「もし、こんな映画祭が子どもの頃に地元にあったら…」…残り1日半!
vol. 29 2025-07-30 0
クラファンの期間も残りわずかです。本日は事務局の須賀からのメッセージです。
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はじめまして。今年開催される「第1回栃木国際映画祭」の実行委員会で事務局を務めております須賀奈津美です。この映画祭に興味を持ってくださり、本当にありがとうございます。
映画祭の準備は、今年2月にたった6人で始まった小さな会議からスタートしました。それが今では、59人ものメンバーが集まる大きな輪へと広がっています。映画が好き、地域を盛り上げたい、何か新しいことに関わってみたい――そんな想いを持った方々が、年齢や立場を問わず集まり、初参加の人でも自然と打ち解けられるような温かい雰囲気で進んでいます。
会議では、映画祭の方向性や開催の仕方など、真剣な議論が繰り広げられます。でも、映画の話題になると、皆の表情がふっと和らぐんです。「こう思う」「ここが面白い」と意見はさまざま。それぞれの視点で映画を語り合う姿を見ていると、なぜ人は映画の話になるとこんなにも笑顔になるのだろう…と感じます。映画のもつ力を実感しています。
私自身は、ただ映画が好きというシンプルな理由で映画祭に関わるようになりました。学生時代に映画館でアルバイトをしていた頃の、映画を「観る」「楽しむ」時間。それが私と映画との関わり方でした。でも、渡辺紘文監督や映画音楽家の渡辺雄司さんと出会い、映画制作の過程や、その背景にある熱い想いを知ることで、映画を「つくる」側の面白さにも触れることができました。
「もし、こんな映画祭が子どもの頃に地元にあったら…」 そんな想いが、今の原動力となっています。
最近はポスターやフライヤーを手に、地域のお店や企業へ足を運んで、映画祭のことを直接伝えています。100年続くはんこ屋さんでは、デザインやフォントに職人さんならではの関心を寄せていただき、「これはいいねぇ」と声をかけてもらえました。一方で、「主催はどこなの?市の後援はあるの?」という反応もあり、まだまだ“市民が手づくりしている映画祭”という点を丁寧に伝える必要性も感じています。
けれど、そんな中でも「へぇ〜」「すごいね!」という声や、「応援してるよ!」という励ましに背中を押されています。広報活動を通して、地域の人たちとの新しいつながりが生まれていることも、この映画祭がもたらしてくれた大切な出会いです。
映画を愛する人たちが集うこの場は、クリエイターさんどうしの点と点がつながる出会いの場にもなってきています。新たな作品やコラボレーションの芽が、ここから育っていくかもしれないと感じています。 ゼロから映画祭をつくるという挑戦の中で、私はすっかり忘れていた“自分の夢”を思い出すことができました。そして、それを思い出させてくれた紘文監督と雄司さんには、心から感謝しています。
栃木から世界へ。 映画を通じて、人と人がつながる場を、みんなで一緒に育てていけたら嬉しいです。 どうかこの挑戦に、あたたかい応援をよろしくお願いいたします。 そしてなにより、映画祭に来てくださる方々の笑顔があふれるような時間をつくりたい。 会場の客席をたくさんの笑顔でいっぱいにして、子どもたちの記憶に残るような、そんな映画祭を開催したいと思っています。
須賀奈津美