クロージングイベント「十月の土産話」を開催しました
vol. 30 2025-11-04 0
11月3日、小さな国クロージングイベント「十月の土産話」を開催しました。会場の「旧役場んまえ咲いた」には町内外からたくさんの方が足を運んでくださり、オンラインでもたくさんの方に見ていただきました。
総合ディレクター遠山とリサーチャー6名(3名はzoomで参加)がそれぞれの滞在を振り返り、小国の自然や人・暮らしの中で感じたことや、今後の「小さな国」や「国際小国学」について語りました。
約1ヶ月の会期を通して、町(小さな国)の日常の中に新しい視点が芽生え、さまざまな角度で人と地域が緩やかにつながる時間となりました。小国にいらした皆様、「持ち寄って持ち帰った」ものはなんでしたか?リサーチャーたちが持ち帰ったものは、クラウドファンディング返礼品の一つである国際小国学ZINE『小さな国 十月号』にまとめます。
さて、おかげさまで「小さな国 十月」は無事に終了することができました。ここからちょっと個人的なことを書きます。私は今までまったく縁のなかったこの町に、芸術祭の期間中、1か月間滞在しました。十月初旬はまだ暑く、半袖で走り回っていましたが、下旬にはフリースでも寒くなり、先週から泊まっていた宿にはこたつが導入されました。
そんな頃には町に顔なじみも増え、喫茶店に行けば誰かしら知り合いがいて、電気屋さんの前を通れば中から店主が飛び出してきて話しかけてくれる。ちなみにこの店にはドラム式洗濯機は置いて無いけど、一番目立つ場所にドラムセット(楽器)が置かれています。なぜドラムなのか気になって聞いてみたことで、すっかり仲良くなりました。
コンビニのレジを待つ間、何気なく「寒いですね」と声をかけると、おじさんが小国の冬がいかに寒いかを力説してくれる。温泉施設ではローカルルールを知らないがために一瞬で地元の人間でないことがバレ、おばさまたちから質問攻めにあって、おしゃべりに付き合ってのぼせてしまったり。町の小さな映画館に顔を出すと、館主がいつも映画に関する面白い小ネタを嬉々として披露してくれる。
私がこの町から持ち帰ったのは、そんな小国の人たちとの何気ないやりとりの数々です。
「小さな国」を応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
なんだかよくわからないこの新しい形の芸術祭を、そして小国という町を知っていただけるように、このアップデートでさまざまな活動を報告してきました。
拙い文章でどこまで伝わるか不安でしたが、次第に記事を書くことが楽しくなり、最後のほうはこの小国という町の“推し活”をしているような感覚でした。
皆さま、機会がありましたら、ぜひこの小国に立ち寄って、何かを感じ、何かを持ち帰ってください。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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