祭ばやしが聞こえる vol.4
vol. 48 2022-04-15 0
"そんなことを想いながら"
こんばんは。4/11から東京入りし、世田谷区のマンションを拠点にバタバタと動いている伊藤です。今日は地下鉄の赤坂見附駅で降り、都道府県会館というビルの中にある三重県東京事務所に行ってきました。他にも近況を書きたいところですが、ひとまず前回の続きをば。
4/7〜4/11まで、映画『おれらの多度祭』の舞台であり、僕の地元でもある三重県桑名市多度町に滞在していました。
映画公開に併せ5月に東京日本橋 "三重テラス" で開催する多度祭写真展の準備をしたり、多度の方々に会いに行ったり、東京に持って行く荷物を精査しクロネコヤマトのセンターに持って行ったり、各位にいろいろ郵送したり、墓参りしたり、多度大社を参ったり。そうそう、沖縄から里帰りしていた幼馴染と会って、夜の桜並木を散歩したりもしました(もっさい男二人でですが)。
多度町には、"Fマート" という町一軒のスーパーがあります。ここは僕が小さい頃は田んぼで、確か中学生の頃にまず "ユーストア" が建って、それから20代の頃、経営企業が替わり "ピアゴ" に、そして数年前 "Fマート" になりました。内部は最初からあまり変わっていません(なんて書いたら怒られるか汗)。
「田舎あるある」かもしれませんが、町一軒のスーパーには大抵、同級生が働いています。多度町のFマートにも小・中学時代の同級生が二人働いています(一人は社員、一人はアルバイト)。
コロナ前の2019年に「多度ふるさと塾」という小さな市民団体を作り、多度の古い写真を募集したのですが、その取り組みを新聞が取り上げてくれ、多度町の方々から300枚以上もの古い写真を寄贈、あるいは借用〜スキャンしてデータ保存することができました。コロナの時期に入っていたら、各家庭で断捨離が進み、失われてしまっていたかも…と考えると、危うく間に合ったと胸を撫で下ろしています。
味わい深い写真が多く、これは多くの方々に見ていただきたいな…と写真展を開催したのですが、「写真展」などといった特別な機会ではなく、もっと日常的に、写真展などには来そうにない人たちに見てもらいたい。そこでFマートの同級生に相談し、当時の店長さんにご挨拶し、一階の入ってすぐのスペースに掲示させていただけることになったのです。
コロナ禍もあり一年に一回くらいのペースで掲示内容を交換していたのですが、同級生から「お客様から要望が来ている」との嬉しい連絡があり、合間を縫って貼り替えに行ってきました。
当然、どなたからも一円も頂いてませんし、欲しいとも思っていません(ただ時々、自分でも「俺は何をやってるんだろう?」とふと思うことはあります)。
町おこし、地域活性化とかでなく、もっと肌感覚な、自然な営みとして、マイペースにですが、死ぬまで続けると決めていることです。まだまだ掲示していない写真もたくさんあります。何歳まで生きられるか分かりませんが、一生続けられそうです。
荷物を発送して…
一度実家に戻り、新しい靴をおろし、最寄り駅まで実家の人に送ってもらいました。
東京へは名古屋駅から新幹線で。
夜遅くに、最寄り駅である小田急線の経堂駅に到着。これまでの映画宣伝の経験で、「生活の軸をブレさせないことが何より大切」という気づきを得ていましたので、世田谷区の落ち着いた場所に二ヶ月、部屋を借りました。さあ、ここからどこまで映画『おれらの多度祭』に育ってもらうことができるだろう。そんなことを想いながら、疲れていたのか何もない部屋のベッドで爆睡しました。皆さん、応援よろしくお願いします。
伊藤有紀