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兵庫県北部唯一のミニシアター「豊岡劇場」の新映写機導入をクラウドファンディングで実現!
1927年開業。閉館・休館から復活した兵庫県北部唯一「豊岡劇場」に新映写機システムを導入し次なる10年を地域の文化的拠点として継続を目指すプロジェクトです。
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「豊岡劇場」の現支配人。「豊岡劇場」は日本海側、豊岡市にある映画館です。豊岡劇場(通称:豊劇)は、昭和2年(1927)に芝居小屋として始まり、社交ダンスの場、そして戦後は徐々に映画館と変化し、昭和40年代に現形の姿になったそうです。常に大衆文化の場として、周辺の地域住民に愛された続けた末に、85年の長い年月をまっとうし、平成24年(2012)3月末閉館されました。2014年「再び地域に文化の拠点を作りたい」との思いから(有)石橋設計が建物をリノベーションして運営を再開されました。映画館を応用した新しい「場」の創出を模索して2024年末で丸10年。現在は一般社団法人豊岡コミュニティシネマが運営。
1927年開業。閉館・休館から復活した兵庫県北部唯一「豊岡劇場」に新映写機システムを導入し次なる10年を地域の文化的拠点として継続を目指すプロジェクトです。
豊岡劇場の支配人、田中亜衣子です。2023年に着任しました。豊岡劇場は昭和2年(1927年)に開業して現在に至るまで、閉館、休館という2回の大きな節目を経験しています。開業からの歴史を大切にしながら、その節目を経て運営組織も変遷しました。私は休館発表の1年前にパートとして採用されました。そして、現在は運営組織「一般社団法人豊岡コミュニティシネマ」代表理事として支配人を務めています。
支配人として再開させるまでの物語を取材していただきました。
通称「豊劇(とよげき)」の名前で親しまれるこの映画館は、昭和2年(1927)年、兵庫県豊岡市で芝居小屋として始まりました。戦時中は営業停止となり、日本軍の物資倉庫として使用されました。戦後は、芝居小屋からダンスホールなどに形を変え、昭和26年ごろから映画館になります。昭和40年代に改築を重ね、映画専門で大小2スクリーンの現在の形になりました。昭和50年代までは立ち見、通路に新聞紙を敷いて鑑賞する客が出るほどの盛況ぶり。その後、レンタルビデオの普及など社会状況の変化などもあり入場者の減少が進みました。開業から豊岡劇場を「まちの大衆文化のシンボル」として守り、3代に渡って運営されていたのが創業家山﨑家の方々です。
昭和25年ごろの豊岡高校演劇部
平成22年(2010年)頃から世界中の映画館は、上映設備の急速なデジタル化に迫られました。映画配給会社がフィルムからデジタル化への移行を決めたからです。豊岡劇場で2スクリーンにデジタル映写機を導入するためには約2千万円が必要でした。入場者数が減少傾向にあった当時、豊岡劇場はデジタル映写機導入の投資に踏み切ることができませんでした。そして、平成24年(2012年)3月末、85年間地域に愛され続けた豊岡劇場はその幕を閉じたのです。
山﨑さんの豊劇:最終日の写真
「豊岡劇場・閉館。85年の歴史に幕」というニュースが新聞などで流れると、地域に衝撃が走りました。「映画館のないまちに住みたくない!」と立ち上がったのは豊岡市内で設計会社を経営する石橋秀彦さんでした。石橋さんは豊岡劇場の記録を残すため、閉館までの期間に写真映像の撮影を続けました。さらには、山﨑さんと日々顔を合わせ、話合いを続けました。その結果、石橋さんは自分自身が豊岡劇場の土地と建物を購入する決断をしたのです。石橋さんの「豊劇再生プロジェクト」が始まりました。「人口8万人程度のまちで、映画だけでは事業継続は難しい」という判断で、「まちの拠点」「クリエーターの場」となることを視野に入れたのです。そして、デジタル映写機を2台導入し平成26年(2014年)12月末にリニューアルオープン。豊岡に「映画だけじゃない映画館」が生まれました。
リニューアルオープン時の照明計画書
石橋さんは映画館を活用した新しい「場」の創出を模索しました。徐々に入場者数は増加し、成果が見えつつあったとき、コロナ禍に見舞われました。入場者は激減。令和4年(2022年)8月31日に「一時休館」の判断となったのです。
石橋さんの豊劇:最終日の写真
豊岡劇場でパートとして働いていた私が「8月末で一時休館」を知ったのは、発表の2週間前でした。劇場のカウンターでお客様を迎える・会話する。劇場の情報をSNSで発信する。そして、休みの日は、お客として映画を観るという生活を送っていました。私は豊岡劇場が大好きになっていました。
