス北部に位置する、剱岳(標高2999m)。

“岩と雪の殿堂”と呼ばれる剱岳は、急峻な岩場と豊富な残雪により、上級者向きの憧れの岩峰として知られています。

その剱岳登山の重要な拠点となる山小屋が、剱澤小屋。別山尾根を通って剱岳山頂まで約4時間という場所に位置しています。その剱澤小屋の経営・管理に1963年から携わっていたのが、佐伯友邦さんです。伝説のガイドと呼ばれた佐伯文蔵さんから小屋の経営を引き継ぎいた友邦さんは、毎年くり返される遭難事故を目の当たりにしました。

「いやぁ、剱の山小屋ってのは大変だ。ただお客さんを泊めてお金をもらっていればいいのではない。事故が起きればそこに行かなならん」

そう語ります。

友邦さんは、少しでも安全に登山者を導きたいという想いから、複雑な剱の地形や雪渓の状態についての詳細なルート図を自ら作り、それを使って登山者にルート説明をしてきました。

「事故があると、まず自分の小屋のお客じゃないかと心配する。もし、自分とこのお客だったら、もう少し注意してちゃんと説明しておけばよかったと後悔する」

友邦さんは帳場と小屋前の広場を行き来しては、剱と登山者を眺め、登山者の安全に常に気を配ってきたのです。

そんな友邦さんですが、2014年8月、剱澤小屋で大動脈解離を発症。緊急下山し、街での静養を余儀なくされることになりました。

後を継いだのは、長男の佐伯新平さんです。1997年から剱澤小屋に入り、友邦さんと里子さん(友邦さんの奥さま)、新平さんの家族三人でひとつの山小屋を作り上げてきていました。

佐伯友邦さん(中央)、里子さん(左)、新平さん(右)。家族三人で剱澤小屋を営んできた

しかし、三人が役割分担してやってきた“家族の山小屋”から二人が去り、2014年からは新平さんだけが残ることになりました。「友邦さんと里子さんがおらんようになってだめになったね」と言われたくない想いで小屋のあり方を模索していると語ります。

「お客さんって、山に何をしに来ているのかっていったら、『山を登りに来ている』わけです。だから山小屋は『脇役』。お客さんをサポートするための場所。それは絶対忘れたらだめなこと」

安全に導いて、しっかり休ませて、だから翌日は安心して行動ができる。そうさせるのが、山小屋の役割だと新平さんは考えています。

剱岳と登山者とをつなぐ山小屋

登山者憧れの山、剱岳。そこには、登山者の安全を見守り続ける山小屋があるのです。

そんな剱岳に通い続ける写真家の星野秀樹さんはこう語ります。

「険しい剱岳を眼前に仰ぐ、剱澤小屋。ここは登る前の緊張感と、登った後の充実感が交じりあう場所です。だからこそ、不安を取り除いてゆっくり休め、登頂して疲れて帰って来た時に、またやさしく迎え入れてくれる小屋の存在がほんとうにうれしい。剱岳と登山者を繋ぐ山小屋、それが剱澤小屋だと思うのです」

ある夏の剱澤小屋

星野さんがまとめたインタビュー集、ヤマケイ文庫『剱人 剱に魅せられた男たち〈増補文庫版〉』では、剱岳に憧れ、愛し、通い続けた「剱人(つるぎびと)」を13人紹介しています。

佐伯友邦さん、新平さんも剱人の一人。前出のお二人の言葉は本書から引用しました。

『剱人』には、下記の方々が登場します。

13人の剱人:佐伯郁夫(登山家・作家)、佐伯邦夫(登山家・作家)、高橋敬市(写真家)、稲葉英樹(山岳ガイド)、佐伯友邦(剱澤小屋)、佐伯新平(剱澤小屋)、和田城志(登山家)、谷口凱夫(元富山県警察山岳警備隊)、多賀谷 治(山岳ガイド)、山本宗彦(元明治大学山岳部監督)、本郷博毅(山岳ガイド)、坂本心平(真砂沢ロッジ)、上田幸雄(山岳ガイド)。

