リサーチャー原田真紀による「私から語ります。女性たちとアートと自分のこと」
vol. 25 2025-10-29 0
たくさんの応援、誠にありがとうございます!今回はリサーチャーの一人であるインディペンデント・キュレーターの原田真紀によるお話し会をリポートします。
福岡県内数館で美術館学芸員を経験した後、フリーランスとなり福岡・鹿児島など九州を拠点に、展覧会やアートイベントの企画制作をしている原田さんは、リサーチャーとして小国の女性たちの声を集めるために、これまで何度も小国を訪れてきました。しかしいきなり来て「話を聞かせてください!」とお願いしてもすぐに心を開いてもらうのは難しいのが現実です。そこでまず自分自身のことを語り聞いてもらおうと、このお話し会を企画しました。
「女の子だからとピンク色の服を着るよう押し付けられることへの違和感」から始まり、アートへの目覚め、そして結婚を機に“仕事を取るか、子どもを持つか”という選択を迫られた葛藤など、率直に語りました。さらに、男女格差や差別について、働く中で経験したエピソードを交えながら、その都度感じた疑問や気づきを赤裸々に語りました。
Q&Aでは、会場にいた人生の先輩方から「自身の子ども時代のエピソード」や、「自分たちが経験したような格差がないように見える現代の若者にも、別の葛藤があるのではないか」といった意見も飛び出し、もっと話を聞きたいという声から、お茶を飲みながら語り合う延長戦が始まりました。
昔の思い出話だけでなく、むかごや山菜などを季節ごとにご近所さんと採る話や、ローゼルを使ってジャムやハーブティーを作って楽しむ話などでも盛り上がり、温かくにぎやかな時間となりました。今後どのようにインタビューが展開していくのか、とても楽しみです。
芸術祭の最終週が始まりました。気持ちを引き締めて頑張りたいと思いますので、どうぞ最後までよろしくお願いします!
