和力の心ときめく瞬間を大切な人たちに届けたい/WARIKI金沢事務所
vol. 22 2015-05-20 0
はじめまして!
WARIKI金沢事務所の森田歩未と申します。『和力』の舞台を、たくさんの人に届けたい!と2012年10月に、太鼓サークル鼓風楽15周年&民舞サークルお天兎10周年記念コンサートを機にWARIKI金沢事務所を設立しました。
人生にとても迷っていた頃、私は2週間の旅に出ました。人伝に聞いて辿り着いた場所で、加藤木 朗さんから雨乞いの太鼓を教えていただきました。
発表前につくった単純な寸劇、雨を求めてさまよう河童が私の役でした。童心にかえって遊び、笑いました。太鼓は経験がなく、私のつたないリズムを表現する場面に、加藤木さんからアドバイスをいただき「あのときのあの打ち方がよかったです。誰にでもキラリと光るものがあるんです」と後で言って下さいました。
ただ楽しむということ。自分を解放するということ。誰でも光るものがあるんだと。私は私でいていいのだ、と少しずつガチガチだった心がほぐれていきました。
金沢に帰ってきた私にひとつの思いが芽生えました。
「私の出会ったあの人たちを、金沢の皆さんにも出会ってもらいたい!」
3年かけて田楽座金沢公演を仲間と一緒に準備しました。まだ若かった私達。怖いもの知らずにとても大きなホールを借りたので、取り組みは大変でした。でも、当日は自分たちもびっくりするほどの人が来てくださいました。オープニングに覚えたてのみのり太鼓を披露。涙、涙の打ち上げとなりました。その公演がきっかけで生まれたのが『太鼓サークル 鼓風楽』です。
その後、金沢民舞講座を経て、2002年に『民舞サークル お天兎』が誕生しました。
「踊りを習うならこの人!」とずっと思っていた加藤木さん。独立され、和力を主宰されていました。4年ぶりの再会。金沢と加藤木さん、和力との関わりはその頃から始まりました。
初めて和力金沢公演に取り組んだのは、2004年12月23日『大師走天晴色彩暮打逃(おおあわてあつまぱれもようくれのうちにげ)』。2回目は2010年3月の『花夜宵(はなやよい)』。それから毎年、加藤木さんに関わる公演に取り組んでいます。
私は、加藤木さんの繊細で美しい舞、彩りのある太鼓が好きです。獅子舞は生きている、こまの芸は子ども達にも大人にも大人気、トークもおもしろく人を惹きつける魅力があります。素晴らしい役者であり、脚本家であり、演出家だと思います。
篠笛の木村さん、津軽三味線の小野さんも大好きな演奏者。生み出される音色も技も美しく、力強かったり癒されたり、本当に引き込まれてしまいます。「和力は本物だなぁ」って思います。いつ観ても深化し続けていることに感動しています。
この取り組みを継続させていくことが、WARIKI金沢事務所の夢です。
舞台を観る度に思います「この瞬間は、本当に、一期一会だなぁ!」と。
その瞬間瞬間を心に刻みたい。そして大切な人たちに届けたいと思います。
今後も、(一社)和力 金沢公演を企画してまいりますので、よろしくお願いいたします。
▲2014年の金沢公演チラシ
WARIKI金沢事務所/森田 歩未
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