出版社「ユウブックス」さんとの3年弱に渡る本づくり
vol. 6 2018-04-10 0
「本を出しませんか?」
三年前、声をかけてくれたのは、自ら出版社を立ち上げたばかりの、矢野さんでした。つみきを始めて5年経ったくらいの頃で、私たちを知ってくださっている方もまだまだ少なく。そんな時期にも関わらず、声をかけてくださったことにとても驚きましたし、何か可能性を感じてくれたのかなと、すごく喜んだことを覚えています。
矢野さんが、独立後立ち上げた出版社の名前は、「ユウブックス」。
サイトの冒頭に、こんな言葉が書かれていました。
'本当に伝えたい、いいもの・いい情報を本というかたちに編んでお届けします'
そういう思いで声をかけてくださって、この3年弱の間、一緒に本を作ってこれたことを知り、とても嬉しい気持ちになりました。
編集長の矢野さんから、メッセージが届いています。
ご紹介したいと思います。
つみき設計施工社の仕事を間近で見たのは、3年ほど前の、とあるDIY パーティでした。私は当時は独立したばかりで、ひとりだけの出版社を立ち上げようとしていました。
もともとは建築専門出版社にいたのですが、離れて数年経ってみると、建築業界以外の方の業界への冷たい視線を感じることも多々あり(ハコモノや「談合」への嫌悪感だったり)、建築業界の良心的な部分を理解していただけてない悔しさなどもあって、一般の方の「建築」への興味や関心を引き出すような仕事を紹介する本をつくりたいと思うようになっていました。
つみき設計施工社の仕事はまさに一般の方に建築への興味を引き出すもので、ユウブックスにとってもまさにコンセプトを具現できる、一種のプロジェクトのつもりで取り掛かりました。
できあがった本は、カラフルな写真やイラストが多用された、ワークショップの元気さと楽しさが溢れるもの。ワークショップやDIYのメソッドは多少難しくても、専門的な情報を手厚く網羅しています。本書を読んでいただいた方には、ものづくりやともにつくることの楽しさを感じていただき、設計者や工務店にもどんどん相談に乗ってもらっていただけたらと思います。そしてプロの方には、そんなDIY好きの方をどんな風にサポートにしたらよいか知っていただきたいです。
そしてひとりだけでなく、仲間とともに自分でつくること、そして難しいところはプロのサポートも気軽に受けられて、自分の好きな空間を気軽に実現できるような文化が実現したら素敵だなと思います。
3年弱の間、本をともにつくるプロセスの中で、たくさんの紆余曲折がありました。結果、本当に伝えたいことを本という形にでき、編集長の矢野さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。合わせて、この本のデザインを、アートディレクターの夏目さんと一緒にまとめてくださった、デザイナーの富岡克朗さんにも感謝の意を伝えたいと思います。
あれ、本のあとがきみたいになってしまいましたが・・・いろんな人の気持ちが詰まったこの本が出来上がった今、一人でも多くの方に届けられたら、幸甚です。
クラウドファンディング終了まで残り3日。
短い期間ですが、引き続きのご支援、どうぞよろしくお願いします。
つみき
河野直