『脂肪の塊』宣伝ビジュアル解禁
vol. 5 2018-06-15 0
『脂肪の塊』宣伝ビジュアル解禁!
皆さま
お世話になっております。
監督の天野です。
今回、宣伝用ビジュアルについてお知らせすると同時に、今、自主映画の弱み・課題点だと思う部分について、今回書かせていただきました。
まず、宣伝用ビジュアルについてです。
①カナザワ映画祭2018 プレミア上映用
②クラウドファンディング宣伝用
の2種類です!
宣伝用ビジュアルは映画宣伝において、非常に重要です。
特に、DVDレンタルでは、インディーズ映画に詳しく知らない、道行く一般人(=ライトユーザー)が、パッとジャケットデザインを見て、作品に興味を持つ一つのきっかけとなるからです。
インディーズ映画・自主映画の弱み。
それは、「集客・宣伝=知り合い作り競争」に陥りがちなところです。
特に、多くのインディーズ映画・自主映画のミニシアター上映は、狭い業界内部で客層が循環しがちです。
客層の多くが、出演者の知り合い、または知り合いの知り合い…といった風になりがちです。
いくらミニシアターを満席にしたところで、その客層の多くが、俳優・製作者・映画祭関係者…という風に、何かしら映画に関わっている人たちにより、閉じた業界内部で客層が巡回していては、発展がありません。
知り合い作り・コネクション作り競争により、業界内部での信用度・知名度を上げることも重要ですが、それ以外の宣伝集客を考えることが、より重要です。
業界外部の道行く一般人を取り込み、興味を持っていただく方法を打ち出していかなくては、インディーズ映画は衰退します。
私(監督)を筆頭に、我々製作陣は、その問題点を打破することを目指しています。
限られた予算ではありますが、最善の策は打っていきます。
(順次、色々お知らせ出来たらと思います)
まず、本作は、必ず来年度からのDVD化・配信は実現するつもりでいます。
客層の内部循環を打破し、映画業界外部の一般層に作品を広げる突破口の一つが、DVDメーカーによるパッケージ化です。
全国のレンタル店頭に商品として並ぶことで、不特定多数のお客様の目に触れます。
インディーズ映画・商業映画、大規模予算作品・低予算作品が、分け隔てなく、道行く一般人(=ライトユーザー)の目にある程度触れるきっかけになります。
ここ最近、様々な作品について、メーカーによる違いや、具体的な数字などを調べ、参考にしました。
今、いくらDVDレンタル市場が厳しいとはいえ、やはりDVD化というのは、低予算自主映画にとって、非常に重要です。
(前作『自由を手にするその日まで』もそうですが、信頼のあるメーカーであれば、全国規模で見ると、例え枚数が少ない作品であっても、数千単位で枚数が並びます)
(もちろん、そうはいかない作品もたくさんあります)
それゆえ、低予算の自主製作作品でも、ミニシアター上映だけで息切れせず、製作の初期段階からDVDパッケージとして商品化されやすい題材を選定することも非常に重要です。
(インディーズ・自主映画は、ミニシアター上映までは頑張りますが、DVD化をあきらめる作品が非常に多いです)
これは、創作への熱意とは別に、作品に関わった出演者の時間を無駄にしないためにも、製作サイドがしっかり考えなくてはならない部分です。
また、低予算インディーズ作品でありがちな問題点は、国内映画祭で多数受賞し、海外映画祭にまで招待されているにも関わらず、映画館上映やDVD化、配信などに全く動かない監督がいることです。
それだと、業界内部での信頼は得られるかもしれませんが、肝心の「映画=商品」という認識が薄いです。
不特定多数の一般客層が見れる商品として作品を広げて、初めて監督が監督としての仕事を果たし、役者が役者としての仕事を果たしたことになります。
つまり、今インディーズ映画製作者が当たり前にやらなくてはならないことは、以下のことです。
①映画祭入選(受賞)
→業界関係者への信頼と実績、コアな映画ファンへの作品PR。作品内容・完成度・芸術性に対する品質保証。
②劇場上映
→ビデオシネマではなく、「劇場上映作品」としての泊付け。ここでどれだけ、「外」の客層を取り込めるかが勝負。
③DVDパッケージ化、配信
→「外」の客層への作品拡散。
今、本作については、ステップ①はクリアです。
長くなりましたが、様々な課題点や困難を乗り越え、我々製作サイド・出演者一同、良い形で話題性を広げていけるよう、最大限の努力をさせていただきます。
監督 天野 友二朗
◆映画祭上映情報
カナザワ映画祭2018 プレミア上映
7月15日 16:50~ 金沢21世紀美術館上映
◆特報
https://youtu.be/E0-lMuoBGs8
◆予告編
https://youtu.be/oeaacu8zJow
◆クラウドファンディングページ
https://motion-gallery.net/projects/shibo-no-katamari
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