雑誌記事の一部公開 第3弾
vol. 3 2023-07-10 0
「風の彫刻家・新宮晋の60年 自然エネルギーによる立体アートの世界」
新宮晋氏のインタビュー
まるで意思を持って動いているかのように見えるその立体作品は、風や水の力だけで動いている。「風の彫刻家」と呼ばれる新宮晋さんによる作品だ。
新宮さんと言えば、自然エネルギーのみで動く立体アートを世に生み出し続けるアーティストとして世界的に名高く、同時に、絵本作家としても知られている。『いちご』『サンダリーノ どこから来たの?』などがある。東京芸術大学で絵画を学んだのち、イタリア留学中に立体作品を作り始め、帰国後、若干31歳にして大阪万博で選ばれた8人のうちの1人として作品を展示する。
身の周りに常にあっても、意識しなければ気がつかないような風の流れや、その自然の存在を感じさせる作品たちは日本内外問わず高く評価され、今や世界各地の施設や公園などに設置されている。初めて立体作品を発表してから約60年にわたって世に作品を生み出し続けている新宮さんのこれまでを追いながら、未来に対して抱く思いを伺った。