稽古場レポート 福永理未
vol. 3 2023-03-20 0
みなさん、こんにちは。
AWDLメンバーの福永理未と申します。
今回の『STOP KISS』ではKチームのサラ役で出演致します。
どうぞよろしくお願い致します。
いよいよ、初日まで二週間を切りました!!
稽古は実寸のセットが組まれ、ぐぐぐっと次のフェーズに進んでいます。
STOP KISSの稽古をする日々の中で、自分の中でひとやものの考え方が変わってきたように感じます。
この作品の登場人物たちの前向きさ、正直さに勇気と力を毎日もらっています。
90年代NYがこの物語の舞台ですが、どの時代もどの国でも、変わらないものは変わらないのだな、と思います。
わたしは正直、「海外戯曲の翻訳作品」と聞くと大体は堅い、別世界のもの、という固定観念や偏見がありました。(ごめんなさい!)
でもそういうイメージを持ってらっしゃる方、意外と多いんじゃないかしら?とも思います。
今回、本読み稽古の序盤から、翻訳の広田さんがいらっしゃり、原文と翻訳とを照らし合わせてみんなでディスカッションしながら改良していく過程をみて、なんて贅沢なんだ、と思いました。2023年日本人の感覚と、90年代当時のニューヨークの状況と、感覚と。
よりよい言葉を妥協せず選んでいく。
そうして生まれた言葉たちは、きっと皆様に寄り添ってくれると信じています。
そしてわたしと同じように海外戯曲に固定観念で苦手意識がある方がこの作品をきっかけに少しでも見方が変わる機会になったら嬉しいな、と思います。
わたしのサラという役は、どんな人に対しても可能性を諦めない信念のある人。
本を読むたび稽古するたび彼女に何度も抱きしめられて、あなたはできるよって言われて、守られてて。いまは私がサラからバトンを受け取って今度は私がそれをする番だ!というような、そんな気持ちです。
演出のリエナさんは太陽みたいに周りをポカポカに明るく照らしながら、真実に辿り着くヒントをスッと差し出してくださるような、そんな方です。そして魔法使いみたいだなと思います。
リエナさんの演出の一言で魔法にかけられてぶわあっと世界が鮮やかになった瞬間は言葉で言い表せない感動があります。
でも本当に演劇って魔法ですよね。
その裏側には、
素晴らしい作品があり、
推進力となるプロデューサーボビーさんがいて、
演出のリエナさんがいて、演出助手のしょうこさんがいて、
素晴らしいキャストの皆様がいて、
小道具を作ってくれる方がいて、衣装さんがいて。
これから光と音と美術のパワーが加わって、
支えてくれる制作さんがいて、
全力でサポートしてくださるメンバーがいて、
そして、観てくださるお客様がいらっしゃって。
一つの物語が中野のウエストエンドスタジオに誕生して、10日間で消えてしまうのです。儚いです。
だからこそ、この一瞬のきらめきをお見逃しなく!!
ご来場お待ちしております!
最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続き、応援どうぞよろしくお願い致します!
福永理未