作品制作⑥水槽作り(奥田)
vol. 23 2023-10-10 0
みなさま
おはようございます。
主宰の奥田です。
いよいよ本日午後から水槽作りを行います。演劇での水の使用法としては、天井からシャワーのように降り注ぐことが考えられます。もしくは舞台面を高くして、池のように浸かることができるスペースを確保する舞台も時折ありますが、今回の公演では従来の小劇場における水の使用法とは全く異なる使い方をします。(もちろんモデルはあるのですが、それはアフタートークでお話しするかも…?)
現在私たちが稽古場として使用している若葉町ウォーフで水槽を作った後、これをバラして三鷹SCOOLまで持っていきます。安全性と組み立てやすさの二つが両立できるように水槽作りを行なっていきます。
水槽の作成が完了すれば、水を投入し防水性を確かめます。その後照明や映像を投影し、影や反射光を調整していきます。三人之会の初回公演では水滴を模倣した(もしくは録音した)音を多用しましたが、今回のように実際に水を使用する場合は、音を使用しない演出も考えられます。この辺りも意識しながら稽古は進んでいきます。
『逃亡』には機関銃の音、銃声、自動小銃の音、戦車の音というように日本にいる我々が日常生活でほとんど聞くことのない音が登場します。『逃亡』は社会の極限を描いていますが、日本において武器が極限をもたらすことは非常に限られているため、この辺りの実感(リアリティ)をどう担保するのか、若葉町ウォーフで実験をしています。
ここまでお読みいただきありがとうございます。『逃亡』には裸体の描写がありますが、この辺りは衣装と合わせて次回お話できたらと思います。
本番までいよいよ二週間を切りました。お席が非常に限られておりますので、お早めにご予約いただければと思います。
三人之会 奥田知叡