保険外サービスって必要?NO.3
vol. 8 2025-03-23 0
【クラウドファンディング残り3日】
皆様のご支援により、残り3日時点で目標の90%に到達することができました。
期日までわずかとなりましたが、これまで同様に直接お会いできた方々へのご案内、SNS等を使った情報の伝達等励んでいきます。
引き続きの応援、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、前回の更新から少し日が空いてしまいましたが、今回は「介護保険外サービスって必要?」の第三回として、介護や福祉に携わる方の目線でお届けします。
介護・福祉というと、低賃金や長時間勤務等が話題になることがありますが、実際のところはどうでしょうか。
例えば、手元のスマートフォンで地区の登録ヘルパーの求人を見てみます。
すると、時給欄には1,020円~や1,076円~、高い所で1,394円といったところもあります。
事業所によってまちまちではありますが、どのように感じられたでしょうか。
訪問介護員(ヘルパー)としてご利用者の自宅に派遣されるには、旧ヘルパー2級や初任者研修といった有資格者である必要があります。
資格としては比較的、短期間で取得可能であることをふまえても、給与面に魅力がある仕事であるとは言い難いのではないでしょうか。
では、それらは事業所に責任があるのでしょうか。
これも実は、そうではありません。
介護保険ではルール上、配置するべき人員が定められています。
その中には訪問介護員として実働する人員以外の人の配置もあります。
そして、介護報酬の単価も決まっています。
ですから、事業所の規模や、利用者数、雇用者数から1時間当たり、または一人当たりに払える給与というのは必然と決まってしまいます。
で、あれば利用者数を上げれば良いではないかと考えられるでしょうか、残念ながら現状、ヘルパーの成り手が少なく、サービスの提供ができないために利用希望者が居ても受け入れができないという環境になってしまっています。
もっと長い期間の実務経験を経て取得した資格を持ちながらも、残念なことに福祉の仕事から遠ざかってしまった方も多くいらっしゃいます。
コロナ禍でも話題となった潜在化という現象です。
話題となった看護師はもちろん、福祉に関する有資格者についても同じように潜在化は起こっています。
少し前の厚生労働省のデータによると、約30%の医療・福祉の有資格者が潜在化してしまっているということでした。
それらは、給与面だけを問題としているのではなく、長時間の勤務や夜勤の負担、ライフスタイルの変化によるものなども大きな原因となっています。
それらの原因をできる限り除いて、福祉・医療の仕事が好きな方に、もう一度携わってもらいたい。
そのための環境を作りたい。
そんな想いをもって、今回のクラウドファンディンに挑戦しています。
具体的には
・1時間あたりの報酬を2,000円(地域時給の1.4倍以上)~とする。
・ライフスタイルに合わせ、個人の可能な時間(極端な例として月に1時間でも可)に働ける場を創り出す。
・ヘルパーの指名制により、利用者からの評価が直接、個人の報酬に直結する仕組みの創出。(介護保険ではルール上不可)
を行っていきます。
そうすることで、潜在化してしまった有資格者に地域のヒーローとして活躍する場を作っていきたいとおもっています。
ここまで3回に渡って、介護保険外サービスがなぜ必要かについて私なりにお伝えしてきました。
その上で、私の最終的な目標についてですが、
地域の高齢者にとっても良いもの=地域の福祉事業所にも良いもの
家庭で介護を担っている方に喜ばれるもの=そのご家族の所属組織(会社や学校)にも喜ばれ
【医療・福祉の有資格者にも求められる、そんな組織を作り上げていきたい。】です。
自分で書いていても、まぁ随分と欲張ったものだなと感じています。
ビジネスではよく、三方良しという言葉が使われます。
しかし私は、四方八方に良しを振りまきたい。
呉市全域に良しを届けたい。
そこからもっと広がっていってほしい。
真面目にそう思っています。
誰もが年齢を重ねていく中で、「高齢化」が社会問題となってしまっている現状や、その家族について様々な問題が起きてしまっている現状を変えたい。
そして、誰がいつ頼りにするかわからない医療・福祉のスタッフが減っていく現状を変えたい。
今回のクラウドファンディングの終了日は、まだまだスタートラインに立ったことにしかならないことを自覚し、一歩ずつでも進んでいきます。
そして、いつか、応援してくださっている皆様に、「あぁ、あの人、こんなになってる」と驚いて頂けるよう全力で臨みます。
三上 剛司