たくさん学んで、たくさん発見しました*山﨑俊太郎
vol. 29 2017-07-24 0
山越俊助役を演じた山﨑俊太郎です。
私は、小さい時から、親から、自分のしたいことをさせてもらえず、自分でも、してはいけないんだ、と感じ取り、自分を抑え、顔色を窺わないと生きていくことは出来ませんでした。
だから、自分の長所も短所もわからず、自分がどんな人なのかもわからずに過ごしてきました。そのことに気付いたのが今年です。
この企画を通じて、自分が感受性が豊かなんだなということを教えてもらいました。
人の隠し持っている気持ちを感じて、言葉にして楽にしてあげられる。
一方で人に言われたことに傷ついた。
けれど、「傷ついてはいけない。傷つく僕がバカなんだ」と自分を殺してしまったり。
それが積もりに積もって「俺は人に潰されている、コントロールされている、搾取されているんだ」と被害妄想に陥り、死ぬほど苦しんだり。
自分が思っていることを言えないだけなのに。
人に認められなくても、自分がずっと動いて来れているのは、「自分には凄い力がある。いつか、きっとみんなわかってくれるはずだ」という原動力です。
企画の中で、「受け入れてもらえる」と感じると、人ってこんなパワーが出るんだっていう瞬間が何度もありました。
岩地さん、細井さん…自分は市原君に「自問自答する力が優れていますよ」、大澤さんに「山ちゃんはこういう人なんだよ」って言われたのが力になってます。しゅはまさんには、人間の奥深さを教えてもらった。
それでも、もっともっと自分を受け入れてもらいたくて、知ってもらいたくて必死になっていました。
私は褒められるのがまだ苦手です。だって色んな自分がいるのに一部分しか見てもらっていない気がするから。
「みんなもっともっと僕を見て!僕が出てる作品を見て!頑張ったでしょ?すごいでしょ?」
子供の自分が叫んでいます。
本当に大変だった。
感想はまた何年か後に出てきそうです。
山﨑俊太郎