祭ばやしが聞こえる vol.10
vol. 59 2022-06-26 0
"ご無沙汰しております、監督の伊藤有紀です。"
ご無沙汰しております、監督の伊藤有紀です。
6/13の朝に世田谷区経堂の部屋を引き払い、
(4/11から二ヶ月強の滞在でした。2008年末まで東京及びその近郊に住んでいましたが、下町が好きで世田谷には精神的な距離を感じており、たまの買い物以外ほとんど立ち寄らなかった。でも今回住んでみて確かに住みやすかった。豪快な自然が近くにある九州に拠点を置いているので、その点ではストレスを感じることはあったけど、生活の中でのストレスというのは思い出せないくらい、なかったです。スーパーで食料品が高かったってのはあるけれど。閑話休題)
まさに部屋を退去する間際に記念に撮った一枚です。
以上三枚、愛着が湧いた経堂駅前の光景を最後に撮ったもの。
それから経堂駅近くでコーヒーを飲んで「あ〜、ひとまず終わったね」なんて言い合って。頃合いを見て小田急線で小田原へ。駅構内の「箱根そば(小田急沿線のチェーン店)」で、とうぶん食べおさめの、東京滞在中に大好きになった「冷やしかき揚げそば」を食べ、駅前から小田原城を見学。そして新幹線「こだま」に乗る。2020年のコロナ出始めの頃に、クラウドファンディングで支援したリターンの招待券が手元にあったので、静岡駅で降りてミニシアター「静岡シネギャラリー」へ。初めて訪れる映画館。韓国映画『オールドボーイ』4K版の上映時間に間に合うか微妙だったが、ギリギリ駆け込んで間に合った(それ以外に観たい映画がかかってなかったのだ。招待券を使うというのに、貪欲なものです)。公開時にリアルタイムで観ていて、ピンと来なかった印象があったが、今回は途中から涙が止まらなくなった。
大好きな箱根そばの「冷やしかき揚げそば」大盛り。
小田原城。
オールドボーイ / 2003 韓国 / 監督:パク・チャヌク / 原作:土屋ガロン(狩撫麻礼)
夜の静岡駅。
終了後、静岡駅のドトールで一服し、再びこだまに乗り名古屋で下車。近鉄線〜養老線で三重県桑名市多度町の実家へ。実家には、少しだけ滞在して九州に戻る予定だったが、名古屋シネマテークでの上映スケジュールが東京滞在中に決定し、初日まであまり間がないため、しばらく三重県に滞在し名古屋公開に向けて動くことに…。
さて。肝心の5/28〜6/10の、二週間の東京公開について。
そちらをこそ書かねばならないし、書こうと努力もしたのだが。
こちらでの文章と同時に進めていた喋りの企画が全10回でこのほど終わりを迎え、その最終回で語ったことに、どれだけ文章を書いても勝ることはないのかな、と。その想いが日に日に強くなっておりまして。
ですので次回、その喋りの音声と公開時の写真を一挙に掲載させていただき、最終回、ひとまずのケジメとさせていただこうと思っています。勝手申してすみませんが、どうぞ、よろしくお願い致します。
伊藤有紀