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南相馬の米農家『豊田農園』による酒米づくりをクラウドファンディングで実現!
東日本大震災と原発事故で米の作付を制限された南相馬市。
有機無農薬の米づくりに取り組んできた若手農家が、酒米づくりに挑戦します。
おいしい日本酒を酌み交わしながら、南相馬の農業の未来について語り合う仲間を募ります。
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南相馬市で有機無農薬のお米を作ってきました。 震災で作付けの継続を断念することになりましたが、2年前に再開に漕ぎつけました。 今は、「コシヒカリ」と「天のつぶ」と、酒米「夢の香」を作っており、有機無農薬のお米づくりの再開も視野に入ってきました。 安全な被災地のお米ですが、まだまだ風評被害により風当たりは厳しい面があります。それでも、「おいしい」と手に取ってもらえる抜群においしいお米をつくって、この苦境を乗り越えたいと思っています。
東日本大震災と原発事故で米の作付を制限された南相馬市。
有機無農薬の米づくりに取り組んできた若手農家が、酒米づくりに挑戦します。
おいしい日本酒を酌み交わしながら、南相馬の農業の未来について語り合う仲間を募ります。
2011年3月11日、南相馬市鹿島区を津波が襲った。その高さは民家の屋根をはるかに超えて、20メートル近くに達した。
2011年3月28日、南相馬市鹿島区の捜索の様子。避難指示や屋内退避の指示のため、自衛隊や警察などの捜索の姿はみあたらず。消防団が必死の捜索を続けた。
南相馬市北部、福島第一原子力発電所からおよそ35キロの場所にある豊田農園(
https://toyota-farm.com/ )。祖父と父とともに親子3代で米農家を営んでいた豊田寿博(当時28歳)は、合鴨農法により有機無農薬の米づくりに取り組んできました。
合鴨農法とは、飛ぶことができない合鴨を水田に放し飼いする無農薬の農法です。水稲以外の雑草が生えてくると、小さな合鴨たちがその芽をついばんで、農薬を使わずに水田の管理ができます。
豊田農園でつくられた米は、1俵(60㎏)36,000円。農協を通じて流通する一般的な食用米と比べると3倍の値段がつき、ほぼ注文だけで完売する人気を誇りました。食味コンテストでも高い評価を受け、国内でもトップクラスに”おいしいお米”として知られていました。
震災により、2011年の米づくりはかなわず。さらに、農地除染…
2011年3月、福島第一原子力発電所の事故が発生。豊田農園がある地域も市から避難の勧告があった。混乱の中、手書きの地図を見ながら避難の判断に迫られた。
南相馬市鹿島区に設けられた検問。ある日突然、立ち入り制限の看板が立ち、警察官が常駐し始めた。
2011年3月11日、東日本大震災とその後の原子力発電所事故により、南相馬市は住民の9割が避難を余儀なくされました。 田植えもできずに、米づくりはいつ再開できるかもわからない状況に。
震災の年、豊田農園の倉庫には、出荷できずに大量のお米が残された…
南相馬市内の田畑の多くは、原発事故の影響により、除染作業が必要になりました。
土の表面の汚染の状況は、不幸中の幸いにして、土の入れ替えをするほど高くはありませんでした。しかし、田んぼの土を深く耕して上下の土を入れ替える「深耕」や「反転耕」という方法で対策する必要がありました。農家がこれまで手間暇かけて土壌を育ててきた田んぼの土は、ずたずたに耕されることになりました。田んぼのなかには、底が抜けてしまったようになり水が溜まらなくなったり、土質が変わってしまった場所もおおくありました。
2013年、試験栽培の様子。収穫した米は出荷されることはなく、地域の人たちで収穫を祝った。
また、地域で生産されたお米は、出荷用の袋ごとにサンプルを取り出して、放射能検査を実施することになり、基準値以下であることを確認してから出荷することが義務付けられました。
放射性物質の検査の様子(ゲルマニウム半導体検査装置)
南相馬における米づくりの再開は、多くの困難が伴いました。検査によって取り戻せないものがあることも、わかりました。かつて、有機無農薬のお米を支持してくれた顧客の多くは、(高いお米の質にこだわる方たちだからこそ)被災地でつくられる米にいまも不安を抱えています。
