第6章 第2期クラウドファンディングへの挑戦 〜今回のプロジェクト概要
vol. 16 2018-10-02 0
前回のテーマは、 「消防法との戦い」でした。今回は「雨漏りとの戦い」になります。
戦いの先に何が待ち受けているのか?そこに夢があるのか?はい、私には「夢」があります!そして、その「夢」は絶対に多くの同志と共有できるものと確信しております。
それは・・・
点かなくなって久しい照明設備を整え、建物が創建された昭和44年往時の煌めく輝きを観てみたい!!
はい、「白ばら」のホールには2種類の骨董的照明があるんです。・゚゚・(>_<)・゚゚・。
ひとつは、天井にぶら下がる3燈の アールデコ調の豪華なシャンデリア。それともう一つが、ダンスフロアの真上に広がる亀甲模様の天井に、かつてエメラルドグリーンの光が宿っていたという埋め込み照明。
【Before】現在の白ばら
この二つが灯ったとき、1960年代のフランス映画に出てくるような近未来的な空間が現れてしまうのです、きっと。これまで私が、これぞ「白ばら」だと信じてきた景色が根底から覆されてしまうのです。↓↓↓
【After】完成予想イメージ
な~~んだ、照明つけるだけならそんな難しくないんじゃねっ??
と肩透かしを食らった貴方!安心してください、嬉しいことに「白ばら物語」はそう単純じゃないんです。
照明に燈を灯すのは、簡単なようで簡単じゃない!
簡単にしちゃうと簡単に終わっちゃう。
それは、雨漏りがあるから・・・それを解決しないと一瞬でお釈迦になっちゃうのです。皆様からお預かりしたご厚意を活きたものにする為に、「夢の最終形」は最後にお預けし、まず雨漏りを誘発している屋上と壁面の修復を最優先しないといけないのです。
季節の制約は11月中旬 ここ庄内地方は毎年11月中旬を過ぎる頃に天候が傾き始め、雹(ひょう)がふったり雷様がゴロゴロ鳴ったり、白鳥の群れがクォー、クォーと深夜の静寂をうち破り、冬の到来を報せます。
そう、工事が可能な時期は実質11/15まで。
(今年1月12日の「わろてんか白ばら亭」という落語会では楽屋が氷点下になり、溢したお茶が凍ってしまったと落語家の師匠たちが笑い話にされていましたが・・・冬はもう間近です。)
待望の救世主現る 見積もりを出してくれる企業さんがずっとみつからなくて困っていたところに、ようやく救世主が現れました。地元企業「大井建設」さんがリスクを負う覚悟で助けてくれます!しかも、ほぼ原価の「まち遺しプライス」で!!ありがたいことです。
9月10日にようやく最終見積もりがでてきました。
※9/22変更と報告 1期工事崩落した西側壁面の改修に必要な費用は120万円(税込)でした。
返礼品費用(約20%)とCF手数料&消費税(10.8%)など含んで試算してみると今回の初期目標金額を 133万円(残したい資金÷0.692で算出)と設定いたしましたが、CFが始まって10日で状況が一変いたしました。リターンは不要だという支援と、直接お持ちいただく支援が増えたため、計算してみると50%の達成率の段階で目標とする120万円が確定しましたので、9/22に電光石火で工事を発注いたしました。そうなると引続き2期工事の実現を目指したいと思います。
※9/30変更と報告 1期工事の足場が完成いたしました。引き続き2期工事60万円にむけ、地元中心に募金などの呼びかけを頑張っております。あともう少しで1期工事と2期工事を同時に進めることができます。まだ、開始から18日目の報告です!長い長い18日間でした。あすから 10月になります。
2期工事 2期工事は、雨漏りの原因として一番怪しまれる部分(=屋上中庭と3階住居部分の接点)を波板トタンの屋根で囲い、雨どいを設けて、被害を最小限にする工事です。こちらは、屋上を埋め尽くしてる枯れたプランターや鉢などとその他産業廃棄物の処理費用も含んで税込60万円を(担当者の佐藤さんが原価割れするギリギリのラインに顔を真っ赤にしながら)提示いただきました。
CF手数料(10%)と返礼品費用(約20%)など含んで試算してみると追加で87万円必要となりますので、当初設定した133万円を22万円ほど超える達成率117%で2期工事も実現できるようになります。どうか引き続き応援頂けましたら幸いです。
3期工事 順調のように見えますが、ストレッチゴールの一番費用のかかる難関:屋上の防水シート貼り工事、税込226万円が待ち受けてます。 冬場、コンクリートが吸い込んだ水分が凍結することで新たな構造クラックが生成されるので、なんとかたどり着きたい!金額も金額ですので、その時点で集まった金額でできる部分(一番漏れが把握されている西側屋上部分(かつてフィリピンダンサーたちの居住区だったところ)を最優先に実施まで漕ぎ着ければと藁をも縋る気持ちで願っております。
■自助努力 お願いするだけで何もしてないわけではありません。 ない知恵を振り絞りながら、営業利益を積み上げ、出来ることを少しずつ実行に移してきました。関東が梅雨入りした頃、危機感をもって大井建設さんに相談しましたら、その日に駆けつけてくださり現地調査の予定が、急遽クラックのシーリングをやるという決断に!原材料はすべて無償提供いただき、人件費だけでやってくださいました。↓
さらに、「ニューサカタ」があった2階部分の雨漏りが何箇所にも渡り発生していたので、そこに創意工夫しながらドレン(排水)する簡易工事を行いました。↓
記録的豪雨の日、「白ばら」の中も ざあざあ降りとなりました。原因を究明したところ、窓枠サッシのコーキングが劣化していて、雨の通り道ができていました。高所作業車も出動し費用もかかりましたがやらなければいけない応急処置でした。↓
実現へのロードマップ 金額が金額ですので、ただ「負んぶに抱っこ」なんて無粋な真似は恥ずかしくて出来ません。私たちも通常営業のなかの利益から投資資金を上積みしてまいります。それと同時に、前回したように、ネットに不慣れな方々のための支援窓口もご用意して、アナログなface to faceな募金活動も同時に展開し、総合力で目標達成を目指してまいります。
クラウドドファディング期間 CF期間は大安の9月13日から大安の12月25日までの108日間。そして再開業から丁度1年を迎える12月30日に、1周年祝賀、白ばらの還暦祝い、CF達成記念をトリプルで祝うパーティーを開催いたします。
このプロジェクトの進捗状況は速やかにこちらのプロジェクト文に追加アップいたします。
万が一予想外のご支援を賜った暁には 屋上防水まで辿りつければ、あとは雪がドカッと降ろうが怖いものはありません。 いよいよ本丸の「夢」を実現できる立ち位置にたどり着きます。 雨漏りで点かなくなって久しい夜の社交場。長い歴史が重ね塗りしたタバコの脂(ヤニ)を纏い、沈黙を決め込んでいるシャンデリアたちをピカピカに磨きあげ、電気の新ルートを確保します。さらに、ダンスフロア上空に広がる亀甲模様の天井に仕込まれたサイケな時代のエメラルドグリーンの灯火を再現すべく、(天井裏に潜り込むのは危険ですので)足場を組み、構造を探り当て、昭和44年の姿を再現いたします。せっかく足場を組むのですから、雨漏りで剥がれ落ちた天井テキスチャーの復元も同時期に実現させねばと考えております。
見積もりができ次第、皆様にご提示させていただきます。
「クラウドファンディング」「募金」そして「自助努力」の3本の矢で何としても今回のプロジェクトを実現したい。 以上がこのプロジェクトの概要です