3.11以降、「測定」がすべての根っこである理由 vol.9
vol. 18 2021-04-20 0
測定を進める中で、放射性物質はまるっきりランダムに、まだらに分布することを知る。たった1メートル離れたって、全然ない場所とホットスポットが隣り合わせだったりする。要は、放出されて空気中を漂っている放射性物質が、雨や風の具合で地面に染み込む構図。つまり、飛行機から放射能を測って汚染の度合いを把握する国のやり方が、どれだけ無意味かつくづくわかる。ガイガーカウンターを持って歩くくらいでやっと、ホットスポットや被ばくリスクの目安になるくらいに捉えておくのが賢明だろう。
土壌スクリーニングプロジェクトを実現させた農協と生協の協同というのは、本来あるべき姿なんだけれども、実際には結構貴重なことという、一番最初の自分の乱暴な捉え方も、あながち間違いではなかったことも知る。
この取り組みを通じ、福島で学んだ「協同組合」という概念や在り方には本当に大切な価値観を感じ、そのことについて書いた一文は、ここに残っている。
http://fukushimakenren.sakura.ne.jp/dojo/?p=1032#m...
国に頼るだけでは、結局僕たちは自立できない。そのことをこんな命に関わる事態の時に突きつけられたくなかったと思うが、悲しいかな彼らに、市民や弱者を守る姿勢はなかった。僕たちは自立し、権利を大きなものからはがし取り、自分たちの責任で選択し、共生できる社会をつくらないといけないのだ。
The 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKES発起人 平井有太