【カンボジアを知ろう②】食事情その2
vol. 13 2015-09-30 0
昨日はカンボジアの国民的オヤツ「ポンティアコーン」などを
ご紹介しましたが、普段、カンボジアの人はどのようなものを
食べているのでしょうか。オヤツ以外の日常の食に迫ってみたいと思います。
農村の台所
JVCの活動地は、アンコールワットで有名な
シェムリアップから車で約1時間半の場所にあります。
栄えた都市部とはうってかわって、のんびりとした昔ながらの農村です。
都市部と、人口の7割が暮らす農村部の格差は広がり続け、
今では国内の貧困層の9割は農村で暮らす人々です。
農民の中には、大規模農地開発による農地の強制収用によって土地を追われる人々、
借金によって土地を手放す人々などが後を絶ちません。
このような貧困の解決に向け、JVCは地元の人々と一緒に
「農村部における安定した暮らし」を実現するための活動をしています。
その1つが、食品加工。JVCが活動しているとある村では、
村の女性たちが村でとれる野菜を使って漬物などの加工食品をつくり、
売りに出て現金収入を得たり、長期保存を可能にして出費を抑えたりしています。
JVCは女性たちに加工の研修をしたり、加工が盛んな近隣の村との交流ツアーを
企画・実施したりしています。
大根を切って塩もみ中
話題は、出稼ぎに出ている旦那様の話など。どこでも女性は元気です!
切ってもんだらキレイにカゴに並べます
そのまま天日干し
数日後・・・
瓶詰して、できあがり。左からライム、豆、大根、大根のお漬物
販売するほか、ご飯にかけたり、おかずとして大切に頂きます。
また、カンボジアにはレモングラスが自生しています。
蚊よけの効果などがあるハーブで、ほのかなレモンの香りがたまらないのですが、
村ではこれを炒ってお茶にして販売したりしています。
軽く天日干しをして、刻みます
干します
炒ります。レモングラスのいいにおいが漂います・・・!
袋詰めして商品に
このようにJVCの活動地では、その地にあるものを生かした
生活が営まれています。「支援する」という側面よりも、
逆に私たちが大事なことを教わっているように思いませんか?
足りないものをあげるのではなく、つくる方法を一緒に考える。
地域の力を最大限に生かして地元の方が安定した生活を営めるよう、
決して派手ではないですが、一緒に施行錯誤しながら活動をしています。