ブックデザインは上田豪さん
vol. 1 2026-07-06 0
みなさま、こんにちは。
『TECH』日本語版プロジェクトへのご支援ありがとうございます。
さて、日本語版のブックデザインをどうするか、しばらく考えておりました。
できれば北米版のクールな印象はそのまま保ちたいと思っているのですが、問題は文字です。アルファベットだけで構成されているものを、漢字・かな・カナ、そしてときにはアルファベットが混在する日本語版へローカライズするのはわりと難しいのです。
なにせ、漢字は(そして、漢字から派生した平仮名カタカナも)表意文字です。形が意味を纏っています。「著者」「チョシャ」「作者」「さくしゃ」「絵と文」「えとぶん」「作・画」「さく・が」。もちろん単語そのものが違うので微妙に意味は違いますが、それでもこんなふうに文字を並べてみると、文字によって受け取る印象が変わることがわかります。いわば絵文字なので、極端に言えば絵に絵を載せる作業になるわけで、単純に文字を置き換えるだけでは収まりません。元のクールな印象を保ったまま、そして同時に、日本語版だけの独自性も加えるための最適な文字を選んで配置する必要があります。
これはもうプロにお任せすべき仕事です。
ということで、もうタイトルに書いてしまっていますが、この本のブックデザインはアートディレクター/クリエイティブディレクターの上田豪さんにお願いすることにしました。
まだ翻訳途中の原稿を読んだ上田さんは「さすがは映画監督の描いたグラフィックノベル。世界の映画はここまでの絵コンテを描いてから撮影されているんだってことがよくわかるよね。ライティングまで丁寧に描かれていて、単なる絵ではなく、ここには映像がある。最近は写真で構成することが多くなったけれども、昔は日本の広告もこんなふうに絵コンテを描いていたんだ。絵であることが重要なんだよ。現場の発想が入る余地があるから。写真だと余地が少なくてダメなんだ。美大でデザインを学んでいる人や、広告や映像に興味のある人は、ぜひこの本を手に取って、絵で映像を描くとはどういうことかを知ってほしいね」と仰っていました。
デザインができたらまたお知らせします。
それでは。浅生鴨でした。