番外編:「家族の山小屋」(剱澤小屋/佐伯友邦、里子、新平)、「芦峅寺の異端児」(真砂沢ロッジ/佐伯成司)、「黒部の道直し」(阿曽原温泉小屋/佐々木 泉)

山小屋に興味がある方にも、剱岳そのものに興味がある方にも楽しんでいただける一冊です。

編集担当 神谷浩之

***

ヤマケイ文庫『剱人 剱に魅せられた男たち〈増補文庫版〉』星野秀樹

厳しくも美しい山、北アルプス・剱岳。

そんな剱岳に憧れ、愛し、通い続ける男たち。

著者は彼らを「剱人(つるぎびと)」と呼ぶ。

自らも足しげく剱岳に通う著者が、剱岳を愛する人々に迫るインタビュー集。

2014年に刊行された単行本に、4人の「剱人」を追加取材し、計13人が登場する決定版!

詳細URL:https://www.yamakei.co.jp/products/2820048880.html

ほしの・ひでき/1968年、福島県生まれ。同志社山岳同好会OB。厳しい自然に分け入る行動力と、自然を深く読み解く知識、そして豊かな自然を表現する感性をもつ写真家をめざして山に向かう。ヒマラヤ、天山山脈などで高所登山、北米のウィルダネスなどでバックパッキングを経験する。2015年、北信州飯山のブナ茂る豪雪の山村に移住。剱岳や黒部源流域、上越・信越県境の山を中心に活動。最近は自然撮影のみならず、山岳地帯や里山に生きる先人たちにも惹かれ、その言葉に出会う旅も続けている。著書に『ヤマケイアルペンガイド 北アルプス 剱・立山連峰』『雪山放浪記』『上越・信越 国境山脈』(すべて山と溪谷社)がある。

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山小屋エイド基金 残り9日!

8/5 20:00 時点で、8,568人のみなさまにご支援いただき、支援金額は8,700万円を超えました。たくさんのご支援、誠にありがとうございます。

「より多くの山小屋に、より多くの支援と応援の声が届くように」

という思いで、残りの活動を行ってまいります。残り9日となりましたが、引き続きの応援と拡散をよろしくお願いいたします!

山小屋エイド基金運営事務局

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    • 月刊誌『山と溪谷』2020年12月号にお名前を掲載(小)※掲載なしも選択できます
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    • 2020年12月 にお届け予定です。
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    思いっきり応援コース

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    • 山小屋エイド基金からお礼状PDF
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    • 月刊誌『山と溪谷』2020年12月号にお名前を掲載(大)※掲載なしも選択できます
    • 特別編集記事「山と山小屋の話」ブックレットとお名前掲載 ※掲載なしも選択できます
    • 2020年12月 にお届け予定です。
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    • 山小屋エイド基金からお礼状PDF
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    • 『山と溪谷』2020年12月号にお名前(大)と山小屋へのメッセージ(150字以内)掲載※なしも選択可
    • 『山と溪谷』1年間の定期購読(2020年12月号~2021年11月号 計12冊)
    • 2020年12月 にお届け予定です。
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    思いっきり応援&メッセージ掲載コース

    • 山小屋エイド基金からお礼状PDF
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    お名前クレジット&ミニエッセイ掲載コースほか

    • 山小屋エイド基金からお礼状PDF
    • オリジナルステッカー
    • 『山と溪谷』2020年12月号にお名前(大)と山小屋へのメッセージ(300字以内)掲載※なしも選択可
    • 『山と溪谷』1年間の定期購読(2020年12月号~2021年11月号 計12冊)
    • 特別編集記事「山と山小屋の話」ブックレットとお名前掲載 ※掲載なしも選択できます
    • 『山と溪谷』2020年12月号にご自身の「山小屋での思い出」をテーマにしたミニエッセイを掲載
    • 2020年12月 にお届け予定です。
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    • 山小屋エイド基金からお礼状PDF
    • 『山と溪谷』2020年12月号にお名前(大)と山小屋へのメッセージ(450字以内)掲載※なしも選択可
    • 2020年12月 にお届け予定です。
    • 2人が応援しています。