現地でのエピソード:内戦で奪われた夢を取り戻した、映画技師サロンさん
vol. 6 2015-12-26 0
この連載では、過去にカンボジアで映画を上映した際のエピソードをお届けしています。
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お名前は、サロンさん。
現在61歳。
内戦前に映画館で映写技師として活躍し、
内戦後は、郵便配達をしながらバッタンバンで生活していたそうです。
現在、カンボジアでCATiC副代表フライパンと一緒に、映画を届ける活動をしています。
そんなサロンさん、
なんでかつて映写技師として働く事を決めたのかというと、
"当時、映画を作ることや映画を見ることがサロンさんの日常生活の中にあったから"
とおっしゃっていました。
(映画を観ているサロンさん。まるで子どものようです。)
ポルポトによる、クメールルージュ以前カンボジアは、
実は、映画文化が繁栄していました。
その映画文化は、クメールルージュによって破壊され、
かつてあった生活に近かった映画文化は衰退しました。
しかしながら、
一度、衰退したカンボジアの映画文化も近年再び盛り上がり始めています。
フライパンとサロンさんを初めカンボジア人で、
映画を見る機会の少ない子どもたちに映画を届けることで、
サロンさんの生活の一部に映画があった時代のように、
子どもたちが映画を見て、
それぞれの感受性で映画を感じ、
子どもたちの夢や可能性、想像力を広げるきっかけを作っていきます。
(フライパン、サロンさん、ドライバーさん)