アフレコ第二弾!
vol. 6 2021-12-14 0
先日はふたたび東京のスタジオにてアフレコを行いました。
メインは猪股俊明さん演じる、松田徹の台詞です。
猪股さんの隣は、大先輩にも堂々とディレクションをする南監督
役者の方々は7月の撮影依頼、自分の出演したシーンを見るのも初めてです。それでも映像に合わせて何回かやるうちに、撮影時のリアリティが見事に蘇るのですごいです。
この日はたとえば、「随分、早いな」という一言のセリフを収録していました。
これは主人公の洋が、なまり節工場に誰よりも早く出社をして仕事をしているのを見て、社長であり父親でもある徹が言う台詞です。
実は元々の台本にはなかった台詞です。ですが、編集をしていく過程で、徹が無言で洋の横を通り抜けたあとに、ボソッとこの台詞を口にしたほうが、親子の関係が想像しやすくなったり、洋が工場の仕事を頑張りだしたという状況がより伝わるのではないかというアイデアが出て、アフレコが実現しました。本編に録音した台詞が追加されることになるかと思います。
たった一言の台詞ですが、たくさんバリエーションを録りました。
「随分、早いな」
「随分、早ぇなあ」
「・・・早ぇなあ」
南監督から、
「今度はもっとボソッとお願いします」、
「実際に歩きながらやってみてもらえますか」
など、パターン違いを求める演出がされます。
最終的には、この中から一体どれが選ばれるのでしょうか・・?
猪股さんはご自身の出演したシーン映像を見ながら、
「俺、よく役を演じているとこしか見たことがない人に、『すごい怖い人だと思ってた』って言われるんだけど・・・、映像見ると、たしかにこりゃ怖いねぇ(笑)」
と、ご自身の緊張感ある芝居を自画自賛(?)していました。
映画を観て頂くとわかりますが、時折とても厳しいですが、愛情深い父親を演じてくださっています。そして実際の猪股さんは、誰にでもとってもお茶目な方です。
ぜひ、父親ならではの思いや、工場における親子関係をお楽しみにー!!