米づくりは再開できましたが、これまでのように有機無農薬による水稲の栽培には、まだまだ高いハードルが残されています。
さらには、豊田農園のある南相馬市鹿島区は、事故のあった原子力発電所から30㎞圏外にあたり、復興に関連する補助や助成事業の対象からもことごとく外れてしまいました。
風評被害を受けているにもかかわらず、自力で再生していくことに迫られています。
しかし、今まで通りに有機無農薬の高級米をつくれば地域は再生するのか。
震災と原発事故の影響により、地域の農業を取り巻く状況は非常に厳しく、待ったなしの状態。
しかしながら、これまでのように有機無農薬の高級なお米をつくったとしても耕せるのはごくごく限られた農地のみ。家族経営の規模です。
荒廃していく農地を前に、悩みました。
そして、僕らは仲間を募って、きちんと米づくりの技術を伝承できる環境を作りたいと考えるようになりました。
2019年産米の収穫の様子。台風19号の被害に遭ったものの、多くの仲間が駆けつけ、収穫作業を手伝った。
必要なのは以下の3つ。
①おいしいと言ってもらえる、おいしい米づくり
有機無農薬の農法を再開に向け準備をはじめ、再び有機JAS認定の米づくりをします。
②技術を取り入れ、効率的な米づくり
南相馬にはロボットのテストフィールドもできました。多くの技術を取り入れ、少ない人数で広い耕地を作付できることも大切なことです。荒れた土地を減らすためにも、少量高品質な米づくりと並行して、大規模な米づくりにも取り組みます。
③安定した経営基盤で技術伝承できる環境づくり
農業法人を立ち上げて、現役世代や若者たちが農業にチャレンジできる環境を整えます。
また、将来的には、農家民泊を中心とした宿泊施設の運営、葉物野菜の生産、オリーブの栽培等の南相馬の気候を生かした新たな作物にチャレンジしていきます。
この3つの柱が機能することで、地域の土地が耕され、若い世代が安心して農業の復興に取り組める環境が整うと考えています。
将来に向けた挑戦の第一歩として、僕たちは酒米を作ることを始めました。
昨年、初めて酒米を栽培しましたが、納得のいく米の品質にいたらず、残念ながら日本酒を仕込むことを見送りました。 昨年、再度のチャレンジで、納得のいく酒米の品質に達しました。今年、とうとうその日本酒の試作品ができあがってきます。この日本酒は、隣町の浪江町で酒造りを営んでいた鈴木酒造さん(現在は被災し、山形県長井市で生産を再開し、近い将来再び浪江町に帰還すべくがんばっています)にお願いして、仕込んでもらいました。
2020年、初出荷を迎える「SOMA(ソーマ)」の初年度限定版。第一線で活躍するデザイナーさんが共感し、ラベルのデザインをてがける。1枚1枚みんなでラベルを貼って出荷する予定です。
そして今年。去年までつくっていた「夢の香(ゆめのかおり)」に加えて、栽培が難しいといわれる「山田錦」、福島県が今年から投入する新たな品種「福乃香(ふくのか)」の3品種を生産し、風土にあう酒米をつくっていく計画です。
酒米の特徴や個性を楽しめるお酒に仕上げることで、同じ土地から収穫される、異なるお米の味わいを比べてもらえたら、と考えています。
【米づくりのリスク】
夢の香、山田錦、福乃香の3品種の栽培に挑戦します。 特に山田錦については、東北の気候風土で栽培することが難しいといわれており、福島県内をみても栽培例は多くありません。また、その年の気候にも左右されることから、作柄が安定しないという農家泣かせの酒米です。 豊田農園として、南相馬の風土で安定した作柄に繋げられるようノウハウの蓄積に努め、挑戦していきます。
【資金使途】
ご支援いただいた資金については、
酒米の栽培費用 | 20万円 |
日本酒造りの生産委託費用
|
60万円 |
日本酒の瓶やキャップ
|
20万円 |
ラベルのデザイン、印刷費用
|
10万円 |
送料その他 | 60万円 |
※各種200本ずつ600本生産を想定、約70万円については自己資金を用意しています。
クラウドファンディングで多くの資金が集まった場合の差額については、酒米を生産するにあたって、さらなる耕地の拡大や日本酒の生産量を増やすための資金充てる考えです。
今回のクラウドファンディングについて、目標とする100万円に満たない場合でも、日本酒の生産量を調整して、予算内で確実に実施する計画です。