コロナ禍の影響などから経営が厳しいことは理解していました。しかし、なぜ「閉館」でなく「休館」なのか。石橋さんと話し合いを続けました。すると、「次の運営母体が現れれば、再開の可能性もある。」という石橋さんからの発言があったのです。その瞬間、
「私がやります!」と、叫んでいました。
「豊岡劇場がなくなって欲しくない」その一心でした。
9月、豊岡劇場の新しい運営組織として、一般社団法人「豊岡コミュニティシネマ」を設立しました。写真撮影や(持ち込み)イベント等への貸館、自らのイベント開催、寄付をしてくださる賛助会員を募ったりしながら、豊岡劇場を再開するための資金を集めました。
貸館でお笑いライブが開かれた時の様子
有志が集まってスポーツのパブリックビューイングを行った時の様子
年末年始10日間のプレオープンを経て、令和5年(2023年)3月25日、私が新しい支配人となった豊岡劇場の営業が再開しました。再開後は、これまでの豊岡劇場らしさを意識しつつ、可能な範囲で多くの方々に楽しんでいただける上映も意識しています。
営業再開から2年間経ちました。これからの私たち豊岡コミュニティシネマは、世界と日常の狭間に”地域の映画好きが集まるコミュニティ”を、そして”地域のみなさんの日常に寄り添う新たな場”を創っていこうと思っています。もちろん、これまで豊岡劇場に関わって来られた方々へのリスペクトを持ちながらです。
私が思い描く「豊岡劇場」は100年前から豊岡のまちを見守っている。そして、これからも見守り続ける”大きな木”です。この木には様々な”実(映画)”がなります。それぞれの実には様々な人が集まります。自然の中で動物たちが木陰で体を休ませるように、豊劇にひとやすみに来てください。泣いて笑って力をためてそしてまた、日常へ。
”大きな木”になった実は熟し、種になります。豊劇で出会った作品が、種としてあなたの中に残り、10年後、20年後に人生を支える思い出になるかもしれない。例えばこどもたちが人生に迷うとき、この映画館で経験した作品との出会いにより、新たな道が見つかるかもしれない。映画は世界へ続く扉、そして映画館の扉はあなたの日常に続く扉です。世界と日常を繋ぎ、あなたの日常に寄り添い続けたい。あなたの人生に、忘れられない思い出を、いつか人生を支えてくれるような作品との出会いを、届け続けたい。そのために、デジタル映写機を更新し安定した上映環境を維持したいのです。
豊岡コミュニティシネマが目指す姿は、”みんなでつくる、みんなの豊劇”です。ロビーを来場者の共有の場として開放し、”支えあい楽しみ合う地域”を目指しています。休館中に”豊劇の未来を考える会”を何回か開き、多くの声を聞きました。「豊岡劇場を地域のハブに」、「豊岡劇場が地域の磁石に」などの意見をいただきました。再開後は、豊岡市社会福祉協議会の皆さまに協力いただき「豊劇でやりたいこと」などをワイワイと意見交換をする「豊劇IDOBATA会議」を定期的に開催しました。
豊劇IDOBATA会議の様子
豊劇IDOBATA会議から、
「感想を共有する会:おしゃべりシネマカフェ」
「駄菓子屋」
「若い人たちに豊岡劇場を開放する『1日ユースセンター』イベント」
「映画に関する活動をされている劇場近くの人の話を聞く会:豊劇シネマトーク」
などの企画が生まれ、実現しました。
今年の新しい挑戦は 豊岡映画センターの協力のもと行った「豊劇シンポジウム」と特集上映「ドキュメンタリー映画月間」の開催でした。監督舞台挨拶、関係者トークイベント、感想共有カフェなどイベントを行いながら、参加者と学びを深めました。
豊劇シンポジウムの様子
ドキュメンタリー映画月間『ポラン』監督と座談会の様子
また、近隣私設図書館と連携した地域活動
「本と映画 テルル」も始めました。
私は「地域の子どもたちにもっと多様な居場所の選択肢を持ってほしい」と思っています。同じ思いを共有する私設図書館に協力することにしました。具体的には定休日(現在は毎週木曜日)の豊岡劇場を10代の子どもたちに開放しています。この日、10代の子どもたちは上映されている映画を無料で観たり、図書館でゆっくり本を読んだりすることができるのです。この活動は図書館と映画館を入口とした「孤独を生み出さないこどもの居場所づくり」を目的としています。
そして来年は、劇場の軒下を使ってのフリーマーケット「のきした一箱市」、市内の大学で演劇を学んでいる学生たちがロビーで30分ほどの芝居ができる「とよげきロビーシアター」を皆さんからのお声がけを受けて、みんなで計画しています。このように、豊岡劇場を「みんなで共有する”場”」にしていくための挑戦を続けています。
年明けには、豊岡劇場別館に1ルームのゲストハウス”TOYS”(トイズ)もオープン予定で、ますます豊岡劇場の楽しみ方がふえますよ!
