3.11以降、「測定」がすべての根っこである理由 vol.1
vol. 8 2021-03-29 0
僕のSNSアカウントって全部「@soilscreening」だし、写真もコレ。
わけわからないかもですが、これは雨の中、ベラルーシ製の土壌のベクレル測定器を手に、福島市内で田んぼを測っている2013年(たぶん)冬に撮影したモノ。
実際の測定には地元で雇用されたチームがいらっしゃって、僕は事務局なので現場にはたまにいただけでしたが、この経験が今も自分の強烈な基盤になっているのでこの写真を使っているし、アカウントは@soilscreeningという背景があります。
「soil(土壌)」を「screening(スクリーニング)」するという行為。
放射能のことを知れば知るほど、TVやメディアでよく使われる「シーベルト」という単位で表現される空間線量って、あくまで目安にしかならないことがわかります。そして、その場所に実際にどれだけの放射性物質があるかを示す、「ベクレル」という単位が圧倒的に重要ということを理解するようになります。
放射能の測定には、僕のこの写真でのやり方もこの時ここでしかなかったもので、こんな緊急時以外は、もっとちゃんとした機器と、時間と手間をかけた手順が必要です。
僕は数奇な運命としか言いようのない流れで、この土壌スクリーニングプロジェクトの事務局に就任し、2012年10月から2015年3月まで福島市に住みました。
この経験は、今回のクラファン始動にも直結する、大きな原動力となっています。だからこその仲間たちも、国内屈指の、測定の玄人集団です。これから少しずつ、なぜ僕ら一般市民の日々の生活に測定が必要か。なぜ、今回のクラファンの大きな目的が、市民による市民のための放射能測定室の継続維持支援なのか。
コンパクトに、リズムよく展開していければと思います。よろしくお願いいたします。
The 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKES発起人 平井有太