なお、リターンとなる日本酒の生産にあたっては、酒米の栽培について天候や作柄のリスクが伴います。台風や冷害等によっては、3つの品種について必要量をご用意できない可能性があります。その際には、ご用意可能な日本酒に替えさせていただく場合があります。
【チャレンジの責任者】
今回、チャレンジするのは 豊田 寿博 (とよた としひろ)37歳。
この春、豊田農園を法人化し、水稲の作付面積をこれまでの10町歩(10ha)から、向こう数年で100町歩への規模拡大を目指しています。
経歴
豊田 寿博(とよた・としひろ)
1982年南相馬市鹿島区生まれ。小高工業高校を経て、大手飲食チェーン店で料理人として働き始めるものの、祖父の米づくりに向かう真摯な姿をみて就農を決意。2007年、25歳で米づくりの世界に入る。有機無農薬による合鴨農法でつくられたコシヒカリは1俵(60kg)36,000円もの値が付き、注文だけでさばけるほどの人気ぶりだった。2011年3月の東日本大震災により営農継続を断念し、北海道に避難。大規模な植物工場の生産技術を学び、宮城県内にある大手ファミレスチェーン店の植物工場で葉物野菜の生産にあたる。2015年に南相馬復興アグリ株式会社(南相馬市)に転じ、復興の象徴となる大型トマト菜園の立ち上げに栽培責任者として携わる。ゼロからのスタートであった菜園で、1.5ha、650t(およそ800万個)のトマトを栽培~出荷する菜園の基礎を作った。2017年、風評被害に苦しむ被災地で、高品質な米づくりの可能性を切り開くべく決意し、再び米づくりに挑戦する。 |
このプロジェクトは、豊田農園のお米のおいしさに感動した若者たちの発案により、みんなで手分けしながら立ち上げました。
お酒のラベルは、日本を代表する高級和菓子店のパッケージを手掛けるデザイナーさんが手がけ、お酒の名前は相馬家第34代の相馬行胤氏により名付けられました。また、PRやマーケティングについてもプロボノの仲間たちが協力しています。
仲間たちと稲刈りを終えて。中央の麦わら帽子が豊田寿博。
【スケジュール】
・2020年
4~ 5月 田植え
9~11月 稲刈り
~年末 日本酒の仕込み
・2021年
1月頃 新酒の出荷
特典① 日本酒
初めて日本酒をつくることを記念して、特別なパッケージをご用意しました。
400本限定生産の「口切りの酒」をリターンとしてご用意します。
特典② お米
豊田農園で栽培されたコシヒカリ。粒がしっかりしていて、甘みや香りはもちろん、噛み心地などの食味も抜群です。
豊田農園のお米と、地元の手料理(撮影:高井 潤)
特典③ 田植え&稲刈り体験
自分で育てたお米で日本酒を飲んでみたい。そんな、日本酒大好きな方の夢をかなえます。
田植えや稲刈りに参加して、そのお米で仕込んだ日本酒を味わいませんか?
今回のクラウドファンディングのリターンには、田植えや稲刈りの体験をセットにしています。愛着を持って、お米やお酒と繋がっていただけるとうれしいです。
交通費・宿泊費はご自身の負担となります。
特典④ 乗馬体験
乗馬の体験権利をリターンとしてご用意しました。
市内の馬事公苑や海岸等、南相馬の大自然を全身で感じ、乗馬を楽しめる環境をご用意しました。交通費・宿泊費はご自身の負担となります。
※乗馬プログラムについては、NPO法人相馬救援隊が提供します。
特典⑤ 大堀相馬焼の酒器
相馬地方の大堀相馬焼でつくられた素敵な酒器をリターンとしてご用意しました。
3つのぐい飲みの底の形が異なりますので、日本酒を口に含む際の香りの立ち方などで異なる味わいを楽しむことができます。また、大堀相馬焼の特徴でもある保温機能に優れた中空構造になっておりますので、お好みの温度で日本酒を楽しむことができます。
皆さんにとにかく南相馬に足を運んでいただければと思っています。田植えや収穫を通じて1本1本の日本酒に我が子のような愛情を注いでもらえるような取り組みを目指しています。南相馬のゆたかな実りを体験していただき、この地域の魅力を広く伝えていただくきっかけを作っていきましょう。皆さまの応援をお待ちしております。
3000 円
3000 円
5000 円
10000 円
15000 円
15000 円
15000 円
20000 円
残り28枚
70000 円