名古屋シアターカフェ カッパさん&リンゴさんのWAT 2019評
vol. 32 2019-07-06 0
名古屋シアターカフェの林緑子さんと江尻真奈美さんが作品評を寄せてくれました。
林さんは、インディーズのアニメーション作家なら知らない人はいないでしょう。シアターカフェで上映され作家さんも多いはず。
江尻さんは、あいち国際女性映画祭、シネマスコーレを経て、林さんとシアターカフェを設立。確かな映画評価眼をお持ちです。
江尻真奈美さんのWAT 2019評:
全体に女性、ドキュメンタリーアニメというテーマに忠実に集められたラインナップ。
かなり重いテーマが多いので、ドキュメンタリーではきつすぎる部分をアニメーションという手法で描くことで敷居が少し下がり、見る人をひろげていくのは素晴らしいことだと思います。
実写では表現するには厳しいところをアニメーションで、とは言っても、逆にずっしり来たりもするんですけどね。
割とほほえましくある『Birth-いのちつむぐ』と『Birth-いのちおどる』と対を成してそうな『まだ生きている』、ほかDVや児童婚など女性問題が多いのも女性監督特集ならでは。
多くの方に見て、考えてほしい素晴らしいプログラムです。
林緑子さんの『彼岸』『まだ生きている』『越えられない川』『生き残る、チャプター1』『父の部屋』『フェルーザの夢とともに』評>
映画の目利きのお二人にこのように評していただき、13本/17話の監督さんも喜んでくれるでしょう。
ドキュメンタリー・アニメーションへの興味を皆さんも高めてくだされば、嬉しいです。
WAT 2019は7月26日まで下北沢トリウッドで上映中>
トークイベントも盛り沢山です>
その後、京都、姫路、神戸、名古屋へ巡回します!