少しずついろいろと決まりつつありますがそれはそれとして。
vol. 23 2024-08-26 0
編集日記
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映画づくり全般に関してもそうなのですが、編集に関してもやはりほとんど独学で、毎回手探りでやっております。
始まりは大学のサークルで1年生の時に作った作品でして、その時は8ミリフィルムでした。撮影した素材を現像して、フィルムを見ながら必要な部分を切り、貼り付けていくわけです。動きの途中で切って、別のカットの同じ動きの途中で繋いだりすると、綺麗に繋がって嬉しい気持ちになったのを覚えております。
繋がった作品に、アフレコ作業をしていきます。わずか8ミリのフィルムの横に細い磁気テープがついてまして、映写機の録音ボタンを押して、マイクをつなげてセリフを言ってもらったり、走っている映像に合わせてマイクの前で足踏みをして、足音の効果音を入れたりしていました。基本的にはその作業が終われば完成です。
それからしばらくして、パソコンで編集するのが当たり前になっていくわけですが、機材やソフトもどんどん進化しております。
さて、今回の撮影後の仕上げの作業、ポストプロダクションと呼ばれるものですが、8ミリでやってきたことの延長でやり続けてる僕ですし、当然予算もないですからやはりすべて自分一人で行うのですが、そのやり方は映画を撮っていくたびに少しずつ変わっていきます。
普通はどうやって仕上げてるのかさっぱりわからないですが、自分の場合はまず、映像と録音素材を同期させます。カチンコを叩く映像とカチンコを叩く音を合わせて映像と音を同期させるわけですね。僕の場合は音声の波形を見ながらやっていきます。
これを素材のチェックと素材を脚本に合わせて並べていく作業と2週間くらいかけてやりました。そのあと、割とざっくりな編集と、色合いを作っていくグレーディングの作業と、特殊効果を作っていく作業をシーンの頭から順番に同時進行で行います。編集1周目です。この段階ではまだきっちり全て決めるのではなく、ややざっくり繋げていきます。
ここで編集の難しさについて少しだけお話ししますと、例えば、AさんとBさんが会話しているシーンがあるとします。本番ではAさんのアップ、Bさんのアップ、二人の2ショットを撮影するとします。撮影ではそれぞれ役者さんに同じ演技をしてもらって、この場合3回撮影するとします。普通に考えれば、セリフを喋っている人の映像を繋げればそれでよいと思う人もいるかもしれませんが、話を聞いている人のリアクションの表情も必要です。
役者さんのいい表情も見逃さず、よりドラマチックになるよう演技のアクションとリアクションを繋げていきます。アップの繰り返しだけだと圧迫感が出てしまうので、引いた2ショットのカットも程よく挟みます。例えば重要なセリフを言う時には、言っている人のカットを使うか、それとも聞いている人の表情を使うか、逆に引いたカットを使うか、どれが効果的なのか悩みながら組み立てていきます。観ている人が過ごしでも飽きないよう、心地いテンポが生まれるよう工夫し、時には間も編集で調整したりします。本当はこっちのカットを使いたいけど、動きなどが微妙に繋がらなくて別のカットを使ったりもします。色々と頭を悩ませながらようやく繋がったシーンを改めて観ると、カットの切り返しが早過ぎて不自然になってたりすることもあるので、そんな時はやり直しです。何度も確認してると、「ここのセリフ必要ないなー」っていう所に気付けたりします。無駄を省き、心地よく繋ぐことが出来ると、嬉しくなります。
最後まで編集できたら2周目に突入します。ここでは映像の確認をしながら音声の調整に入っていきます。ざっくりとですがボリュームの調整と、雑音が酷くて使えない音声に別カットで撮った音声を合わせてみたりなど。撮影をしていれば救急車が通ったり、自転車のブレーキの音が入ったり、バイクのエンジン吹かす音が入ったり、駐車場の出入りの時の警告音が入ったり、いろいろと防ぎようがない雑音が入ってくるので極力綺麗な音で撮れている素材を探したりします。編集ソフトの機能で雑音は割となんとかなる場合もあるのですが、雑音を取り過ぎても不自然になってしまったりするのでとても難しいです。でもとりあえず、この段階ではざっくり。そして現在編集3週目。細かい編集を直し、雑音を本格的に取り除いていきます。そして音のバランスを調整。今回ピンマイクとガンマイクで、多い時では8トラックくらいあるのでそれらの音声と効果音をいい感じにバランスよく調整していきます。それと同時に音楽を制作していきます。
続く。
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