主人公イ・オクソン
vol. 18 2016-11-18 0
主人公 李玉先(イ・オクソン)90歳-
先ほど(11月18日19時過ぎ)入院していると聞いていたオクソンさんのその後の体調も気になり電話をしました。画面はクラウドファンディングの画面で音声のみですが、今日のオクソンさんの声をお届けしたくアップロードしました。
クラウドファンディングが終了間近となり、申し訳ありませんが字幕をつける作業が間に合いません。ただ幸いにも注目が高まっている今、残された時間がわずかかもしれない当事者のお声を届けたいと思います。簡単ですがお話の要約です。
「マイか?、お母さんは元気?お母さんの言うことをちゃんと聞いて、うちに遊びに来なさい。今身体が痛くて何もできないんだよ。アイゴ・・・電話してくれてありがとう。お母さんの言うことちゃんと聞くのだよ。アイゴ・・・」
ー17歳の秋、「金が儲かって食べるものがあって…」とだまされ満州の慰安所へ。行く先もわからず同じ列車に乗せられていた娘たちは約20名。到着すると別のグループ10人が来ていた。
敗戦の混乱で置き去りにされ、ソ連軍兵士に受けた暴行により二重の被害に遭い、その深い後遺症は今も続いている。命からがら韓国へ帰還したが、その後も梅毒の病気と貧困に苦しんできた。
イ・オクソンさんは、被害者として名乗りをあげ1994年5月「韓国従軍慰安婦被害者の会」のメンバーとして日本政府の謝罪と個人補償を求め初来日。
「口べただけど太鼓の腕には自信がある」と日本に来るときは必ずチャング(太鼓)を持参してきました。その持ち前の明るさで出会う人たちを笑顔に変えてきました。
監督朴壽南はオクソンのことをいつからか「姉さん」と呼び二人は20年以上の長く深い時間を共にしてきました。
オクソンさんは今、一人暮らしです。肺の病気が進み、足腰も悪くなり村の病院へ入退院を繰り返していますが、日本で暮らしている私たちはそばに行くことができません。
オクソンさんの一日も早い快復を祈り、雪深いこの冬を無事に過ごしてほしい。そう祈るばかりです-。
被害者たちの闘いの記録は、やっと一つの作品としてこれから日本や海外の皆さまへ届けるところまできました。どうぞこれからの上映活動を含め、応援をお願いいたします。
クラウドファンディングは残り5時間となりました!最後の最後まで拡散のご協力・応援をお願いいたします!
アリランのうた製作委員会 朴麻衣