今回のエッセー
vol. 9 2020-07-24 0
この今回の臨時号のエッセー原稿がぽつぽつと僕の元に届き始めている。今日届いたエッセーは素晴らしい読み物で、こんなものが届くと、エッセーを書かなければならない自分としては、いいエッセーが届いた(編集長としての)嬉しさと同時にプレッシャーも感じることになる。困ったな、と思うのだ。こんなエッセーの前後に載るならば当然いいものを書かなければならないのだが、大体エッセーの良し悪しなんて、もう日頃の生活の送り方で決まっているようなもの。今更急に背伸びをしても無いものは出ないし、急にも作れない。まあ、嘘はつけないと言うことだ。他人の優れた文章を読むと僕は自分の生き方が恥ずかしくなる。エッセーには生き様が漏れ出るのだ。だから恐い。
塩井増秧