応援メッセージ/タレント・なすびさん
vol. 4 2020-10-25 0
タレントのなすびさん。
政府が緊急事態宣言を出した直後の4月16日に、Twitterでこんなことをつぶやきました。
約1ヵ月、仕事や食糧などの買い出しで数回外出した以外、ずっと家にこもっているけれど、ストレスもなく、心身共に健康であると。
それは、かつてテレビ番組の企画「電波少年的懸賞生活」で、約1年3ヶ月ものあいだ部屋に閉じこもった経験があるからだ、という内容のものでした。
これに、大きな反響がありました。
そんななすびさんですが、山好きでもあり、4度目の挑戦でエベレストに登頂もしています。
また、山の日アンバサダーとしても、活躍されています。
なすびさんが寄せてくれたメッセージを、紹介します。
20年以上前のことになりますが、懸賞生活の時にいちばん辛かったことは、裸で生活することでもなく、食べ物がないことでもありませんでした。孤独だったことです。孤独がいちばん辛かったです。人間は、一人では生きていけないんだということを、身に沁みて感じました。
おもしろいもので、その時の辛い経験は、エベレストに登っている最中に、ふと頭をよぎったりするのです。酸素ボンベを背負い、8000mを越える雪の山を登っているときは、ものすごく大変でしたが、懸賞生活のときの孤独に比べたら、こんなことは辛くもない、とすら思えました。
私の場合、私がエベレストに登ることで、3.11で被災した故郷・福島のみんなに、励ましや笑顔を送ることができるのではないかと考えていたのですが、3回にわたって登れませんでした。そのうちの1回は、ネパールを襲った大地震が理由です。
さすがにくじけそうになりました。故郷のことを思う気持ちだけで始めたことですが、私の気持ちや考えは、必ずしも理解さず、非難されることもありました。それは、辛かったです。
けれど、あきらめずに努力し、4回かかったけれど、登頂できてよかったと思っています。
懸賞生活の辛さを越えたことが、エベレスト登頂に繋がったように、エベレスト登頂という経験も、またいつかなにかのときに繋がると思っているからです。
それがひょっとしたら、いまかもしれません。
新型コロナウイルス感染拡大によって、会いたい人と会えない、それがどんなに辛いことか。誰もが苦しい思いをしたと思います。寂しかったと思います。けれどこれらのこともマイナスとらえず、いつかどこかに繋がっていくことを信じて、あきらめないことです。
「withコロナの登山で気を配りたいこと」のポスターを見たとき、イラストを使って誰にでもわかりやすく描いてあるがの、いいなあと思いました。
登山は、野外で行なわれるので、三密を避けやすいです。しかし、野外であっても、気を付けたいことはあります。山小屋での過ごし方や登山者同士で気を遣うことなどです。
ぜひ、ポスターをみて、これらのことを気遣いながら、山に登ってください。
なすびさん
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