エッセーの苦労
vol. 8 2020-07-23 0
みなさま、ご支援ありがとうございます!副編集長、細川真衣です。
私が「そらあるき」に初めてエッセーを書いたのは確か5号、2007年発行なのでもう13年も前になります。次の号から正式にメンバーになり、それから今まで、メンバーが増えたり減ったりしながら続けてきて、いつの間にか編集長に続き2番目に古いメンバーとなりました。
地図には地図の、取材には取材の、エッセーにはエッセーの苦労が毎回あるのですが、苦労の種類としてはエッセーが一番大変かもしれません。取材は、取材させていただく相手のかたから面白いお話を聞くことができれば、あとはそれをどうまとめるかなのですが、エッセーはなにぶん自分の中にないものは書けないので、まず自分の中から題材を探さなければならないのです。私の場合それがろくに出てこないので、自分はなんて空っぽなんだとか自分はなんてしょうもないんだとか闇の底に落ち込むのが毎度のことです。でも闇の底でじっとしていても何かが書けるわけではなく、書くことでしか書けないというか、自分の中を探りながらいろいろ書いては破り書いては破りしているうちに少しずつ浮上して最終的に何かしらの文章ができあがるというのが私にとってのエッセーです。
この「アップデート」はクラウドファンディングの進捗状況をお知らせするスペースなのですが、私個人の進捗状況としては、「自分の中を探りながらいろいろ書いては破り書いては破り」の真っただ中です。
「今回こそは何も書けないのでは」といつも思うのですがなんとか自分なりに書いてはきているので、今回もなんとか何かしら書けるように、ペンとノートをもって格闘しています。頑張ります。
細川真衣