映画『the Body』プロローグより始動です!!
vol. 12 2020-04-21 0
皆様いかがお過ごしでしょうか。
つい数ヶ月前が嘘の様に街の風景が変わり、生活スタイルを変化せざるを得ない日々が続いておりますね。
これまで世界各地で起きてきた様々な災害等に心を痛めながらも、現地の方の痛みは想像する事しか出来ず、それはどこか漠然としていたものでした。
2020年の現在、世界共通の痛みを抱える事となり、「これは現代に生きる私たち人類全体への警鐘なのではないか」と、突然降って来たやり場の無い時間の中で考えてしまいます。そしてまた、最前線で闘う方たちの具体的、現実的な日々の過酷さと責任を思う時、自分の無力さと同時に畏敬の念を感じずにはいられません。
映画『the Body』は、本年3月の試写会、4月の一般上映会を控え準備を進めて来ましたが、「大切な人を守るため」と言い聞かせ苦渋の決断ではありましたが延期を選択しました。
改めましてお約束を守る事が出来なかった事をお詫び申し上げます。
さて、前置きが長くなりましたが、この度映画『the Body』のプロローグとして、富田監督とメインキャストの小鳥遊ユカさんによる『Voices/Virus』と冠しました詩の朗読を納めたPVが完成しました。
作中の詩は本映画のメインフレーズとさせて頂いている詩人広瀬大志氏の『肉体の悪魔』と2018年に富田監督が詩の朗読公演で朗唱させて頂いた詩人小川三郎氏の『武蔵野』等が収録されております。
また、小鳥遊ユカさんによるフランス語(日本語訳も小鳥遊さんによる)でのボードレールの朗読も必見です。
大切な人たちと会えず、健康不安、経済不安、見通しのつかない未来。多くの方々の生命が絶たれ、その現実から派生するそれ以上の人々の悲しみが世界を覆う今、私たちを救う糧となるのは、能動的な創造性による文芸、芸術であると確信しています。その精神は、本作品のみならず多くのアーティストにおかれましても、ウイルスや経済的困窮に屈する事無く、爆ぜる日を待っているに違いない。そう信じたい。これが私の『Voice/Virus』を観た感想でした。
皆様におかれましても、それぞれの現在の中でどんな風に観て頂けるでしょうか。自粛生活のお供にご覧頂ければ幸いです!
最後になりましたが、皆様くれぐれも心身ともにご自愛下さい。晴れて劇場にて、皆様と映画『the Body』がゆっくりとした爆発の中に共に存在出来る日を祈って。
プロデューサー 齋藤いつか