浪江町津島地区の住民有志 生きた証し、ドローンで残す(東京新聞)
vol. 12 2020-04-16 0
浪江町津島地区の住民有志 生きた証し、ドローンで残す
東京新聞 2020年4月16日
東京電力福島第一原発事故で大量の放射性物質が降りそそぎ、人の住めない帰還困難区域となっている福島県浪江町の津島地区。国の除染作業が一部で始まったが、約千二百人に上る避難住民が帰還できる見通しはない。そこで住民有志が「ここで生きた証し」として、住宅を小型無人機ドローンで撮影し映像に残す活動を展開している。
十二人の避難住民有志で構成する「ふるさと津島を映像で残す会」会長で元農業の佐々木茂さん(65)は、活動のきっかけをこう語る。
「除染工事で家が解体される。地名は残っても、生きた証しであるそれぞれの『わが家』の姿は消えてしまう。せめて空撮映像で現状を記録し残しておきたかった」