上映ツアー現地からの報告:2015年最後の上映会@チャースモウ小学校
vol. 8 2015-12-31 0
年末年始ツアー開催中!今回は、30日に上映を行った「チャースモウ小学校」での様子をお届けします。
--------------------
日本からの渡航メンバー全員で、2015年最後の上映会に行ってきました!
上映地は私たちにとって、苦い思い出のある「チャースモウ小学校」。
シルバーウィークツアーで上映に行ったときは、上映時間が間違って伝わっていたため、子どもたちが30人くらいしか集まりませんでした。そして発電機不良のため団体初の上映失敗。加えて自分の無力感に悩んでいた教来石は、校舎裏で草を食む牛を見ながら泣きました。
(チャースモウ小学校の校舎裏で泣く教来石@シルバーウィークの上映ツアーにて)
そんな苦い思い出がメンバーの脳裏をよぎりながら到着した、「チャースモウ小学校」。
もしかしたら今回も、子どもたちが集まらないかもしれない…
またシルバーウィークツアーのようなことになったら、日本から何をしに来たのか分からない…
しかしそんな不安を裏切って、200人以上の子どもたちが映画を見るのを楽しみに待ってくれていました。よかった!!!
(教来石の質問に手を上げて答える子どもたち)
今回の上映作品はクメール語吹き替えが2015年12月に完了したばかりの新作『ニルスのふしぎな旅』。
妖精に小びとにされた、いたずらっこの少年ニルスが、鳥たちと冒険に出て、優しく勇気ある少年に成長していく物語です。
集まった子どもたちは、コミカルなアニメーションに楽しそうに笑い、飛べないガチョウのモルテンが飛び立つシーンではハラハラしながら真剣にスクリーンを見つめていました。
一時間半と少し長めの作品なので、集中力が続かず、最初から最後までは見ていない子どももいましたが、作品の良さやメッセージが伝わっているといいなぁ…と思いながら子どもたちの様子を見守っていました。
(『ニルスのふしぎな旅』を観て、笑うこどもたち)
また、上映後には鳥たちの物語に絡めて、紙ひこうきのワークショップを行いました!
はたして紙ひこうきに興味を持ってくれるのか、ちゃんと紙ひこうきが飛ぶかどうかたくさんの不安がありましたが、子どもたちは大盛り上がりでメンバーの前には行列ができていました。
初めて紙ひこうきを折る子どもたちも、先に作り終わった子どもたちの紙ひこうきが飛ぶ様子を見て、目を輝かせて紙ひこうきを作っていました。
(ワークショップにて紙ひこうきを折る子どもたち)
最後には、みんなで一列に並んで、
誰の紙ひこうきが一番遠くまで飛ぶか勝負!
(紙ひこうきを青空に向けて飛ばす子どもたち)
ワークショップが終わった後、意外にもほとんどの子どもが紙ひこうきを持って帰ってくれました。
紙ひこうきはただ強く投げるだけでは遠くには飛びません。
空気の力をうまく利用するような、重心・羽の形になるように折ることが大事です。
お家に持って帰った紙ひこうきをしげしげと眺めてみて、「ああでもない、こうでもない」と自分で工夫をしてみてくれているとうれしいです。
願わくば、そういった創意工夫を通して、いずれ自分の頭で考えて努力することを学んでいく小さなきっかけになればと思います。
そんなわけで、上映会もワークショップも大成功のチャースモウ小学校でした!
(子どもたちに囲まれ、クメール語で話しかける教来石)