保険外サービスって必要?NO.2
vol. 7 2025-03-14 0
クラウドファンディング終了まで残り11日の本日、目標の83%に到達することができました。
皆様からの熱い応援のおかげです!
本当にありがとうございます。
残りの期間も、できるだけ多くの方に知っていただくこと、知って頂けた方に保険外サービスを知って頂くことを目標に精一杯頑張ります!
さて、本日のアップデートは昨日に続いて「保険外サービスって必要?」NO.2をお送りいたします。
NO.2の今日は「家庭で介護を担う方」についてです。
まず大きな原則の話です。
『介護保険による家事援助は、同居家族がいる場合は利用できない。』
もちろん原則の話ですので、例外として利用可能な場合もあります。
例えば、同居家族が健康上の理由により家事援助を行うことができないと判断された場合には適切なケアマネジメントが行われた上での介護保険によるサービスを受けることができます。
しかし。
この点は介護保険の大きな落とし穴となって、家庭で介護を担う方を襲います。
おそらく皆さんもメディアなどで耳にされたことがあると思いますが、
①老々介護
②ヤングケアラー
③ダブルケアラー
④ビジネスケアラー
などといった問題が、現時点ですでに「家庭で介護を担う方」を取り巻く環境の問題点として起こってきてしまっています。
①老々介護については、65歳以上の方(高齢者)が同じく65歳以上(高齢者)の介護を担っている状態を指します。
問題点としては、やはり、介護を担う方の健康への悪影響が懸念されること。
また、外部との接点が減少してしまうことで、SOSの発信が遅れてしまうこともあり得ます。
②ヤングケアラーについては、家庭内で介護を担うことができる大人が居ないため、子供が担わざるを得ない状況になっている若者、子供を指します。
こちらは問題点として若者、子供の就学の時間が取れないことや、社会的に孤立してしまう傾向にあることがあげられます。
③ダブルケアラーについては、育児と介護の両方を同時進行しないといけない状態にある方を指します。
精神的、肉体的な負担が大きく、また、育児・介護についての相談窓口が別々にある場合が多いために問題の解決にたどり着けない、または時間がかかってしまうこともあります。
④最後にビジネスケアラーについてですが、読んで字のごとく、働きながら介護を担う方を指します。
仕事と介護を同時に行うことでの肉体的・精神的疲労は計り知れず、仕事上のパフォーマンスの低下を招くこともあります。また、その負担に耐え切れず離職を選んでしまう「介護離職」も昨今、おおきな問題として取り上げられています。
ここまでにお伝えしてきたように、「家庭での介護」と「介護者自身の生活」の両立には様々な困難があります。
しかし、これらは介護保険だけでは解決することが難しい課題として、すでに社会問題化しています。
残念ながら、保険外サービスさえあれば全てが解決するわけではありません。
しかし、介護保険の制度上の穴となってしまっている「家族介護者」への支援に取り組むことは可能です。
行政による様々な公的な支援(助成金なども含む)と同時進行で支えていくことができれば、介護者の両立支援は決して不可能なことではないと考えています。
あるアンケートでは、
「これから介護が始まるとして、現在のあなたの生活(学校・仕事・日常生活全般)との両立は可能だと思いますか?」との問いに
約8割の方が、「不可能」「かなり難しい」と回答したようです。
しかし、現在の公的な支援と、インフォーマルサービスをうまく使うことができれば(それ以前に知ってさえいれば)実現不可能なことではないと思います。
そのためにも、地域に密着した保険外サービスのモデルケースとして、なんとして今回のプロジェクトを成功させていく必要があります。
超高齢化社会のさなかに、様々な問題を解決することができたモデルケースとして「呉モデル」を発信していきたい。
そんな思いで今回のクラウドファンディングに臨んでいます。
残りわずかとなりましたが、ますますの応援、どうぞよろしくお願いいたします。
次回は「保険外サービスって必要?NO.3」福祉・医療の働き手についてお届けいたします。