海外映画祭 応募日記 by ジャージの女 環
vol. 20 2023-12-17 0
こんにちは。
脚本&ジャージの女 星野環 役、水津亜子です。
『シュナイドマンの憂鬱』の映画祭の結果が出始めているのですが、
すぐご報告できていないのには理由がありまして・・・
ドタバタなのですが、この過程もお楽しみいただけたらと思いまして、
日記にしてみました。
長文です・・・
映画『シュナイドマンの憂鬱』は
9月12日に完成(私のBirthday!)
10月1日に小津安二郎記念・蓼科高原映画祭にて招待上映
その後、少し編集を直して、12月9日に関係者試写。
という流れなのですが、9月に完成した時点で英語字幕を発注。
英語字幕の牧田めぐみさんにより、約1ヶ月後に字幕版が完成!
どの映画祭に出すかご相談の上、海外映画祭に応募を始めています。
試写の日に、めぐみさんと再会!の瞬間とっても可愛らしい方で、一緒にちゃんと撮っておけばよかった…の後ろ姿写真です。
選んでいただいた映画祭に加えて、早めに結果がわかる月間映画祭を足して、ばばっと応募を。
11月の応募だと、年間の映画祭は来年春以降開催のものがほとんどなのですが、できれば試写の日にみんなで受賞のニュースで盛り上がりたいなーと思ったのです。
さて、映画祭の受賞というと、
おめでとうございます!あなた方の映画は◯◯賞に選ばれました!
的なことを思い浮かべると思うんです。
たしかに国内の映画祭はそう。
どーん。
※2023年11月3日
古本監督の前々作『不完全世界』日本映像グランプリ 授賞式の時の写真です。
でも、海外の映画祭はちょっと違うんですね。
楽しい試写の真っ最中、20:38に古本ダクトに届いたメール。
おめでとう!
マキジミスラン(←合ってるかな?)国際映画祭は、
あなたの応募作品『シュナイドマン・ブルース』の審査ステータスを「受賞」に更新しました。
これは映画祭からの連絡じゃなくて、映画祭応募用のサイトでステータス変更された時に、自動送信で届くメールなんですね。
アマゾンや楽天市場が「注文商品が発送されました」って送って来るのと同じ感じです。
なので、何を受賞したかは、自分で映画祭のFACEBOOKや公式サイトを見て確認するしかないことが多いです。
ステータス変わった時点で更新されていないことも時々あるのですが、幸い今回はwinnerが更新されているようで、何か「 ShneidmanBlues」(英語のタイトル)がいくつもある・・・
いくつも受賞してる…!
でも、助演男優賞・・・助演女優賞・・・
全部、古本恭一になってて、いやこれ監督の名前入れただけじゃないか・・・
誰が受賞したんだろう・・・
なので、自信のない英語で問い合わせてみました。
学生時代もっと真面目に英語勉強しておけばよかった。
Thank You.
But We don't know who was chosen the best supporting actor,
and the best supporting actress.
I have attached the file, please take a look at it.
誰が助演男優賞で、誰が助演女優賞なの?
資料つけるから見てちょうだい。
これが添付した資料の一部です。↓
これを見ればさすがにわかるだろうと思ったら、その返信がですね・・・
Thank You. But we need the names of both.
Please send them their names. Thank you.
ありがとう。でも、その2人の名前がわかりません。
彼らの名前を送ってね。
いやいや私たちだって、誰が受賞したかわかんないから聞いてるんだよ・・・
おそらくこのメール対応やローレル画像作成をしている人と、
審査している人は別人なんでしょうね。
この後もやり取りがあって、もう一度写真と名前をのせた資料を送ったら、
Sorry for the mistakes.
We couldn't find the actor's name in the film freeway.
Thank You.
まちがえてごめんなさい。
サイトで俳優の名前が確認できない。
(※絶対そんなわけない)
いやいやいやいや、そういうことじゃないんだ。
こっちが書いたの並べてみただけじゃないか。
さらにもう一つ他の映画祭からも、試写の日の夜遅く、
Winnerになりましたとステータス変更の連絡が来たんですね。
ちょうど石月かなでさんから
「ガリガリ(試写会場)にお財布忘れました!」
と連絡も来ていてバタバタしながら、確認すると、
インドのMakizhmithran 国際映画祭。
受賞はうれしいけど、めちゃめちゃだ・・・
まず助演女優賞が大和田伸也さん。
女優!
しかも本当はOowadaのローマ字表記なんですね。
助演男優賞がきむらまさみさん。
男優と女優が逆ー!
そして、キミラマサミになってる・・・
こちら問い合わせましたが、1週間経ってお返事ないです。
古本監督の前作『CODE-D魔女たちの消えた家』は映画祭31冠で、同じように応募していたんですけど、こんなこと全然なかったんですね。
このように色々雑なこともありますが、そんな全然知らない国で、会うこともないだろう人が『シュナ鬱』見てくれて、面白いと思って、賞をあげようと思ってくれたことが本当にうれしい。
友達少ない私なのですが、映画で世界にお友達ができた気分です。
生きている内に行くことのなさそうな遠い国の映画祭とか、これから出してみたいなぁ。
しかも、脚本賞2つもいただいてるー!
やったねー!
というわけで、現在出ている映画祭の結果は
5祭・10冠!
連絡来た順に並べますと、
第26回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭 招待上映
アテネ国際月間映画祭 優秀技術賞
NITIIN 国際映画祭(マレーシア)
最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀音響効果賞
最優秀助演男優賞 大和田伸也
最優秀助演女優賞 きむらまさみ
(画像は結局自分で修正しました;)
Makizhmithran 国際映画祭(インド)
最優秀国際短編映画賞
最優秀脚本賞
最優秀助演男優賞 ?(おそらく大和田さん)
最優秀助演女優賞 ?
Santa Dev 国際映画祭(インド)入選
(受賞は未定)
「俺のベストアクターは?」
「ないです」
と言われた時の、若干ウケ狙い気味の古本恭一氏の顔です。最優秀短編映画賞と監督賞おめでとうございます。
ちなみに、かなでさんのお財布は、試写会場行く前に一緒に急いで寄ったおそば屋さんで無事見つかりました。
よかったー!