ラリー・クレイマー氏、ご逝去
vol. 42 2020-05-29 0
ニュースでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、『ノーマル・ハート』の著者ラリー・クレイマー氏が、5月27日、肺炎のため、逝去されました。享年84歳。
「アクト・アップ」の創設などで、エイズ活動家として知られるラリー・クレイマー氏ですが、脚本家としての顔もあり、1971年には、D・H・ロレンス原作の映画『恋する女たち』(ケン・ラッセル監督)で、アカデミー賞脚色賞にノミネートされたそうです。
その後の激闘は、皆さんのよく知るところですが、1988年には、現在、米政府の新型コロナウイルス対策を率いる、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長を「無能な愚か者」と呼ばわりし、殺人者と痛烈に批判。しかし、のちにふたりは友好関係を築き、ファウチ氏は、「米国の医学界には二つの時代がある。ラリー氏の前と後だ」「あの物言いを受け流せさえすれば、彼の言うことは至極筋が通っており、とても優しい心を持った人物」と述べているとのことでした。
2001年に肝臓の移植手術をうけたあと、ラリー・クレイマー氏は、闘病生活を送っていましたが、2013年には病床で、長年のパートナー、デヴィッド・ウェブスター氏と結婚しました。
クレイマー氏の訃報を受けて、ミュージシャン、エルトン・ジョン氏ら多数の著名人が、その功績を称える声明も発表しています。ご冥福をお祈りいたします。
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◇AFP;ラリー・クレーマー氏が死去 同性愛・エイズ活動家 84歳
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