祭ばやしが聞こえる vol.6
vol. 53 2022-05-04 0
"イタコ状態"
うーん、書けない。
疲れがピークというわけではない(疲れはありつつも充実しています)。考えがまとまらないというか、気が散ってしまうというか。こういう時はイタコ状態になって、指がキーボードを叩くにまかせてみます(ちなみにイタコといえば、青森恐山には旅番組のロケで一度行ったことあります)。
東京に入った当初は、仕事の合間に中古レコード屋、本屋などに入って物色していたが、滞在20日間を超え、物欲もなくなってきました。今は、良い形で5/28(土)の初日を迎えたい、一人でも多くのお客さん(それも願うべくは映画『おれらの多度祭』と本当に縁のあるお客さん)に劇場に来てもらいたい。あと、もう一歩踏み込んで、今作の"次の映画"につながる一歩も踏み出したい。
東京、素敵な街です。でも、自然のままのものが少ない、というか、ない。それが哀しいです。
「ここで自然に触れてくださいね」「ここで自然の食品を食べてくださいね」「ここで暮らしとは何か考えてくださいね」と、誰かにあてがわれ用意された場所はあるのだけれど。そして、僕が見る限り東京の人々はその「あてがわれ状態」をそういうもんだと受け入れているように見えます。
田舎者の僕には、無理。こういう街で暮らす人々が様々なものを作り、日本中に発信しているのだ…と思うと、少し複雑な気もします。僕の映画はどれも、その類ではありません(それが良いことかどうかは分からない)。
あ〜、じっくりつかった漬物が食べたいな〜。荒れ放題の野山を歩きたい。あ〜、あ〜、あ〜。でも基本的には充実しているという。そんな今日この頃です。具体的に映画のためにどんなことをやっているかは、また改めて書きます。すみません!
東京に来て買ったCD。これが一番の当たりかな。
自炊の合間にたまにする外食。お気に入りは小田急線沿線にある「名代 箱根そば」の盛りかき揚げそば。出汁が美味い。あっさりしているのにきっちりお腹も満足する。
新秋津という駅にひろみさんと内山さんが打ち合わせ(というか会食)に行った時に、その町のパン屋さんで買ってきたシベリヤを食べました。美味かった。紙袋の絵と、シベリヤの監修は宮崎駿さんらしい。
ちょっと足を伸ばして、小田急線向ケ丘遊園という駅で降り、生田緑地に行ってみた。良いところでした、自然がいっぱいあって…。でも、やっぱ「あてがわれたもの」に感じてしまう。田舎者なんです。
生田緑地内にあった岡本太郎の作品。ノーコメント。
こういう景色も…
こういう景色も東京です。人が生きているという部分は、どの国も街も村も変わりません。
伊藤有紀