豊岡コミュニティシネマの理念「全ての人の日常に寄り添い、楽しみあい支え合う」を胸に、これからも日々、奔走します。そのためには、基盤となる映画の安定した上映環境が必要です。
映画上映のコアとなるデジタル映写機は約10年で交換のタイミングが来ます。豊岡劇場で使用しているデジタル映写機はまもなく10年。交換のためには工事費等含め数百万円の費用が必要。
しかし、日々の運営で精いっぱいの映画館として、数百万の出費はとても厳しい状況です。
自助努力のみで費用を賄うことは難しいと判断し、みなさまのご協力を賜りたくクラウドファンディングに挑戦させていただく運びとなりました。
デジタル映写機交換に関わるミニシアターの現状については以下の動画でわかりやすく説明されています。ご参照ください。
映画文化の砦!ミニシアターを支えるプログラムが開始!『#ミニシアターへ行こう』【おまけの夜】
【目標金額】 850万円 【自己資金】 150万円(融資予定)
DLP(デジタル映写機)システム導入費用 | 500万円 |
シネマサーバー | 230万円 |
音響整備費 | 80万円 |
工事費 | 80万円 |
リターン準備及び手数料等 | 110万円 |
合計 | 1,000万円 |
※支援金が目標金額を上回った場合、現在検討しているバリアフリー化(車椅子のお客様が入場・観賞可能とするための対応等)を実現すべく動いてまいります。
・「豊岡劇場専用 鑑賞券」
チケットレスのコードタイプのデジタルチケットとなります。有効期限は2025年4月1日より1年間です。登録したメールアドレス宛に届くチケットコードを映画ご鑑賞時に劇場窓口でご提示ください。
・「豊劇オリジナルトートバッグ」
H35cm×W34cm×底マチ10cm 生地は帆布です。
※デザインは変更になる可能性があります。
・豊劇オリジナルアクリルキーホルダー
・豊劇オリジナルボールペン
・珈琲東屋 豊劇ブレンド(ドリップパック5個入り)
休館中に、一緒に豊劇オリジナルブレンドを作ってくれた焙煎所の「珈琲東屋」さんが手廻し焙煎でじっくり焼いてくれる豊劇ブレンド。昔からある豊劇にぴったりな、日本で古くから人気のブレンドに仕上がっています。
・コトリーヌ洋菓子店 豊劇クッキー含むオリジナルクッキー缶
豊岡劇場のボランティアさんとして活躍してくださっていた方が開いた菓子工房に、豊劇ロゴクッキーを作ってもらって売店で販売していました。その豊劇ロゴクッキーを中心に夢のオリジナルクッキー缶を作っていただきます。
・豊岡劇場を貸切鑑賞(平日夜18:30〜21:30又は土日11:00〜14:00)
今後豊岡劇場にて上映する作品から選んでいただいた作品を最大3時間貸し切って、大ホール(148席)にて鑑賞していただけます。実施の日時は打ち合わせにて決定させてください。ご友人・ご家族等10名迄入場いただけます。
※権利の都合上、貸切できない作品もございますので予めご了承ください。希望作品や希望日時の打ち合わせは2025年4月以降となります。
・U18みらいチケット
休館前に導入し、現在も継続している 「U18みらいチケット」です。これは、「もっと映画を観たい」という若者の思いと、「若者にもっと映画を観てもらいたい」という大人の思いをつなぐ仕組みです。大人は500円で「U18みらいチケット」を購入し、劇場に預ける。若者は劇場に置いてある「U18みらいチケット+(自分で支払う)500円」で映画を観る。つまり、「若者が自己資金500円で映画が観れる」仕組みなのです。
U18みらいチケットを作成し、チケットカウンターへ設置いたします。
・ネームプレートを館内に設置
館内にネームプレートを設置いたします。
・スペシャルサポーターとしてお名前をスクリーンに映写
お名前のクレジットを映画上映の前に映写します。5〜10秒の上映になります。映写期間は2025年4月1日から2026年3月31日までです。
・豊劇映画鑑賞年間フリーパス
コレクターご本人様のみ利用可能です。有効期限は2025年4月1日から2026年3月31日までです。特別興行の際はご利用いただけません。
プロジェクトの目標金額に達しない場合でも、可能な限り自己資金で補填するなどしてプロジェクトそのものは履行させていただきます。また、リターンについても確実に履行いたします。
なおプロジェクトの実施スケジュールは映画館の営業日や業者の工期との兼ね合いで後ろにずれる可能性がありますが、2026年中には確実に実施予定です。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。豊岡劇場は、あと3年で開業100年を迎える兵庫県北部に残る唯一の映画館です。そして、豊岡市は人口10万人以下、映画館として生き残るにはとても厳しい環境にあります。しかし、地域に暮らす人々の文化的拠点として地域と共にありたい。子どもたちの居場所、世界と日常を繋ぐ扉など、果たすべき役割を果たしたいのです。映画館として役割を果たし続けるために、安定した上映環境の維持が欠かせません。
何卒、応援のほどよろしくお願いいたします!
3000 円
5000 円
10000 円
10000 円
20000 円
20000 円
50000 円
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250000 円
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