映画『鯛のあら』制作を振り返って——永岡俊幸×長谷川汐海
vol. 16 2026-01-23 0
全8回にわたりお届けする『鯛のあら』制作舞台裏特別企画。
第7弾となる今回は、『鯛のあら』のプロデューサーを務めた永岡俊幸さんと、
監督の長谷川汐海さんによる対談インタビューを一部公開いたします。
永岡俊幸(Toshiyuki Nagaoka)・プロフィール
1989年生まれ、島根県出身。日本映画学校(現:日本映画大学)卒業後、映画やテレビドラマなどの助監督として活動。2015 年から短編映画の制作を始め、2022 年、地元島根で撮影した『クレマチスの窓辺』で劇場デビューし、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。2024 年には、短編映画『きまぐれ』がシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』などで劇場公開された。『鯛のあら』は自身初のプロデューサー作品となる。
映画『鯛のあら』制作を振り返って
Q:今回、お二人が制作に関わられたきっかけを教えてください。
永岡: 2019年に僕が映画を撮ったときに、長谷川さんに助監督をしていただいたんです。その際、長谷川さんから「撮りたいものがある」という話を現場で聞いていました。
その流れで、年明けの2020年に「面白いタイトルを思いついた」と連絡があって。最初はあらすじのようなものでしたが、谷崎潤一郎の小説のような耽美的なお話だったので「これは面白い、とりあえず書いてみたら」と伝えました。当時はコロナが流行し始めた頃で、文化庁が助成金などの支援を出していたので、そのタイミングで形にできればいいなと思っていました。
長谷川: 実はなかなか脚本が完成しなくて、ずっとラストが書けていなかったんです。そんな中、永岡さんの短編『気まぐれ』の編集を担当させていただき、その上映会に伺った際にいろいろとお話をさせていただいて。「自分もちゃんとやらないと」と刺激を受け、ようやくラストまで書き上げることができました。
永岡: 完結したという連絡をいただいたのが、2024年の3月か4月頃でした。ちょうどその時、サマンサさんの企画募集があったので、長谷川さんに紹介したんです。ただ、その時点で書かれていたのが50〜60分くらいの尺があって。短編にするのは難しいんじゃないかと思っていたんですけど。
長谷川: そのまま出しちゃいました(笑)。
永岡: でも、それで選んでいただいたんですよね。
ーー元々は50〜60分の作品だったのでしょうか?
長谷川: まあ、まだラストまで書いたという段階で、脚本として完全に成立していたわけではなかったと思います。ただ、書きたいだけ書いてから削っていくという方が作り方としてはいいかなと思っていて。その時点では50〜60分くらいありましたが、「25分の枠なら、25分に構成し直せるだろう」ということで応募させていただきました。
Q:永岡さんから見て、長谷川監督の作品作りの魅力はどんなところにありますか?
永岡: そうですね。長谷川さんの作品は学生時代のものを2本ほど観ていました。彼女は「編集の人」でもあるので、現場で映画のパーツを撮り、編集で音と音楽を合わせて世界観を作っていく。今まさに『鯛のあら』の編集中ですが、今この瞬間こそが、長谷川汐海という作家の映画作りにおける一番大きな部分が行われているところだと思います。
また、現場での長谷川さんは判断が非常に早い。それはスタッフとして本当に助かるんです。周りのスタッフやキャストも同じように言っていましたね。良い監督だなと思います。
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以上、永岡さんと長谷川さんによる対談インタビューの途中までをお届けしました。
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『なぜ長谷川監督は現場での判断が早いのか?』
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